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留学日記 春学期2週目 リズムを作りつつ、行動範囲を広げる

2月11日(日)12:00 寮の部屋
今日も十度寝くらいして、ベッドから転がり落ちる。フループループスを頬張りながら、今日はどう過ごそうか考えた。

2月11日(日)14:00 食堂
友達と昼過ぎに会う約束をしていた。でもその子が家から帰る時間が遅くなった影響で今日話にしようとなったので、今日は一日開くことになった。これはblessingだ。1週間のことを考えながら、リーディングして、ジムでも行こうと思った。(スーパーボウルの中継を見つけるまでは…。)

2月11日(日)15:00 Student Union
芝生でフリスビーしてた人たちに混じって久しぶりに投げた。席に戻ったらインド人の集団に席を囲まれて気まずかった。

2月11日(日)18:30 Black Box Theater
シアタールームで、Super Bowlという年に一回のアメフトの祭典の中継が非公式にやっているのを偶然見つけて、友達を何人か呼んで一緒に観戦した。正直ルールはそこまでわからなかったから、そこにいた経験者の人に聞いたり、調べたりしながら見たけど、正味ガタイのいい兄ちゃんたちが全力でタックルしあってるようにしか見えなかった。サンフランシスコとカンザスシティ。どっちがどっちかわからない状況で見始めた。ハーフタイムショーはUsherというアーティストで、”Yeah!”とか”Confession”という曲は私も聞いたことのあるものだった。ずっと欲しかった、音楽に合わせて友達と自由に踊る場所、それをここで手に入れることができた。スコアがなかなか決まらない前半と打って変わって、後半はすごくいい競り合いになって、友達も何人か合流して盛り上がってきた。その勢いでそこにいた友達と賭けをすることにした(ラジオによると、スポーツ賭けはアメリカのほとんどの州で合法らしい)。 サンフランシスコが勝てば、火曜日6時にジムに集合。カンザスが勝てば7時集合。全力で課題をしながら、カンザスを応援した。延長戦で勝ったのは、なんとカンザス。試合終了直前の逆転だった。ほぼブザービート。その友達も正直びっくりしていた。こんなこともあるんだなと驚きつつ、2024年の冬に、大学の真っ暗なシアタールームで友達とみたスーパーボウルは、きっと忘れないだろうと思った。

2月11日(日)23:00 Dining Commons
みんなと別れて一人食堂に残り、第二章までのリーディングを終わらせた。自分にかなり誇りを感じた(!)。理系の子に、リーディングの量はいつも驚かれる。四年生だからかもしれないけどもう講義型の授業はなく、全部事前のリーディングでインプットを済ませて、情報の整理を授業でするだけ。大変だけど、これが社会学部の学び方なんだ、と受け入れながら今日も残りのリーディングに励む。

2月11日(日)24:00 寮の部屋
少し部屋の整理をして、3章は諦めて眠った。お香を炊く。帰りに聞いたポッドキャストで、料理のおいしさを感じたり、誰かとの親密さを感じるために香りが大きな役割を果たしていることが話されていた。確かに、ハグをした時に少なからず感じる誰かの香りは、その時に出るオキシトシンと結びついて記憶されるのだろう。部屋でお香を炊くことで自分の中で安心感が促進されてよく寝れる気がするのは、今はなきおじいちゃんの家の香りや概念的な日本の家の記憶が蘇るからだろう。


2月12日(月)12:00 寮の部屋
10時に起きて明日のためのリーディングする予定だったんだけどな、相変わらず十度寝をかます。昨日のスーパーボウル観戦食を持って帰ってきたので、それをあっためて食べた。食前のgratitudeは忘れないようにしたい。「今までと、今と、これからのご飯と全てのことに感謝します」と心の中で唱える。特に、食事は冬休みの間とことん苦労したからこそ、二食以上サーブされることが当たり前じゃないと、身に染みてわかるのだ。アートの授業に向かう。BBCのポッドキャストを聴いていたら、グローバルって言ってるのに国王の病気のことについてしか話してなかった、一大事なんだな。

