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【BONUS TRACKインタビューvol.6】出会って、つながって、共に暮らして、働いて。BONUS TRACK唯一のコワーキングスペース・BONUS TRACK MEMBERS 桜木さん

2020年4月にオープンした『BONUS TRACK』は、“あたらしい商店街” をテーマに、飲食店や本屋さん、ヴィンテージショップにレコード屋さんなど、さまざまなお店がつらなる複合型施設です。

ここでは、そんなBONUS TRACKに出店しているそれぞれのお店をインタビュー形式でご紹介。個性あふれるお店がずらりと並ぶBONUS TRACKの魅力を、ぜひお楽しみください。

「働く」と「暮らす」が両立されている場所として

ーーBONUS TRACKのお店たちを紹介していくインタビュー、第六弾。今回は、BONUS TRACK唯一の “コワーキングスペース” である「BONUS TRACK MEMBERS」の桜木さんです! よろしくお願いします!

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桜木さん:よろしくお願いします!

ーーまず、そもそも「コワーキングスペース」がBONUS TRACKにある、ということについて。BONUS TRACKのテーマは、“あたらしい商店街” ですが、ここにコワーキングスペースがある、というのはお客さまにとっても意外なのでは? と思います。

桜木さん:たしかにそうですよね。BONUS TRACKには、飲食店があったり、古着屋さんがあったりレコード屋さんがあったり、多種多様なお店が連なっています。それは「働く」の部分、というか。「仕事」ですね。

ただ、それと同時に、「暮らし」というのも同居しているように思っていて。

ーー暮らし、ですか……?

桜木さん:そもそもBONUS TRACKは、下北沢と世田谷代田の間の「住宅地」にある商店街。近隣に住む方々の「暮らし」に寄り添う、という意味合いもありますよね。それに、BONUS TRACK内のテナントが入っているお店の建物は、一階がいわゆる “お店”になっていて。実は、その上の二階部分が「住居」になっているんです。

 それに、わたしがマネージャーとして管理している「BONUS TRACK MEMBERS」も同じです。「働く」と「暮らす」が両立している場所ですね。今は、会社に属しながら副業をされている方や、フリーランスとして独立し個人で働いている方など、様々な「働く」の形があると思いますが、BONUS TRACK MEMBERSは、そのなかの新たな選択肢になるのかな、と思っています。

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桜木さん:たとえば、お客さまとしてこの場所へ来てくださった方が『もうちょっとBONUS TRACKについて知りたいな、もっと多くの時間を過ごしてみたいな』と思った際に、「コワーキングスペースで共に働く」という選択肢を提示してあげられたらなぁ、と。その受け皿として、「お店」だけでなく、「働く」のチョイスがあっても良いな、と思っています。

ーーなるほど。それ以外にも、他のコワーキングスペースとの違いはありますか?

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桜木さん:「コワーキングスペース」と言うと、広い空間に大きなデスクがあったり、打ち合わせ用のスペースがあったり、個室があったり……といったようなものを想像しがちですが、BONUS TRACKにはそのような機能はほとんどありません。もちろんデスクは用意していますし、個室のような形でブースを設けていたりもするのですが。

ただ、私たちの強みは、きっとそこじゃないと思っていて。会員さん同士が自由におしゃべりしながらご飯を食べられる「シェアキッチン」や、「スタンド」というフリースペースがあるんです。それらは、会員の方ならすべて自由に使っていただける場所になっていて。BONUS TRACKのコワーキングスペースを利用してくださっているメンバーの方同士が交流できる場所や機会をたくさん作っています。

ーーたしかに、コワーキングスペースのイメージとは少し違いますよね。

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桜木さん:そうですね。「ただ働く」のではなく、人と交流しながら働くことで、予期せぬ出会いが生まれたり。現在はテナントの方々にもコワーキングスペースを使っていただいているので、たとえば「発酵デパートメント」の小倉ヒラクさんやfuzkueの阿久津隆さんの隣で仕事をする、なんてこともあります。良い意味で刺激がある場所だなぁ、と。

BONUS TRACKには多種多様のお店が並んでいますが、それと同じように、コワーキングスペースにも色々な方がいるんです。そんな様々な職種の方が入り混じった環境を楽しんでいただいて、この「場所」を好きになっていただけたら良いなぁと思いますね。


人と人、人と場所をつなげていくということ

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ーーそもそも桜木さんは、いまのようなお仕事を昔からされていたんでしょうか?

