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都市を少しでも涼しく 道路の表面温度を下げたい!②

こんにちは、うちです。

先日は都市を涼しくしたい!という気持ちで、自治体が道路にどういう対策を行っているかということで『遮熱舗装』の紹介をしました。
その対策と目的自体は同じである、保水性舗装を紹介しようかなと。


全自動打ち水?

遮熱舗装は太陽光を跳ね返すことに特化していましたが、保水性舗装は状態変化に力を利用しています。
と書くと小難しそうですが、
水が蒸発すると熱を奪うという性質を利用しているにすぎません。

舗装面に空隙を用意して、そこに自然と水がため込まれます。
簡単な説明および実験の結果を東京都環境局が出していましたので、参考ください。
https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/climate/heat_island/water_retentive.html

原理としては

普通、道路面に雨が降ると、道路面の表面を流れて側溝に排水されます。
① その中の幾分かを道路内部にため込む。
② その後、太陽が出てくると道路面が暖められます。
③ すると、道路内の水分が蒸発して、道路面の温度自体を下げます。
④ 結果として、道路の表面温度を下げることができます。

雨を利用しているので、特にエネルギーも使わないですし、好きな対策です。

打ち水との違いというと
人の手があるかどうか程度だと思います。
でも、この舗装にすることで打ち水もより効果が持続します。
そう考えるとどんどんこの舗装の道路にするのも悪くないと思うんです。

一方デメリットは?

よく言われるのが耐久性です。
道路ですから、非常に使用頻度は高いです。そのうえでの耐久性の向上への期待は高いです。

温熱的にいうと
湿度が上がるというデメリットがあります。
湿度が上がると温熱快適性的には悪影響がみられます。むしむししますからね。
なので、より風通しの良い位置への舗装にちょうどよいかと

都市の中で常に風通しの良いところはどこでしょう。
障害物がなければないほど、風通しはよくなります。
一番わかりやすいのは道路幅員の広い幹線道路や川ですね。
都内で保水性舗装にしているのも幅員が大きな道が多いかと思います。

そもそも効果が得られないかもしれない。

デメリットのもう一つはそもそもの湿度が高い場合、表面温度を下げる効果も見込めなくなるという特性です。
湿度が高いと人が汗をかけなくなるのと同じです。
このまま、日本が高温高湿な夏が進んで熱帯化していくとしたら、保水性舗装も狙ったような効果が得られないかもしれません。


熱帯地域をもっと知りたい

その点では個人的に熱帯地域の温熱対策についてもっと調べたいと思っています。
絶対楽しいし、日本に還元できることがとても多いと思うので。

わくわくしました。


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