2月12日(月)13:30 Studio Art Building 101
ちょっと遅刻してしまった。今日は白黒油絵の続き。色が明るいのと、光が当たって明るいのを白黒で表現し分けることが難しい。慣れない筆と油絵具でテーブルクロスの波をうまく描けなくて、先生に「まずは単純化して、色を分けてからディテールを入れていきな」って言われた。確かに。その後隣の友達とおしゃべりしながら試行錯誤を続けて、時間と経験の割には納得のいくものができた。授業が終わって歩いている時に、おしゃれな人に何か言われてヘッドフォンを外したら、"I like your outfit"と言ってもらえて超嬉しかった。

2月12日(月)16:20 Bartlett Hall 109
Art Entrepreneurshipの授業。自分の今抱える葛藤にドンズバで向き合う時が来た。自分のレジュメとCV(やってきたことのリスト)を作ってきてねと言われ、これからの授業で進めたいプロジェクトは何かと問われた時、私はこう言わざるを得なかった。「正直悩んでいます。アカデミア、アクティビズム、アート。三つどれも思い入れがあって、一つに絞れない。」先生はこれをクラス全体へのメッセージに変換した。それぞれの分野での自分の大事にしていることを明確にしておき、その表現方法にはこだわらないこと(アートに身を置きながら、アカデミアで時々教えるのか?教授職について、夏休みにアートを作って展示するのか?)。そうすれば、いろんな道の可能性が見えてくる、と。でもこの"discombabulated(ぐちゃぐちゃ/友達から教えてもらったファンシーな言葉)"な感覚は大事にしたいと思って、明日オフィスアワーをお願いした。移動中聞いたBBCのポッドキャストで、ラグビーの大会が行われているスコットランドにいるインタビュイーの訛りがえぐかった。

2月12日(月)17:40 図書館地下1階
このぐちゃぐちゃな気持ちを整理したくて、図書館に向かった。ついでに今日もらったシラバスをファイリングしたい。好きな友達との関係が思うようにうまくいかないこと(うまく予定が合わないとか、遊びたいって気持ちが一方通行な気がする)、個人研究を始めたはいいものの先生から返信が返ってこないこと、お香の残りが少なくなってきていること、もうすぐお腹が空いてくること、リーディングが3分の1残っていてもう一周読まないとちょっと不安なこと、友達のお誘いを断るのにエネルギーを使ったこと、綺麗でわかりやすい進路とやりたいことを決めなきゃいけないような感覚、友達が体調崩してるのが心配なこと、ちょっと突き放しちゃったかなって思ってること、友達が旧正月を祝うかと思ってメッセージ送ったら、その子のコミュニティは別に祝わないと分かったこと、面白い友達がいて、何回か遊びに誘われたけどいつも気付くのが遅くて行けなかったら「いつもこのパターンな気がするよ」って言われたこと、ちょっとしたメッセージの言葉選びミスったかな、とか。こういうウッてなるモヤモヤが、じわじわと心を蝕んでいく。脳内反省会が始まってしまうのだ。

じゃあ、できたことにも目を向けよう。授業に二ついけた。先生たちとスムーズなコミュニケーションができて、何度か発言もできた。1日を過ごすためのご飯を食べて、ちょっとおしゃれもできた。友達見つけてヤッホー!ってできた。概ね体調良く過ごせた。コーヒーを自分で作れた。必要なもの忘れ物しなかった。返信が来ない教授にリマインドメールできた(そしたら返信きた)。ポッドキャスト聞いてアメリカで何が起きてるかを知れた。自分の中でおっきな葛藤(三つのフィールドの交差点がうまく見つけられない問題)をようやく言語化して、助けを求められた。ジムに行けた。友達に聞きたかったこと聞けた。自分の予定とキャパに合わせてお誘いにNOが言えた(NOと言えば言うほど、自分の目標への進路は鋭さを増す)。

2月12日(月)19:00 Rec Center(ジム)
今日はストレッチした後ランニングしてお尻を鍛えた後、この間教えてもらったバランスボールの腹筋をやってみたら、力を入れるところがわかってきて前回よりはるかに簡単にできた。進歩だ!ジムはいわゆるGym broだらけだけど、ここで自分のことに集中して鍛えてると、なんか「誰も自分のこと見てないから好きにやればいい」っていうマインドが鍛えられる。筋肉と一緒に。

