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4 広告就活で一番読むべき本。

【自己紹介】
読書ザウルス。5冊目。この前まで就活してた。

【読んだ本】
『「これからの広告」の教科書』/佐藤達郎著

【読んだ目的・理由】
今、通用する広告について知りたかった。
就活のため。(面接やGDの材料)

【本の概要】
昔は通用した広告手法が、現代では全く通用しない。
広告のトレンドは常々移り変わっているからだ。

「じゃあ、今ってどんな広告がウケるの?」
そんな悩みを解決してくれたのが、今回紹介する本だ。

この本のメッセージの中心は、商品やサービスばかりに焦点を当てずに「人や社会を考えた広告を作ろうぜ!」ということである。

本書では、実際の成功事例に基づいた「効果的な広告メソッド」が8つほど紹介されている。(古い手法との比較アリ)

この記事では、具体的に「効く広告メソッド」とは何かを簡潔に紹介していきたい。

メソッド① 心のツボをとらえる
 機能差別やその商品だけの特徴(USP)を前面に押し出すことだけが正義じゃない。消費者が真に求めている「心のツボ」や「社会を変える方向性を示したブランド・ウィル」をメッセージの中心に置くことこそ大切。

メソッド② 統一より連動
 あらゆる顧客接点を活用して、各媒体に合わせた広告を作る。商品・サービスに触れる人が「どういう状況・都合で触れるのか」を強く意識することが大切。(顧客接点マネジメント=360°コミュニケーション)

メソッド③ 参加型、凹型コミュニケーションをしよう
 単にフックがあるだけじゃダメ、受け手が反応して初めて完成する広告を作る(シュールなギャグにツッコミを入れてもらう、など)。この手法を使う場合、最も遠いところから考え(自然のCMなら工業地帯からストーリーを始める)、クオリティは追わずに参加意識を高めるようにする。

メソッド④ コマーシャルからソーシャルへ❞ 広告を見る人に「いい時間」を提供する。受け手にとって有益かどうかを第一に考え、さりげなく商品と結びつける。

メソッド⑤ 広告全体で人を動かせ
 手段を問わず、「人を動かせるか」にフォーカスしてコアアイデアを練る。コアアイデアが固まったら、そこからシナリオを展開、シナリオを俯瞰しながら一つ一つの表現に着目する。

【格言のコーナー】
DAGMERの法則。売り上げを上げる広告といきなり考えずに、ターゲットがどう変わればいいのかを決めてそのために広告を作った方が、結果として効果が高い、というわけです。

メソッド⑥ バズらせる❞ 伝えるより「つなげる」を意識。ターゲットに直接伝えることを意識しすぎない。

メソッド⑦ 一回きり、本当の姿を魅せる
 多くの人は広告による価値観やきれいごとの押し付けにうんざりしている。このイメージを払拭するには「実際に行動に移す」ことが必要。勇気を出して挑戦したリアリティ重視のアクションは、結果として受け手にメッセージをクリアに伝えることができる。常にイベントを待ち続けその場でSNSを動かす「リアルタイムマーケティング」も効果的。

メソッド⑧ 惹きつけることに特化、コンテンツマーケティング
 最後まで何の広告かはわからないが、「面白い」「役に立つ」ものを見せる。内容と商品は最終的に自然な形で結ぶが、極限まで広告に見せない工夫が必要。ロゴの出は遅く、最後まで何のCMかわからないようにする。 
 ここでは、もう一つ。消費者もブランドの盛り上げ役の一人という意識をもってコアなファンを中心に施策を展開する「ファンの活性化」という手法。ファンが発言しやすい環境づくりが必要。

【最後に】
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
この本は就活で最もお世話になった本といっても過言ではありません。
もちろん本書に書かれていることがいつかは過去のものになるでしょう。
しかし、広告における「考え方」の礎になることは間違いないです。
考えが煮詰まったらぜひ読んでみてください。

僕はまだ社会人じゃないけどね

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