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母のmixi日記を覗いたら号泣した話


ティッシュを準備してお読みください(笑)


これは私が上京してすぐ、母の誕生日にMDに曲を入れて送った時のお話。


私は口下手で誤解されやすい性格。
その上頑固でいじっぱり。
素直な時なんてないような子だった。
だから親に対して素直になったこともない。
伝えたいことはMDに入れた曲に入っている。


私が大学生の頃はmixiが流行っていて、みんな日記やリアルを書き込んでいた。


母とマイミクだったので、更新した日記を見てみる。



今日は、子供達に感謝の気持ちを書きます。



現在大学1年の長女は6才の頃から母親代わりをやってくれました。

当時は、私が朝から夜中まで4つも仕事を掛け持ちしていたので、夜は長女と次女(3才)を託児所に預けて働いていました。3才の妹は淋しさから「ママ~ママ~」と泣くので他の子供達が眠れなくなってしまいます。

その為、長女は小さな体で妹を抱いて泣き止むまで外に出てあやしてくれました。小学校を卒業するまでは毎日寝不足だったと思いますが、私の事を思って1度も、眠いとか疲れたとか困らせない子供でした。

小、中、高校と成績もトップでいつも学級委員をやったり、学校でもリーダー的存在だったので、娘が悩んでいる事などまったく気付きませんでした。

中学の時に先輩達に妬まれていじめられていた事も、ずっと成績をトップに保つ為にかなりのプレッシャーを感じていた事、いつも妹の面倒をみなければいけなかった事・・・まだまだ人には言えない苦労をかけました。

私は早くセラピストとして独立して子供達とゆっくりとした生活を送りたかったのでその為に人の何倍も働いてきました。

子供達も私の事を理解してくれていると、安心しきっていました。

高校3年生になった時に長女の反抗が始まりました。

ついでに中学2年生の娘までが・・・。

1年間、色々なバトルが繰り返されました。

初めて長女が本音でぶつかってきました。

次女も優等生の姉と比べて自分は大切にされてないように感じていた事を色々な形でぶつけてきました。

家族の絆が試されているような長い、長い、1年間でした。

長女は「大学に行く意味がみつからない!それがわからないのに行きたくない!」と言ってきました。

私は「それなら無理に行かなくていいよ。本当に自分が行きたくないのに行っても仕方がない。親の為に行く訳じゃないんだから、どうしたいのかゆっくり考えて決めたら」としばらく考える時間を与えました。

しばらく考えた結果、長女は「貧困や飢餓で苦しんでいる国の人達の役に立ちたいから、国際学部の国際協力コースに行きたい。」と自分から私に頼んできました。自分の進むべき道がやっと見えてきたようです。

4月から東京で一人暮らしをしています。仕送りはそんなにしていないので(本人の希望で)バイトしながら頑張っています。



病気になったり、事故に遭ったり、それでも夢中で働いて、夢中で勉強して、泣いたり笑ったり・・・いつも子育達と一緒に過ごしてきたけど・・・。

気がついたら子供は大きくなって私から離れて行く歳になっていました。



長女と暮らした18年間が走馬灯のように蘇ります。

子供達が私に色々な事を教えてくれました。



5月24日は私の誕生日でしたが、思いがけず宅急便が届きました。

差出人は長女から・・・。

中身は私の好きな天使の置物と天使のフォトスタンドと・・・。

MDが入っていました。

なんだかわからずとりあえず聞いてみると、

流れてきたのは、あるレゲエの曲でした。



『・・・やっぱ、腹を痛めて俺を産んでくれた たった一人の女だから

・・・苦労して産んでくれて しかも ここまで育ててくれて

照れ臭いけど、読むよ。手紙! 



(ここまで聞いただけで、後はずっと涙が止まりませんでした。)



・・・・・・拝啓元気してますか? 俺は相も変わらず元気です

体調管理は気をつけて そう若くもない歳なんだから

昔から 人一倍明るく気のきく性格だった おかん



 近所でも人気者の おかん 俺の自慢のおかんなんだ

張り切り過ぎるのもいいけど、 無理するのだけはやめてよ



俺の心配はいいから 今から俺の番だから

今度二人で飲みに行こうよ 任せな 俺がおごるから



今からでも間に合うかな? 返しきれない愛を返す時間

俺からおかんに送るレター ほんとにたくさん愛をくれた

腹を痛めて産んでくれた たった一人の女だから



俺からおかんに送るレター でも書いてる時 ちょっと照れた 伝えたい感謝の気持ちを綴ったから読んでよ



・・・・毎朝早起きしてくれてありがとう 作ってくれた弁当も愛情なんて 気付かずに過ごした10代 ほんとに迷惑かけたLong Time 俺にいなくてはならない存在はあなたなんだよ



昔はいやいややっていた肩もみ 見つける日ごとに増す白髪にやっぱかけてるんだ 苦労って 子供ながらに感じた

この先色んな苦労があるけど 悩みながら突破してくから



たまに家に帰った時くらい おかんのグチでも聞くから

俺からおかんに送るレター ほんとたくさん愛をくれた

腹を痛めて産んでくれた たった一人の女だから・・・・・』



バースデイカードの代わりに私に贈ってくれた曲でした。

嬉しくて、嬉しくって、何回も何回も聞きました。



口下手で照れ屋で自分の気持ちを伝えるのが下手な長女が初めて自分の気持ちを伝えてくれた最高のプレゼントでした! 



楽しいだけじゃなく辛い日々、悲しい日々も乗り越える事ができたのは子供達のお陰です。

今は次女が(時々バトルもありますが)私をサポートしてくれています。



☆子供達に心から感謝を込めて⭐︎

母のmixiより


歌詞は母が耳コピで停止しながら書いたらしいので間違ってる部分もありますが気にしないでください。


手紙は書けないけど、その代わり歌で気持ちを伝えることができました。



このお話は、歌っているG2くんご本人にも伝わり、俺が泣きそうでしたとコメントまで頂きました。


G2くん、素敵な曲をありがとうございます。


だから私は歌が好き。

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