2月12日(月)20:30 Worcester Dining Commons
今日は旧正月のお祝いディナーをやってたので、せっかくだから食べてみることにした。Long life noodle(伊面)という麺は旧正月に食べるらしく、名前がめでたくていいなと思った。カンボジア系アメリカ人の子と久々にあったので、一緒にご飯を食べた。タピオカの列に並んだら、私が最後で、友達はなんか固形物だらけのドロドロミルクティーをもらっていた。(笑)流れで、お互いの家族の歴史について話したの、すごく面白かった。その子は中国系カンボジア人で、おじいちゃんおばあちゃんが戦争から逃れるために中国からカンボジアに移住し、カンボジアで虐殺が起きた時カンボジアからアメリカに移住したらしい。その子は下に二人兄弟がいる一番っ子で、時々プレッシャーを感じると言っていた。「誰か尊敬できる身近な人がいたらよかったな」と言っていた。その子はドロドロミルクティーには口をつけなかった。(そりゃそうか)

2月12日(月)22:00 寮の部屋
明日は7時にジムに集合だ。これでも賭けに勝って遅くなったほうだ。それを考えすぎて、そして今日中にやらなきゃいけない(と自分で思い込んでいる)課題を前に、何も進まなかった。どんどん追い込まれていって、それから逃げるためにSNSやネットフリックスを漁った。追い込まれてるから、現実を見れなくて、スマホのどうでもいい情報の氾濫から逃げられない。課題から逃げて、でも本来気晴らしであるはずの手段から逃げれなくなっていた。苦しい。でもそこから出るのはもっと苦しい。

2月13日(火)4:00 寮の部屋
これを何時間も繰り返し、時計は4時を示していた。正直驚いた。自分で自分を追い詰めることがこんなにも上手だとは。そして、今まで散々続いてきたこの悪習を、持続可能な方法で変えていきたいと、強く思った。


2月13日(火)10:30 寮の部屋
6時過ぎにアラームで目を覚ましたけど、行けるわけもなかった。2時間しか寝ていないとその友達に言ったら、今日はなしでいいよと言われた。ちょっと強行突破すぎた朝型計画。枕にすがるようにもう一度寝た。オフィスアワーをリクエストしたけど、教授から返信が返ってこなかった。12:00の予約を消すことにした。12:30から入れていた別のオフィスアワーも、この心の余裕のなさと準備不足でやる気が起きず、金曜に移してもらった。エキストラで頑張りすぎているのかもしれない。「頑張りすぎるのは、怠けてるのと一緒」という言葉を思い出した。学期が始まる前に自分で作った「レスキュースープ」(野菜たっぷりスープ)が、冷蔵庫で若干悪くなりかけていたので、全部飲み干した。今は心の緊急事態。睡眠不足で頭がうまく動かなかった。

2月13日(火)13:30 Amherst College Ford Hall 110
2回目の人種の授業。気づいたこと。「リーディングが終わらなくても、世界は終わらない」。嘘みたいだけど、ほんとに昨日の夜はリーディング終わらないまま授業に行くのはありえない、と自分で自分を追い詰めていたのだ。結局3章の時間が取れなくて最後は通学中にスキミングしちゃったけど、それでも発言はできたし、いい質問だと褒めてもらえた。今日はバレンタインだからといって先生がチョコとイチゴを持ってきてくれた。(「おいしいイチゴ食べて過ごす方が、フラットボーイ(f*ck boyが多いと言われている)と出かけるより全然最高だわ」と冗談を飛ばしたら、先生にウケて、「そんなことしないでね」とお父さんのように言われた。)

2月13日(火)16:30 展望台
先週会ったAmherst Collegeの友達たちに連絡して、図書館で一緒に作業することになった。私のお気に入りの二人。EQが高くて、なんでも話すことができるような気がする。ちょうどフィルムカメラを持っていたので、今の3人を収めようよ、と見晴らしのいい丘に行った。今の自分のミクロとマクロから見た状況を正直に話してみる。私は奨学金や親に莫大な金額を払ってもらってやってきたアメリカ生活が終わりに近づいていて、これからどう生きていこうか、その葛藤や授業が終わった解放感、リーディングのストレス、いろんなものが入り混じっていた。二人も、複雑で鮮やかなそれぞれの感覚を持っていた。これが現像される時、みんなはどこにいるだろう。何年後か、定期的にまた集まって撮りたいねって話して、なんかワクワクした。

