美大生の就活事情

バイト先のパートのおばちゃんにも「どんなところ(業界)目指してるの?」と質問をよく頂きます。
美術を学んでいる人がどこに就職するのか気になると言われます。そこで、今回はファインアート系専攻の美大生による就活事情についてと考えていることを書きたいと思います。

理解があるように話しかけてきた方で、決して悪気はないと思うのですが、「美大生は大手広告会社に就職できたら、冥利に尽きるんでしょ?」と全員がそうみたいに聞かれたのは流石に心がモヤつき、「そうなんですか?」とつい聞き返してしまいました・・・。そんなことないです、全員が同じ志望な訳がありません。
そして、もっと幅広く興味を持っている業界があります。

ただ、美大生自身も自分がどの業界に興味があるか、自分にマッチするのか悩む人が多いように思います。
デザイナー職募集が多く、この「デザイナー」という文字を見て絵画や立体などファインアート系の美大生は「アナログでの作業が得意だからパソコンスキルが足りない・・・」と焦ったり怯えたり(実体験)もします。
中には、スキルよりもアイディア力を求めるという会社もありますが、やはり最低限PhotoshopやIllustratorが使えないと難しいもの事実です。
(アイディア力 > 技術力 の会社には、すかさず応募しました)

なので、私は総合職で自分の思考に合う理念の会社も探しています。
自分が面白いなと思って買っていた商品を作っている会社など調べると、スタッフ一人一人の個性を尊重する。豊かなライフスタイルの提案など、共感する言葉が並んでいたりします。
そこで気づいたのは、「企画・製造・販売」まで行うという共通点でした。

テーマを考えて、コンセプトをつけて制作して発表するというプロセスと似ているからでしょうか。今までやってきたことが活かせる場所って自分が思っている業界以上にあるのかもしれないと思えました。

私は、美術に直接関係のない仕事に就くことになったとしても、自分に合った会社で日々良い影響を受けながら生活出来ていれば、経験や心の豊かさが保たれて、結果個人制作に繋がるのではと考えています。
大学卒業と共に制作をやめる気はありません。
いろんな業界に目を向けて、本当に自分とマッチする会社にたどり着きたいものですね。今は不安な時期ですが。

今まさに就活真っ只中の皆さんも、一緒に頑張りましょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?