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月亭方正は天才落語家かもしれない

仕事を早上がりして落語を見に行きました。
なんて乙なアフターファイブを過ごしているんだと大変満足。

落語と言っても、いわゆる寄席ではなく個人の独演会。
立川一門の真打、立川談慶さんが定期的に催している会に参加しました。

立川一門といえば、昭和の天才落語家立川談志
この立川談志という人が、まぁーユニークで非常に愛くるしい。

気になる方は弟子の立川談春さんの著書「赤めだか」を読んでほしい。

ちなみに私自身、定期的に寄席に行くようなコアなファンではなく、毎年元旦に顔見世興行を見に行く程度です。

顔見世興行とは、年はじめに落語家さん含め芸人さんが入れ替わり立ち替わり新年の挨拶をする恒例行事。

あと、最近では落語を題材にしたマンガ「あかね噺」の単行本を集めているくらいですかね。

本題に戻りますが、何といっても今回一番印象に残ったのが月亭方正さん。
月亭方正と聞いてもピンと来ない方、この人です。

少し前まで大晦日にお茶の間を楽しませてくれていたお笑い芸人山崎方正さん。
2008年から落語家としても活動しています。

正直、芸風からして落語の腕があるようには見えなかったが、「次はどうなる、次はどうなる」とあんなにワクワクしながら落語を聞いたのは初めて。
主役の立川談春さんを差し置いて、一番の盛り上がりを見せていました。

個人的に落語の前に話す枕(本題の前に世間話をしたり小咄すること)の方が本題の話より面白いと感じることが多い。

だが、方正さんに関しては枕より本題の落語の方が面白いレアケース

あくまで個人的な見解だが方正さんが面白かった理由として考えられるのはこの3つ。

・登場人物の演じ分けがはっきりしているので分かりやすい
・演じている人物や時代など情景が目に浮かぶ
・自身の代名詞といえるネタを落語に取り入れる

方正さんは他の落語家さんと比べて笑いをとることに貪欲。
落語家さんの笑いの取り方にはどこか品があるが、方正さんにはあまりそれを感じられませんでした。いい意味で(笑)

見方によっては演技がオーバーに感じる人もいると思いますが、あれくらい大きく演じ分けてくれた方が、見ている側としても、どの人物が話しているか分かるし飽きない。

話の中で浪人に刀で切られそうになり命乞いするシーンがあるが、
恐らくほとんどの人がこの光景を思い出したろう(笑)

この下りは方正さんにしかできない・・・
だからこそ唯一無二の落語家なのかもしれない。

ちなみに今回、方正さんが高座にかけた「井戸の茶碗」を分かりやすく解説したサイトがあったので、気になる方はこちらも是非チェックしてください。

これからも月1くらいで寄席にふら~っと行きたい。


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