海外マンガ読書会#2 阮光民『用九商店』開催!
こんにちは~!書肆喫茶moriの店主です!
第2回海外マンガ読書会を開催します!
今回取り上げるのは、台湾の阮光民(ルアン・グアンミン)『用九商店(ようきゅうしょうてん)』です!
開催日:2022年2月26日(金)20:00~
オンラインでの開催です。Skypeのテレビ会議システムを利用します。
読んだことのある方はもちろん、ネタバレOKでしたら未読でもご参加OKです。
台湾の田舎の雑貨店を舞台にした人情マンガ
『用九商店』は全5巻の作品です。
2022年1月に1巻と2巻の邦訳が発売されました!
2022年7月までに5巻まで邦訳予定だそうです!
主人公の青年、楊俊龍(ヤン・ジュンロン)は、祖父が倒れたと聞き田舎に帰省します。祖父が経営していた「用九商店」という名のよろず屋を閉店させるためです。店じまいをしていた俊龍。頭をよぎるたくさんの思い出に心を変えて、自分が店を継ぐ決心をします……。
「用九商店」は、雑貨も食品も何でもあって、ゲーム機も置いてある。
ご近所の住人たちの生活必需品は何でも手に入り、老人たちの憩いの場であり、小学生は放課後にたむろして駄菓子を食べたり宿題をしながら親の迎えを待つ……。
そんな現代ではコンビニにとって代わられた昔ながらのよろず屋「用九商店」にはいろいろな人たちがやってきます。
ご近所の常連さんたち、祖父の開店も手伝った友人、そして俊龍の幼馴染たち……。
俊龍とそんな常連さんが繰り広げる心温まる物語です。
『用九商店』は「いつでも君を待っている」というタイトルでドラマ化もされました。
残念ながら私は未視聴なのですが、とても評判が良いです!
『用九商店』の魅力は…?
たくさんありすぎて書き切れないくらいですが少しだけ……!
台湾カルチャーが面白い!
お廟や食べ物、習慣など台湾ならではの描写がこれでもかとたくさん登場します!
台湾好きはもちろん、丁寧に注釈も入れられているので台湾に詳しくない方にもいろいろと発見があってとても面白い…!
しかも日本人でもなぜか懐かしさを感じるような情景なんです~!
登場人物たちの描写が深い…!
登場人物はかなり多いのですが、それぞれの人々が仕事や家族、友情・恋愛などに思い悩みながらも用九商店に集う姿が描かれます!
一人ひとりの人生がとても深く魅力的に描かれています。
何気ない描写に含まれる意味…!
この作者さんホントにマンガが上手いなあと思ってしまうのですが、絵でわかる部分は極力言葉で説明しないし、何気ないさりげない描写が本当に上手い…!
これはぜひ翻訳者の沢井メグさんのコラムをご覧ください!
物語の舞台がどこか、言葉では全く説明されていませんが、なんとわかる人にはわかる…(笑)
そういった描写にあふれた作品……これはもう読書会向きの作品です!
【2022年2月22日追記】
『用九商店』の魅力を紹介するYoutube動画をアップしました!
良かったらこちらもご覧ください!
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