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ラウンジ・ミュージック探訪

時折、いやしばしばだが現実離れしたくなる事がある。
理由は様々なのだが、疲れやストレスが原因となっている事が多い。
週末なら車で海を見に行くなり、死ぬほど寝るなり、解消方法は様々あるわけだが、平日にそんな時間を取るのは難しい。
音楽好きな私としては、音楽に非現実感を求めストレスを解消する事がメインだ。

今回は、ストレス解消かつ現実離れのできる音楽、ラウンジ・ミュージックにスポットを当ててみたい。
とはいえ、ラウンジ・ミュージックも解釈の様々に分かれるジャンルの一つで、こういうものというのが難しい。
語源としては、ホテルのラウンジで流れているような邪魔にならない、耳障りの良い音楽ということになるだろうか。
ただ自分的には、豪華なホテルのラウンジで…というよりも東南アジアのローカルなホテルやビーチサイドにある質素なホテルあたりの光景が思い浮かぶ音楽がそれに該当する。
なので、一般的なラウンジ・ミュージックのくくりとは大きくかけ離れた、完全なる自分基準であることを前提として述べておくので、これはラウンジ・ミュージックじゃないよねというツッコミは受け付けない。
(卒論のような硬い文章やな)


1、TAKE OFF AND LANDINGー砂原良徳

以前から、無人島に持っていくならこれは必ず持っていくと公言しているアルバム。
新宿の地下に作られた架空の空港から出発し、世界のあちこちを飛行機で旅して、途中でトラブルに巻き込まれつつも、最終的に日本に戻ってくるという1時間ほどで世界一周の飛行機旅行ができるというコンセプト。
このアルバムがリリースされる少し前に、予告編として限定でアナログ盤の「TOKYO UNDERGROUND AIRPORT」というアルバムも出された。
前述の新宿の地下にある空港の音声ガイドツアーとバックに流れるラウンジ・ミュージックという構成。
これは、とにかくレコードのジャケットが豪華で、架空の空港の地図、実在する航空会社各社のステッカーなんかもついていて、完全にコレクターズアイテム。
これは未だに売却せずに保管してある。
音だけなら、Youtubeにあがっていたはず。(アンオフィシャルだけど)


2.farewell holiday!ーDE DE MOUSE

DE DE MOUSEのアルバムはどれも、コンセプトがあり、色々な音をサンプリングやコラージュして織り込ませてあって、しかも初期のものは比較的ファンタジー要素が強いのでゴリゴリのエレクトロが苦手な人でも楽しめるはず。
このアルバムは、Wikiによれば「季節を届ける役目に選ばれた子供たちが口ずさむおまじないの歌と、それを届けられた人たちが聴く音楽の物語。」というコンセプトで作られている。
全体的に、サーカスや古いアニメーションのテーマ曲のような音、モンゴルのホーミーや色々な歌からのサンプリングでどこの国の言葉か分からない歌などDE DE MOUSEの好きな世界観がコラージュされている。
これを聞いていると、夜の遊園地、サーカスやパレードが終わる瞬間のような胸が苦しくなるような切なさも秘めた心地よさ。


3.MIYASHIROーPACIFIC231

蓮実重臣、三宅剛正という二人のクリエイターからなるユニット。このアルバムは、日系2世のアメリカ人〈ミヤシロ兄弟〉の知られざる音楽を紹介する、というコンセプトで制作されれている。
ハワイ旅行が夢の夢であった時代(1950年代くらい)の異国の音楽というイメージでとにかく聞いていて心地よい。
後述するMartin Dennyのように、外人から見た東洋の音楽、しかも日系人というこだわりよう。
リニューアル版として再発されたこともあるが、オリジナルの方を持っているのが自慢。
ただ、インディーズなのでSpotifyでは聞くことができないみたい。
YoutubeにはUnofficialながらアルバムが上がっている。
著作権とかいろいろあるのでぜひ!とは言えないが自己責任で。


4.EXOTICAーMartin Denny

言わずとしれた、ラウンジ・ミュージックと言えばこの人の名前が必ず上がるであろう異国情緒あふれるリゾート感満載のサウンドクリエイター。
海外から見た、歪曲されたイメージの東洋が音になっている。
なかでも、色々な人にカバーされているQuiet Villageなどが入った最強の一枚。
かのYMOは、Martin DennyのFire Crackerという曲を演ることがコンセプトにもなっていたというほど、多くの人に影響を与えた音楽。
雰囲気としては、バリ島とかディズニーランドのアドベンチャーランドで夜にかかっているとめっちゃ雰囲気の出る音楽。
Spotifyでもかなりの曲数聞けるので垂れ流しでハンモックに揺られているとちょっとした旅行に来た気分も味わえる。


番外編.魅惑のチキルーム

ディズニーランドにあるアトラクションの一つで、ハワイやポリネシアの神様たちと鳥たちが歌うアトラクション。今あるバージョンはスティッチが出てくるキャラクター性のあるものになっているが、個人的には初期バージョンをお勧めしたい。初代バージョンは世界中のラウンジミュージック好きが最高のリラクゼーションを得られると絶賛しているとかいないとか。でも、鳥のさえずりにハワイアンミュージックという最高の組み合わせで楽しめるのでこれはぜひ!フルバージョンのアルバムのようなものは出ていない気がするので番外編に入れましたが、Youtubeとかには初代のアトラクションの映像を上げている人もいるので機会があればぜひ!

ということで、本当はもっとおすすめはあるのだけれど厳選した上記4+1作品でまとめておきたいと思う。
ただ、前述したとおり個人的ラウンジ・ミュージック観なので、一般的にはこれは違うという話も出てくると思うが、専門性のないnoteの雑記であるし、人目につくものではないのでその辺りはスルーしていただければと思う。

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