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【読書メーターから】『カラマーゾフの兄弟』全5巻へのコメント

こんにちは。

2021年11月4日(木)から25日(木)のclubhouse「100分de名著を語ろう」ルームでは、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』を扱います。放送の解説と、テキストの執筆担当は、光文社古典新訳文庫でも訳業を担当された亀山郁夫先生です。

今回のnoteは、以前「読書メーター」へコメントしたものをピックアップして、今次のルームに臨む際の参考としようと思って作成しました。

第1巻(17/06/01)

2015年12月、Kindleにて購入後、放置。確か半額セール対象本だったと思う。第一部に、亀山氏の読書ガイドを付す。19世紀のロシア人の激情に、うんざりしながらも圧倒される。

第2巻(17/06/05)

リーズとアレクセイ、イワンとスメルジャコフとの関係、イワンの物語詩「大審問官」、ゾシマ長老が逝去の当日に語ったことなど、盛りだくさん。★子供への虐待など、目を背けたくなるようなシーンも。★ロシア史、キリスト教史について、何も知らないことを痛感。★「人生の愉しみを味わい尽くすには、1日あれば十分だ」(大意)というイワンの言葉は首肯したい。

第3巻(17/06/09)

Kindleにて。二つの「事件」が持ち上がる。一つは、ゾシマ長老の遺体が腐臭を放つことで、周囲の人々に動揺が起こること。もう一つが、フョードル殺し。★ああ、あれは伏線だったのか、とぼんやり思い起こしても、時既に遅し。★ドミートリー、お金使いすぎ。。★「エピローグ」含めて、あと2巻。駆け足で読んでいるので、意外に早く終わりそう。

第4巻(17/06/13)

父・フョードル殺しの容疑者として、長男・ドミートリーの裁判が行われる巻。ただし、構成上読者には裁判前に「真相」が伝えられる。★裁判シーンでは、検事補と弁護士の戦いが見事に描かれ、感動的でさえある。★この巻での他の重要人物は、次男のイワンと、使用人スメルジャコフ。★個人的には、もう1回くらいは読んでおきたいなと思わせる、まさに重量級の作品。

第5巻(17/06/15)

ついに読了!3つのエピソード(エピローグ)と、訳者による「ドストエフスキーの生涯」「年譜」「解題:「父」を「殺した」のは誰か」「あとがき」で構成される。解題が、何といっても圧倒的。★「第二の小説」が書かれなかったことの切実さが伝わってくる。『~続編を空想する』も読んでみようかな。『新~』を読むかどうかは、そのあとで決めよう。★「父殺し」が普遍的なモチーフとかは言わない方が無難ですよね。

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以上といたします。お読みくださり、ありがとうございました。それではまた!


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