#233 伊藤羊一『やりたいことなんてなくていい』読書アウトプット(はじめに、第1章)

伊藤羊一さんの『やりたいことなんてなくていい』を読みました。
3回に分けてアウトプットしていきます。
はじめにと第1章です。

はじめに

 「今やっていることに120%の力を注ぎ、それに無我夢中になって取り組む」ということ。
 足元の死後t、目の前の仕事をまっとうすれば、自分が本当にやりたいことも気がつけば見つかり、結果として唯一無二の価値も生まれ、キャリアの悩みは大抵、解決します。
(中略)
私は社会人になりたての頃は、振り返るとダメダメ社員の典型でした。むしろ、銀行員なのに会社に反抗して金髪にしていた時期もあるような、不良社員でした。 何せ「不良」でしたから、その頃の私にはやりたいことなんてありません。 しかも、私は就職して間もなく、メンタル不調にもなりました。 職業人としてのキャリアの、大事な最初の数年は、正直仕事がつらく、何もできず、周りから大きく出遅れてしまったと思っていました。 そんな私が復活できたきっかけが、「目の前の仕事を徹底的にやる」ことでした。逆に言えば、それしかできなかったということなんですが。

P006-008

まずは、とにかく目の前の仕事を一生懸命やるということです。
「いやいや、これまで一生懸命やってきたけど、やりたいことなんて見つからなかったよ」という人もいるでしょう。
私も一生懸命やった時期もありました。でも120%かというと自信がないです。魂込めた100%はあっても120%はなかったと思います。

第1章 「今やっていること」に夢中で取り組め!

 「やるべきことをやっていれば、やりたいことは見えてくるはず。」
 「will/can/must」で言えば、「mustを積み重ねると、willにつながる」ということです。
(中略)
 つまり、mustを積み重ねて、できること=canのレベルを圧倒的に高めていけば、いずれ結果的に、それがwillとなっていたったりする。

P038-042 「できること」の数を圧倒的に増やせ

 目の前のことをやっているうちに専門性が高まり、高まった専門性は次の機会を勝手にどんどん生んでいきます。だから、次の機会をうかがいながら仕事をする必要はない、と私は思います。
(中略)
まずは「100人に1人」の人材になるまで、頑張ってみるのがいいのではないっでしょうか。
 なぜなら、それを3回繰り返せば、100万分の1になれるのですから。

P046-051 何でもいいから今いる場所で、「突き抜けろ」

よく言われる、得意なことやできることを3つ掛け合わせると唯一無二の存在になれることを伊藤さんも書かれています。
数万人に1人の超エキスパートでなくても、100人に1人くらいのエキスパートになって、他に2つの分野でも100人に1人のエキスパートになれば、100万人に1人、ほぼ唯一無二の存在になれるというわけです。

 まず当然ですが、仕事のクオリティは高くなくてはいけません。
 プロフェッショナルの仕事として、相手が認めてくれる。顧客のためになる、一緒に仕事をする人の成長につながる・・・そういう仕事をしよう。
 プロフェッショナルとして、恥じないスキルを持ち、アクションをしよう。
 このような意識がなければ、そもそも成果を出すことは難しいでしょう。
 クオリティを上げるために、私の経験から言えることは、繰り返しになりますが、とにかく現場でリアルな経験を積み上げること。
 その上で、もう1つ重要なのは、その貯まっていったリアルな経験を抽象化、ノウハウ化して人に伝える訓練をすることです。
(中略)
 ただし、一生懸命仕事をして、現場で経験を積みまくっていても、事例を集めたところで終わってしまっている、という人が意外と多いものです。
 そんな人は、「So what?」と自分に問いかける習慣を身につけましょう。
 「So what?」とは、「それで?」とか「つまり、どういうこと?」という意味。
 経験を積んだ上で、自分自身に「それで?」「つまり、どうゆうこと?」と問いかけることで、自分なりの一般論、教訓を導く機会を意識的に設けるということです。
(中略)
 「わらしべ長者的キャリア」の2つ目のポイントは、他人を驚かせること。
 仕事のクオリティを上げた上で、今度はそのクオリティによって、相手が驚くような「特異点」つくってアピールしましょう。
 自分自身で「これはよくできた」と思う仕事をするだけでなく、他人にインパクトを与えられると、口コミで人に伝わり、そこから次のステップに仕事が広がっていったりするからです。
(中略)
 最後のポイントは、「頼まれた仕事は、まずは全部引き受けること。」
 非常にシンプルですが、とても大事なポイントです。
 食わず嫌いをせずに、何でも引き受けているとどうなるか。
 「あの人は、頼めば引き受けてくれる」という評判がまた広がり、さらに頼まれやすくなります。

P054-064 わらしべ長者的キャリアの「3つの極意」 

頼まれた仕事を全部引き受けると、正直回らなくなりそうなので、これは厳しいと思います。
しかし、自分の経験をノウハウ化して人に伝える。これを実践している人は少ないのではないでしょうか。中には出し惜しみしている人もいるかもしれません。
出し惜しみせずに人に伝える、つまりアウトプットすることでその人に何かしらのタグが付いたり、フィードバックや感謝があったりとノウハウを提供する見返りはちゃんとあると思います。





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