おーい!落語の神様ッ 第十四話
【神々の寄合 シーン77】
自らを半福神と称する青白い顔をした手の平サイズの爺さん達が永遠に続く蚊取り線香さながらの布陣で座っている。身なりは一様に小汚く、その百体以上いるそれぞれが百一匹ワンちゃんのように酷似している。
「落語は面白いですなァ」
「そうですなァ」
「頭に桜の木が生えてくるやつなんかが好きですな」
「いいですなあ。われは人間が最後に蕎麦になる噺も好きですな」
「それもいいですなァ」
「落語の面白さって何でしょうな」
腕を組んだ半福神が皆に問う。
「何でしょ