ラノベの思い出
少しだけ、昔の話。小学校中学年から「朝読書」の時間が始まった。朝の会の前の15分間程度好きな本を読む時間。中学校でも朝読書の時間はあった。
中学1年の後半から、いじめられていた。その頃アニメや漫画が好きな子は「オタクだ」と笑われて、アニメが好きだった私(両親もアニメ好きだったのでオタクが恥ずかしいとかわからなかった)ももれなく笑われて、それがヒートアップして陰口を言われて無視をされた。親しい友達はいたけどクラスが離れていたので、休み時間は専ら図書室で本を読んで過ごした。
そこで出会ったのが、「キノの旅」。電撃文庫から発行されている所謂ラノベ。旅人キノと、相棒で喋るモトラドのエルメスが色んな国を旅する短編集だ。一癖も二癖もある色んな国を旅するキノたちに惹かれたのと同時に、陰口を叩いていたあの子たちはきっと自分とは違う価値観なんだなと思い、割り切ることが出来るようになった。キノとエルメスが、私を強くしてくれた。「キノの旅」は今でも大好きなシリーズ。傷ついた時にはページを捲って、またキノとエルメスに会いに行こう。
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