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今週、読み終えた本 『透明水彩で描く魅力ある人物画テクニック』 『保身』 『悪事の心理学』

なるほどそう描くのか、と思って試すと、うまくいったり、いかなかったり。

本書を読んだことを活かして描いたのがこの絵。


以前読んだ『地面師』に出てきた積水ハウス事件にまつわるノンフィクション。『地面師』では加害者側から、本書では被害者である積水ハウス側から追いかけており、事件の概要は本書のほうが詳しくて分かりやすい。何回も出ている警告を無視して罠にはまるさまは、まるで乗組員がパイロットに意見できずに墜落した飛行機事故のレポートを読んでいるかのようだった。大企業のトップなんて誰がなってもそう変わらないと思っていたが、本書を読むと、あまりのひどさに辟易する。



翻訳ノンフィクションにありがちな「邦題ズレ」。本書はめちゃくちゃズレているというわけではないが、なんとなく「タイトルイメージと違うな……」という印象。原題は『Why We Act: Turning Bystanders into Moral Rebels』。読んで得るものはあったので、公私ともに活かしたい。

悪事の継続を許す唯一最大の要因は、腐ったリンゴとも称される個々の悪人よりも、善良な人々が立ち上がって正しい行いをしないことにあります。 マーティン・ルーサー・キ ング・ジュニアは、1959年の演説で「この変革の時代における最大の悲劇は、悪人の執拗な暴言ではなく善人の沈黙であったことを、歴史は記録しなければならないだろう」と述べており、この傾向について指摘しています。

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