世界と出会い直すための「逸脱的思考」──小松左京短編SF『夜が明けたら』のプロットの導入が見事で感じ入って発火する
7月の「読書会」の課題図書『世界は贈与でできている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学』(近内悠太 NewsPicksパブリッシング)のすきまを這う。
人の考えには、あらかじめ、みちすじが通っていて、一定のパターンみたいなものがあって、その範囲を超えて考えることはとても難しいことだと、だれもが、うすうす気がついている。
ウィトゲンシュタインの『論理哲学論考』も断片ノートも読んでいない。なので、本書『世界は贈与で──』にも述べられた「言語ゲーム」という概念装置のことなど、論