また息子を可愛がりすぎてしまった-その3-

日曜日のこと。親として子供を可愛がるのは当然なのですが、たまには自分も可愛がってあげたくなる時があります。

「可愛がる」と言っても、エステに行ったりネイルに行ったり、または温泉に行ったりマッサージに行ったりと、そんな大きなことは望んでいません。

ただ、自分のやりたいことを「少し」できればいいんです。

普段は息子中心の生活をしているので、やりたいことが思いついたら、とりあえずは一旦書きためておきます。そして、次の土日が来るのを待ちます。

直近の週末にそれらを実行できるといいのですが、だいたいどの日も息子にがんじがらめにされるので、そうそう上手くはいきません。

先日もそんな一日を過ごしてしまいました。

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水道修理の会社の広告マグネットが2つ溜まったので、知人に聞いたリメイクをやってみることに。広告の面に絵の具で絵を描くというものです。

やろうと思ってから何日か経っていたので、どんな絵を描くか、だいたいのイメージは固まっています。

時計の針はすでに10時を指していますが、相変わらず、夫はいつものように寝ています。それでも大人が家にもう一人いると思うと、平日に一人で育児をするよりも気持ちにだいぶ余裕ができます。

とは言え、やっぱり子守の片手間ですのでチャチャっとやってしまおうと、急いで机の上に絵の具を並べ、筆と水の入った空き瓶も用意しました。

初めて目にする絵の具にワクワクする息子。私も絵の具を扱うのは久しぶりだったので、赤と青を混ぜると紫になるのを見ているとまるで「魔法か」とも思えてきます。息子も「おおー!」といった顔をしています。

その延長で、もっと息子を喜ばせたくなってしまった私は、出来た紫でバイキンマンを描き、一人では寂しいと思い、普段は敵のアンパンマンを残りの1枚に描いてしまいました...

案の定、息子は大喜び。寝ている夫を起こしてまで、見せびらかしていました。

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また普段通りの一日を過ごしてしまったことについて。

後悔しているのかと聞かれるとそうでもありません。「今日も可愛がれたぞ」という達成感はあります。

ただ、その日はどこに行くにもアンパンマンとバイキンマンを持ち歩いていたので、すでに絵の具がはがれ始めているのを見ると、やっぱり自分の描きたかった絵を描けば良かったかと、なんだかちょっぴり悲しくなってしまうのでした。

次のマグネットが早く届かないかな。

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