2月13日(火)17:00 図書館
図書館に戻ってくる途中、前学期同じ授業を受けた友達と偶然会った。humanitiesやsocial science専攻の人は、口を揃えてリーディングが大変だと言う。共感しかない。3人で腰を下ろし、それぞれのタスクを始めた。授業での発言の壁が高いこと。その子はたくさん頑張って乗り越えようとして、それでも難しいことの苦しさを抱えていた。みんなが全く同じ悩みを抱えているわけではない。でも、自分が勉強面で大変だと感じる部分を、一人で解決しようともがく苦しさや孤独感に、痛いほど共感できる。私の場合はそれがリーディングをこなすことと、睡眠リズムとか日々の生活を成り立たせることなわけだけど、誰もが何かしらの苦しみや悩みを持ってどうにか生きているんだろう。別の話の流れで日本にいる恋人のことを話したら、「さりちゃんの彼氏になれるのって幸せだね」と言ってもらえて、なんだろう、心の底から嬉しかったし、かなり照れた。

2月13日(火)20:00 Amherst Coffee
ドイツ人の友達から今から飲まないかとメッセージが届いた。ちょうど近くにいたので、カフェアンドバーで6人でおしゃべりすることになった。アメリカ人3人、留学生3人。三月にある、アマーストの学生たちが飲んだくれる聖パトリックデーのこと、勉強のこと、進路のこと。大学院生が多かったので、これまた視野が広がった。パスポートを忘れたと思ってお酒が飲めなかったんだけど、これはきっと飲まない方がいいってことだったんだと思うことにした。ほぼ全員知らない人だったのでやや緊張した。

2月13日(火)22:00   Worcester Dining Commons
少しお腹が空いたので、食堂で食べてから帰る。友達に会って一緒に座った。いつもは集中モード(do not disturbモードって感じ)なんだけど、久しぶりに偶発的な誘いになった後だからか、誰かとあることが苦じゃなかった。ウクライナ人の友達にも会って、おしゃべりしながら寮に帰る。明日起きれると思う?って聞いたら「無理でしょ」って言われたので、俄然燃えてきた。絶対起きてやる!🔥

2月13日(火)24:00 寮の部屋
明日の水着とアートの準備をして、12時にベッドに入った。優秀!!!



2月14日(水)7:20 寮の部屋
7時に集合のところを、20分に起きた。やらかした。すぐに友達に電話して謝る。その子はずっと待ってくれて、結局バイトがあって泳がずに帰ってしまった。超絶申し訳ないやんけ。私は8時くらいまでスイ〜っと泳いでシャワーを浴びた。アメリカのプールは、片方の床が3mくらいの深さになっていて怖い。

2月14日(水)10:00 Thompson Hall 519
履修を考えていたときに個人的にメールした教授がやっているラボの初日。プール上がりで適当な格好で行ったら、今日ウェブサイト用の写真撮ってねって言われて干上がった(結局撮らなかった)。それにしてもこの教授はすごい。たくさんのプロジェクトをオーガナイズして、ちゃんと世に出して、プレスリリースでそれをしっかり示す姿勢と勢いと一貫性がすごい。あと写真と実物がこんな一緒な人久しぶりに見た。じゃああとはよろしくって颯爽と去っていったけど、そのあとしっかりリマインドやフォローアップをして作業をしっかり見届ける教授、こりゃしごできだ。

2月14日(水)13:00 Franklin Dining Hall
今日はバレンタインなので、チョコのムースが置いてあった。嬉しい。糖分がとても欲しかった。

2月14日(水)13:30 Studio Art Building 101
今日はブラシ以外で油絵を描いてみようの回。持ってきたプチプチ(Bubble wrapというらしい)やナイフ、折れたフォーク、硬い厚紙を使って試行錯誤しながら描く。実物を見ない方が上手く書けるのはなぜだろう。正直絵の勉強はかなりしんどい。でも、凄い画家は髪一枚の上に世界を浮かび上がらせることができて、それは実在するものを描くことができてこそできることなんだと思う。めげずにがんばろう。

2月14日(水)16:30 Herter Hall 4階ラウンジ
日本語の会話テーブルが行われていたので、友達を応援しにいってきた。でも本当は裏目的があり。オーダーしておいたケーキを取ってきてもらったので、それを回収しにも行っていたのだ。ダブルサプライズを用意していたので、心はハラハラドキドキ。日本に留学していたマッチョの新しい友達を作った。プール用のドライヤーを持っていたので、それでスキットを作ったり。バレンタインで持ってきてくれた美味しいお菓子を食べた。(甘い物好きにはバレンタインは最高の日だ!)