桜木さん:元々は、イベントスペースの運営であったり、コワーキングスペースの運営であったり、今と似たような仕事を行っていました。私が携わっていたイベントスペースは、2019年の9月に閉鎖することが決まっていて。期間限定のオープンだったんです。そこがクローズしてからは、「どうしようかなぁ」と漠然とした考えでした(笑)。

ーーどのようなきっかけで、BONUS TRACKに関わることが決まったんですか……?

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桜木さん:個人のnoteを通じて、「仕事ください!」なんていう文章を書いて公開したところ、知り合いが『Omusubi不動産の方と一緒にお酒飲むけど、来る?』と連絡をくれて。飲み会きっかけですね(笑)。それも、下北沢で。その場ではただ飲み会を楽しむ、という感じだったのですが、後々Omusubi不動産の方が声をかけてくださって。

ーー飲み会きっかけ……! そんなことあるんですね!

桜木さん:そうなんです。元々お酒を飲むことは好きなんですが、知り合いがわたしにそうしてくれたように、「人と人をつなげる」というのがすごく好きで。この人とあの人は合うだろうな、と思ったり考えたりすることが好きなんです。だからこそ、今の仕事で「人と人がつながるシーン」を見られるのはすごく楽しいですね。

ーーなるほど……。仕事において、そのような「人と人がつながるシーン」は多いですか?

桜木さん:現状は、新型コロナウイルスの感染拡大によって、範囲をあまり大きく広げることはできないのですが、たとえば下北沢近隣のお店で「テイクアウトをやりたいんだけど、スペースが無くてできない……」と言っていたカレー屋さんやタイ料理屋さんがあったり。BONUS TRACKには広場もあるし、キッチンもあるし、方法次第できっと力になれると思ったんです。

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桜木さん:そこで、彼らをお呼びし、BONUS TRACK内でテイクアウトの物販を行っていただきました。たまたまBONUS TRACKの前を通ったお客さまから『こんなお店あったんだね! 知らなかった!』や『次は実際にお店へ行ってみます!』といった、すごくポジティブなお声をいただいて。彼らの「集客」につながっただけでなく、「お客さまとお店をつなげること」ができたのかなぁと思っています。

「何かやりたいけど、できない」というお店や人の背中を、BONUS TRACKの力でどんどん押していきたいです。仮に、出店してくださった方々が独立する運びとなれば、BONUS TRACKのお店のオーナーであるomusubi不動産が物件を紹介したり。人と場所をつなげていく、いわば「ハブ」のような存在になれたら良いですね。

「好き」を共通項にして、みんなが仲間になれるコワーキングスペース

ーーでは最後に、これからのBONUS TRACK MEMBERSを、どんな場所にしていきたいと思っていますか?

桜木さん:やはり何より、BONUS TRACKが好きな方に入居していただきたいなぁと思います。この場所が好きで、集まっている人々のことが好きで、面白いと思ってくださる方。

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桜木さん:そういった方同士で、ゆくゆくは「仕事」が生まれていったら楽しいですよね。BONUS TRACK MEMBERSから生まれる、何か面白いことに出会えれば。そういったメンバーの方々がつながっていけるような、いわば「マッチング」的なことをわたしが行っていけたら、もっともっと楽しく実りのある場所になっていくんだろうなぁ、と。BONUS TRACK MEMBERSのこれからについては、マネージャーであるわたし自身がすごくすごく楽しみです。



今回のインタビューはyoutubeで公開配信をしたものの一部を抜粋しています。全体のお話については下記のyoutubeよりご覧いただけます。
https://youtu.be/jen_GT8btZg
コワーキングスペースやシェアオフィスに関する情報についてはこちらをご覧ください。


取材・撮影/平井 萌 文/三浦 希




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