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ガチで現場で使えるアイデア本『言葉でアイデアをつくる。』

こんにちは!ぶっくま(全身で猫を被る人間)です。

今回、『言葉でアイデアをつくる。問題解決スキルがアップする思考と技術』仁藤 安久 (著) という素敵な本があったので紹介したいと思います。

途中、本書で紹介されているワークシートに私が書き入れたものがあります。どんな内容か、イメージがわくとはずですので、ぜひ最後まで読んでいってください。

この本をひとことで言うと?

言葉でアイデアを発想し形にする、問題解決の実践本

本の概要

言葉をプロトタイプ(試作品)として、問題解決するアイデアを発想し、形にしていく方法が学べます。

よくある発想法が学べる本は抽象度が高く本質をついているが、実践に移せないという人も多いはず。本書は発想のコツから実現していく方法まで解像度高く学べるのが特徴。

ワークシートがついており、使い方も丁寧に解説しているから現場で使えるアイデア本として重宝します。

また、個人だけでなく、チームでもアイデアを生み出すコツが学べます。本書の全体像が冒頭で図解されています↓↓↓

学びになった3つのこと

わたしが読んでいて学びになった3つの要点と、本書を読んで実際にアイデアを発想した内容を載せていきます。

【要点1】言葉でアイデアをつくる意味

本書のタイトルにある「言葉でアイデアをつくる」とはどういうことか、2点書かれていました。

1つ目は「言葉がそれ自身アイデアである」
外部刺激として言葉を使ったり、ワークシートをつかってアイデアをつくるのにも言葉は欠かせません。

2つ目は「言葉にすることで、アイデアの不完全さに気づく」
頭の中で発想したアイデアを、いざ言葉にすると陳腐なものに見えてしまうことがあると言います。そんな不完全さに気がつき、強くしていくチャンスと捉えることこそが、言葉でアイデアをつくる上で大切なことだと著者は言います。

著者自身がコピーライターをやっているからこそ、この点に気づけたのだと思います。本書には言葉を使い、アイデアを発想する方法が多く解説されています。

【要点2】課題設定がアイデア発想の手助けになる

ヒントなしに「アイデアを生み出してください」と言われるとなかなか数が出なかったり、ありきたりなアイデアになってしまうこと、ありませんか?

なぜそうなるかというと、頭の中で原因と解決方法を同時に2つ以上考えているからです。1つに絞るには、課題設定した上でアイデアを発想するのが重要となります。

具体的な方法は、本書では「A→A’をつくる」と呼んでいます。Aが「問題が起こっている現状」で、A’が「問題が解決された理想の状態」です。スタート→ゴールを明確にすることで、考える土台ができるのです。

例えば次の問題があるとします。
『エレベーターの待ち時間が長く、待っている人がイライラしている問題。これを解決するには?』

「A→A’をつくる」を当てはめると発想しやすくなります。

Aを「物理的に長時間待たされている」とした場合→A’は「待たされる時間を短くする」となり、「エレベーターの速度を上げる」や「エレベーターのドアの入口の大きさを広げる」などが発想できます。

もう1つ。Aを「長時間待たされている、と"感じている"」とした場合→A’は「長時間待たされている、と「感じない」」となり、アイデアとして「テレビモニターを設置する」「音楽を流す」などが発想できます。

このように、課題設定を与えることによってアイデアの方向性も変わりますし、発想しやすくなるのです。


ここからが私の思ったことですが、アイデアを考える時って、課題を明確にせずに発想していたなと振り返ると思います。

Twitterでの私の事例ですが、本を100冊紹介したとき「本がたくさんあってどれを選べばいいかわからない」の声があり、思いついたのが2軸で本の特徴を図解した「ぶっくマップ」

「A→A'をつくる」で当てはめると、Aが「自分に必要な本が選べない」であり、A’が「本がたくさんあっても選べるようになる」となり、これに基づいたアイデアが「ぶっくマップ」だったわけです。この時は本の紹介数は絞りたくなかったので、本の数は変えないままどう選びやすくするかを発想していました。

わたしの例は後付けですが、この方法を知っていたら、このようなアイデアをもっと発想できたのでは?と思いました。

より的を得た解を導き出すためには、アイデアの発想のコツが言語化されている必要があるのだと思います。

【要点3】アイデア分解構築シートで的を得たアイデアが発想できる

おもしろい!と思ったのが「アイデア分解構築シート」シート。本書の発想のコツをワークシートに落とし込んでおり、苦手意識がある人でも簡単にアイデアを生み出すことのできるツールでした。わたしが試しにワークシートに書き込んでみたので、載せておきますね。


実はこのシート、既にあるアイデアを要素分解していくのにも使えます。普段、何気なくスルーしてしまうようなアイデアも、このシートを使うと企画者の頭の中が覗けてしまうというもの。アイデアは発想しようとする所にフォーカスしがちだが、これは逆なのがおもしろい。

分解する過程でアイデアを生み出すトレーニングになる。すでにあるアイデアからどんな要素があるかを分解していく。優れたアイデアがどのような要素で作られているかを紐解いてみたくなるシートです。

本の構成

本書の目次を紹介しておきます。前半1~3章が、個人でアイデアを生み出す方法で、後半4~7章が、チームでアイデアを生み出す為の方法となっています。
第1章:「アイデア発想法」の前に必要なこと
第2章:「アイデア発想」の基礎技術
第3章:「アイデア発想」の応用技術
第4章:チームでアイデアを生み出す技術
第5章:「いいアイデア」を見極める技術
第6章:アイデアの実現を加速させるための仲間を増やす技術
第7章:成長しつづけるためのアイデア

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既存のアイデア発想法はすでに数多く存在します。この本は、アイデアを発想するだけではなく、発想する際のコツや、現状の課題から適切なアイデアを生み出し、育てていく方法が学べます。非常に解像度が高いので、実践向きの本となっています。

個人だけでなく、チームで生み出し、実現させていきたい人はぜひ読んでみてください。Amazonリンクを貼っておきます。

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