2月14日(水)19:30 Worcester Dining Hall
3人の友達のサプライズバースデーディナー。3人とも喜んでくれて、そしてたくさん人がお祝いしに集まってくれたことが嬉しかった。同時に密やかに浮かび上がる、ホストする人特有の孤独感。みんなが楽しめているようにして、いろいろとスムーズに行くように考えて… 私と同じ立場で考えて行動する人はいない分、一人になって一息ついた時にわずかな寂しさが残る。でも、誰かをお祝いすることができる自分がいること、に安心感を覚える。「祝われるようりも祝う側でいること」にしかない誇りは忘れたくないし、今学期は学業とかインターンとか自分軸で頑張ると決めた分、優先順位を下げた友達との時間を、少ないからこそ抱きしめるし、いつも一緒にいない分、ここぞという時にはしっかりお祝いしたり楽しんだりしたい。充足感と寂寥感に満ちた夜だった。


2月15日(木)12:00ごろ Amherst College Beneski Museum 314
昨日頑張りすぎたからか、朝は起きれない。人種の授業の教授のオフィスアワーに行きに、隣の大学にバスで向かう。教授に、私はこいう勉強したいんです〜とか、最近見た人種の映画の話とかをした。課題の本のPDF(パソコンで読み上げできるやつ)もらえると嬉しいって言ったら、なぜかハードコピーの本を渡されて、「噛み合ってないけど優しさは伝わった」って日記に書いてた。笑

2月15日(木)15:00 Valentine Dining Hall
お隣の大学の食堂は、17:00ぐらいになるまでの空いてる時間は結構な確率で潜り込めるので、優雅にただ飯をいただいた。勉強へのエネルギーが充電されてペコペコになったお腹で食べるワッフルは至極の一品。アマースト大学の友達に偶然会って、1時間くらい核のことや授業のことをおしゃべりした。

2月15日(木)18:30 UMass Rec Center 
ジムにくる。インド人の友達と話しながらいくつかのトレーニングをやってみる。ちょっと疲れが溜まって調子が悪かったけど、運動したら元気が出てきた。

2月15日(木)20:00 Worcester Dining Hall
 ジム友/アカウンタビリティ・パートナー(お互いの目標をチェックし合う人)の子と夕飯を食べる。何人か友達を紹介した。雪がふっていて、夜が一層楽しくなった。なぜかチューリップをくれた(チューリップはその子が飼ってる猫に毒らしい)ので、ちゃんと育てようと決意。

2月15日(木)22:00 寮の部屋
期限越えしてしまったアート起業の課題をひとまず終える。なんかよくわからなくてずっとモヤモヤする。自分がやりたいことは?断片としてはあるんだけど、霧の先にあってうまく言語化できない。


2月16日(金)12:00 寮の部屋
今日は金曜なのでplunge(冷たい水に飛び込むやつ)に行こうと思ってたけど、しんどすぎて行けなかった。なんとか教授とのオンラインオフィスアワーに向けて起き、今のしんどさを共有・質問した。少しスッキリ。でも疲れてまたlazy時間を過ごした。(lazyを再定義したい。怠けることを、それとしてニュートラルに受け入れられないか?)

2月16日(金)15:00 Thompson Hall 519
流石にそろそろ動かねばと思って、今日は行く必要がなかったけど、ラボのプロジェクト・アワーに合わせて教室に行って作業した。来週火曜までの課題をそこでできたらよかったと後で思うんだけど、緊急じゃない課題に手をつけられない性質があるみたいだ。

2月16日(金)16:00 Herter Hall 4階ホール
日本語会話テーブル。久しぶりに会いたい人に会えて嬉しかった。会話を純粋に楽しむ時間を、時間割に入れた結果、エネルギーは吸い取られるけど、果てしなく孤独な作業の合間でリラックスできて、人間であり続けられる気がする。この日はいつもとは違ってみんなで終わってからもおしゃべりして、一緒にダイニングでご飯を食べた。

2月16日(金)21:00 Graduate Research Center 16階
作業が残っていたので、友達二人と一緒に物理・数学の研究棟で夜までおしゃべりしながら勉強した。ライフハック。リーディングが苦手なんだけど、マックブックにも読み上げてもらえないようになっていたら、ネイティブの友達を捕まえて読んで貰えばいい。それやってみて、結構楽しかったしスイスイ読めた。一緒にこれどういう意味なんだっけとか話しながらできるのがいい。平家物語の"祇園精舎の鐘の声"が頭に浮かんで、英語と日本語で黒板に落書きした。12時の鐘が静かに鳴り響いた。


