井戸端会議で”不安定な状態という安定”を産み出す大切さ

最近、声をかけてグループに入れてもらうことや、話をする場に招待してもらうことが多くなったのですが、参加している時に気づき、そして自分でも取組んでいることについて書いてみようと思います。

複数人の人が参加する場の管理者の方、SNSで繋がった方と何かを一緒に作り出していきたいと考えられている方に読んでもらえればと思います。

あらためまして、東京都武蔵野市で ①無人の本屋 ②70人で運営するブックマンションというシェア型本屋を運営している中西です。

早速、題名に書いた「井戸端会議で”不安定な状態という安定”を生み出す工夫」について書いていきます。コーヒーが冷めないぐらいの時間でしかかかないので、そんな長くは書かないので、ここでは複数人がいる集団において、不安定な状態を生み出すことに限って書きます。また、その複数人がいる状態は場が形成され、参加者が50人をこえ、1年が経過した状態とします。

結論、既存にいるメンバーの10%の人数を、定期的に場に迎え入れるということをしています。

30人のグループの場合は3人を50人のグループの場合は5人を新たに迎え入れるといった感じです。

人間関係”広く浅く”と”狭く深く”のどちらを選択?

複数人の人が参加するグループをなんとなくまとめていると、参加者の偏りをなくしたいなというのと、参加者同士仲良くしてもらいたいなという二つのことを意識するようになります。

要はグループの人間関係を広く浅くしていくようにするか、狭く深くしていくようにするかという話なのですが、僕が関わる場においては、広く浅くを意識して、狭く深くはそこまで触れずにいます。

広く浅くを選択する理由ですが、コントロールできるかどうかです。それぞれの人間関係をコントロールするようなことは結局は出来ないんですよね。そして自分が人間関係をコントロールすることができる人だとも思っていないというのも大きいと思います。それに対して、グループにとって外部の人を迎え入れるのは門戸を開けば出来ます。ですので、僕はいつも門戸を開く方を意識しています。

なぜ新しい参加者を受け入れるの?

そもそもなんでグループに人を迎え入れるのかという疑問がうまれますよね。「別に既存のメンバーだけでやっていてもいいじゃん」という意見もよく聞きます。確かに、迎え入れるにあたっては、受け入れ側にもストレスはあります。みんなの仲がいい状態なので、それを維持した方がいいんじゃないかとも思います。

ただ、受け入れることで結果的に、そのグループや場を継続性が高まると考えているんです。

僕の場合はグループや場の第一優先を「継続」にしています。継続しなければ、そもそもそこに参加している方が集うことが出来なくなってしまいますから。また、自分の気持ちが冷めれば、解散させるなどしてもいいですが、継続したい気持ちがあるのに、継続出来ない状態に陥るのも不幸ですよね。

あれ、なんだか書いていて段々壮大なことになってきました、、、すっかりコーヒーが冷めてしまった、、

場やグループを継続するとは?

同じメンバーで話をするのも大好きで、そういう会に参加する楽しみもあります。一方で、同じメンバーの場合、マンネリや閉塞感を感じるようになってきます。また、何かいざこざがあった場合、全ての問題が解決することはないと思いますが、人が変わらぬ場合には、その問題が根深く残るという可能性出てきます。

場やグループの継続には、実はプラスの面を沢山用意するよりも、マイナスな状態がずっとづづかないようにすることが大切なのではと考えます。場はあくまで標高0でよく、そこに参加する人が積み上げていく。

グループに新しいメンバーを迎え入れた場合、今までの暗黙知が通じないことやグループにおける強固な人間関係の中に新たな人が入り込むなど、受け入れ側にとって多少のストレスになる点があるかもしれません。一方で、場全体の維持なくして、場からうまれる人間関係は成立しないので、受け入れることによる個々の思惑を部分場を全体と捉えて、部分最適よりも全体最適を選択することをしています。

参加者・受け入れ側双方に未知との遭遇が待っているわけで、お互い不安定な状態になりますが、それこそが、中長期でみたら閉塞感や根深い軋轢なき状態になるのかなと考えます。僕は場の維持管理のためには広く浅くを意識し、狭く深くは参加者にお任せするにしています。

受け入れ時の唯一のポイント

参加者全体の10%にあたる人を受け入れる。不安定な状態を作り出すためとはいえ、既にいる参加者と同等の方を一気に受け入れるなどしたら、たぶんその場・グループはかなりの緊張状態になると思います。刷新したい時などはそうする可能性もありますが、壊して作り変える必要がなければ、定期的な10%の方の受け入れを選択しています。

以下は実際にブックマンションで受け入れをしようと思って告知した内容になります。何人の方を受け入れるのか明確に決めていなかったため、若干名の募集としました。

そして申し込みを受け、受け入れた日に投稿した内容はこちら

募集をする前に70名ほどに参加いただいていたので、7人前後の方にご参加いただこうと思っています。参加者の方にブックマンションみんなに対してこうして欲しいなど希望を持っているわけではないですが、新たに入られる方が、活動することで、既にご参加いただいている方々に刺激になればなと思います。

題名に「井戸端会議で”不安定な状態という安定”を産み出す大切さ」と記載しましたが、ブックマンションのようなシェア型本屋さんに限らず、SNSでファンの方と一緒に何かを取組むような方や、サークル活動をされている方にはぜひ10%の新規の参加者受け入れを試してもらいたいと思います。

場として不安定にする方が、参加者が模索しながら、しばらくすると安定してくるので、また新たら場の形が形成されていくと思いますよ。井戸端会議と書いたのは、まさに井戸端会議こそ気軽なコミュニティの場だと考えているからです。

などと書きながらいったいどんな化学反応があるのかドキドキでなりません。

なんとなく書いてきましたが、つかれたので一旦このままアップします。また加筆修整していこう。

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