here, there

空の青さにギョッとして、あわててブランケットに身を包んだ。
今日も一日が始まってしまった。
一日が終わっていく。刻一刻と終わっている。
漠然と何かしなくてはいけないのではないかという焦燥感にかられ、かといって何をするわけでもなく、結局何もしないうちに今日という一日が終わる。
ほら、少し目を離した隙にもう影がこっちからあっちへ移動している。飛行機だってもう何回通ったか知らない。
こうしてカーテンをほんの少し開いただけの薄暗い部屋にいると、自分がまだ生まれていないような気がする。時間は止まったまま、前にも後ろにも進まない。
実際そうなのかもしれない。きっとそうなのだろう。だってわたしの目撃者になり得るのはあのはりねずみの置き物くらいなのだから。
この空の青さもそう恐ろしくはなかったろうに。
このままわたしを瞬間に閉じ込めておいてくれたなら


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