2月17日(土)14:00 South College 2階ホール
この日は確か昨日の疲れの名残でスロースタート。コーヒーを作ってゆっくり飲んだ。昼下がりに外に出て、図書館が閉まってたのでSouth Collegeでリーディング(をするつもりが全く別のことをやっていた気がする)。頭の中の考えの氾濫とアウトプットがつながらない!くぅ!

2月17日(土)18:00 Rec Center
やらなきゃいけないことになかなか手が出なくてぐるぐるしてしまう。ジムで頭をリフレッシュする。昨日友達と話してたことが頭に浮かんだ。近所の五大学が連携してやってるダンスプログラムがあるんだけど、それが開催するCMのダンスオーディション。私はダンス専攻でもなんでもないから、おかど違いもいいところかもしれない。でも、アメリカでの黒歴史が一つ増えるとしたら、それはそれで面白そうと思ったのだ。でも明日は、同じ時間にハイキングの予定がある。断るのもエネルギーを使う。どうしようとずっと悶々と考えていた。

2月17日(土)20:00 Worcester Dining Hall
偶然会った友達にこのことを話したら、後悔しない方にしたらいいと口を揃えて言う。それならオーディションだと、きっぱり自分で言った時に悟った。これは行かなきゃだ。帰ってヘッドショット(顔写真)と履歴書を頑張って用意して、明日の朝図書館はしまってるからCVSに急いで行って印刷することにした。目が冴えてしまって、2時くらいまで寝れなかった。


2月18日(日)8:00
オーディションは10:30。あと2時間ちょいで、歩いて30分の薬局で履歴書と顔写真を印刷して帰ってきて、朝ごはんも食べたい。ミッションが始まった。行きは息も絶え絶えバスを捕まえて、帰りはいい時間のがなかったので(田舎あるある)、チートしてuberを捕まえた。運転手さんは日本に何回か行ったことがあるらしく、会話が弾んだ。

2月18日(日)10:30 Totman Gym 210
自分以外みんな知り合いという完全アウェーな状況の中、必死に8×8カウントの振り付けを覚え、前後にフリーダンスを入れて審査された。Smartwaterという水の宣伝のため、元気!楽しい!という雰囲気を全面に出す。でもぶっちゃけめちゃくちゃ楽しくて、フリとかじゃなかった。1回目の審査で、最後のポーズで動いちゃって指摘されたので、2回目はめちゃくちゃ難しいポーズで止まってみたら、振付師の先生が爆笑して、会場が沸いた(!)。出番が終わって戻ると、周りのダンサーから歓迎を受ける。「アーティストとして認められた」と感じる瞬間だった。嬉しかったな〜
正直次の日は全身筋肉痛になるくらいに体を酷使したけど、冬休みから喉から出が出るほどに欲しかった「自由に音楽に合わせて誰かと踊れる機会」と、コミュニティが手に入った、すごく鮮やかな数時間だった。

2月18日(日)15:00 友達の家
猫がいる友達の家で、チャイを飲みながらいろんな話をした。黒猫のペッパーはえらくフレンドリーで、もふーっと抱き締めたり、飛び跳ねたりするのをみるたびにオキシトシンが出るのを感じた。インドでは、チャイに入れるミルクが水に対して何%かで、そのゲストの大事さがわかるらしい。その友達が、「いざとなったら弟に腎臓を上げられるけど、充電器は貸してあげない」って言ってて、兄弟愛、言い得て妙だと思った。

2月18日(日)18:00 寮のキッチン
やっぱりダンスのオーディションで心身疲れたので、今日の残りは寮にいることにした。学期中しんどい時に飲むレスキュースープ(ゴロゴロ野菜スープ)が切れたので、寮のキッチンでコトコト煮込む。母ちゃんが送ってくれた茅乃舎の野菜だしを使ったら、お上品な味になった。体調を激崩してた友達にもお裾分けすることにした。


リズムが作られたのか、振り回されているのかはわからない。でも、とにかく走り回って、潜って飛んで、時々グデーっと潰れた1週間だった。ビバ、残りの春学期!




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