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2023/10/10 気になるニュース⑱ イスラム組織ハマス、イスラエルへ攻撃!!
⭕ パレスチナ暫定自治区のガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスがイスラエルに対して行ったロケット弾などによる大規模な攻撃について、簡単にまとめてみました。
① イスラエル臨戦態勢を宣言
パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスは7日朝、イスラエルに対して多数のロケット弾を発射し、戦闘員を侵入させた。
イスラエル国軍はガザへの空爆など報復に着手、ネタニヤフ首相は「戦争状態にあり、勝利する」と述べた。
⭕ 旧ツイッターX、ベンヤミン・ネタニヤフ首相のコメントです
「イスラエル国民よ、 私たちは戦争状態にあり、作戦や巡回ではなく、戦争状態にあるのです。今朝、ハマスはイスラエル国家とその国民に対して残忍な奇襲攻撃を開始した。私たちは早朝からこの中にいます。」
Prime Minister Benjamin Netanyahu:
— Prime Minister of Israel (@IsraeliPM) October 7, 2023
"Citizens of Israel,
We are at war, not in an operation or in rounds, but at war. This morning, Hamas launched a murderous surprise attack against the State of Israel and its citizens. We have been in this since the early morning hours. pic.twitter.com/C7YQUviItR
② ハマスとは?
⭕ そもそもハマスとは何なのか?
ハマスとは
1987年、パレスチナ住民の反イスラエル闘争(インティファーダ)が広がった際に結成されたイスラム武装組織。イスラエルとの和平に反対し、同国に対する武力攻撃を繰り返している。欧米ではテロ組織に認定されている。
2006年にはパレスチナ評議会選で勝利し、その後ガザを武力制圧。実効支配している。ガザはイスラエルが設置した壁やフェンスに囲まれており、移動の自由がないことから「天井のない監獄」と呼ばれている。福岡市をやや上回る程度の広さに約200万人が暮らしている。
③ イスラエルとパレスチナ人の歴史
⭕ イスラエルやパレスチナ人の歴史を振り返ってみます。
イスラエルは戦後の1948年、パレスチナ地方にユダヤ人の国として建国されました。イエスキリストを処刑したとみなされ、2000年にわたる迫害を受けてきたユダヤ人として「悲願」とも言えます。
パレスチナの地にあるエルサレムは、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地であり、西洋と中東の宗教と歴史上重要な要所です。
第二次世界大戦、ドイツ軍ナチスに迫害を受けたユダヤ人が建国する事に社会的同情を買っていた事もあり、世界的な支援を受けたと言えます。
その一方で、イスラエルのあるパレスチナ地方に住んでいた170万人ともいわれる「パレスチナ人」は故郷を追われる形となりました。ヨルダン川西岸地区やガザ地区、ヨルダン、シリア、レバノンなどの近隣諸国に逃れたのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1696868647370-84ffXu8Yre.jpg)
④ パレスチナ解放機構と自治区
⭕ 反イスラエル組織としてパレスチナ解放機構(PLO)が1964年に結成。アラブ諸国連盟の承認も受けパレスチナ人の民族自決を唱えたが、武装ゲリラを展開するなど問題も山積みである。
形式上はイスラエル国の管轄とされているパレスチナ人は独立国家を求めていました。苦労の末、1993年に「オスロ合意」による和平合意が結ばれ、イスラエルが占領していた「ガザ地区」と「ヨルダン川西岸地区」でパレスチナ人の暫定自治がスタートしました。近年では共存も上手くいっていたとの事で
しかし、1987年に結成されたイスラム原理主義組織「ハマス」はパレスチナ全土解放して独立国家をつくりたいと考えているため、「オスロ合意」を認めていません。そこでハマスはパレスチナ評議会選で勝利し2007年、ガザ地区全域を奪い、実効支配しているのです。
特にガザ地区は人口密度が異常に高く、イスラエルとの武力抗争があると空爆を受け亡くなる人も沢山おり、パレスチナ住民はハマスによって虐げられているとも言われています。
ガザ地区は、高い塀やフェンスで囲まれ物資の封鎖が続いている事から「天井のない監獄」とも呼ばれています。
⑤ 今回なぜ攻撃したのか?
⭕ 表向きは宗教問題とされているが、イスラム武装集団ハマスと背後に控えるイランによる計画的なテロ行為であると結論づけるのが妥当と言えます。
ハマスはパレスチナ人を隠れ蓑にしたテロ集団です。
● ハマスは、敵対するイスラエルとアラブ諸国との関係正常化が進んでいる事に懸念を示しており、アラブ諸国から見捨てられる焦りがあった。
● 利害関係の一致するイランの資金援助と作戦立案を得て攻撃に踏み切った。
✅ イスラエルがサウジアラビアなど、他のアラブ諸国との関係正常化を進めていました。ハマスはアラブ人に近く、より支援を受ける立場であったのに、「アラブ諸国から見捨てられる焦り」を感じていたという見方も出ています。0テレNEWS 2023/10/7
✅ パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスが7日にイスラエルに対して行った大規模な奇襲攻撃は、イランの治安当局者が立案に関わっていたことが分かった。レバノンの首都ベイルートで2日に開かれた会合でイラン当局者が攻撃を承認した。ハマスとレバノンのシーア派組織ヒズボラの幹部が明らかにした。WSJ 2023/10/9
イスラエルは近年、パレスチナ問題を巡って対立していた周辺アラブ諸国との関係改善を進めていた。2020年にアラブ首長国連邦(UAE)などと国交を正常化し、地域大国サウジアラビアとも交渉している。パレスチナ側には取り残されているとの焦りがある。
ハマスの司令官は声明で、エルサレムのイスラム教聖地にある「アルアクサ・モスク」をイスラエルの入植者が「冒瀆(ぼうとく)した」と非難した。10月に入り、イスラエル側の延べ数千人がモスクに侵入したと報じられている。同モスクのある「神殿の丘」はユダヤ教の聖地でもあり、たびたび争いになっている。
「銃を取れ。今がその時だ」などとも述べ、アラブ人やイスラム教徒に呼びかけた。イスラエルと対立する過激派「イスラム聖戦」はハマスとの共闘を表明した。
⑥ まとめ
⭕ イスラエルの後ろには米国、ハマスの後ろにはイランと典型的な「代理戦争」となっております。ハマスの奇襲攻撃はイスラエルと米国に過剰反撃の機会を与えてしまった感があり、ハマス側が壊滅する可能性もあると考えます。
⭕ 世の中には戦争をしたい人達が存在し、今回の戦争で、需要減退により先週やっと下がってきた原油価格は再び上昇し、これに恩恵を受ける人達も存在する。武器弾薬についても然り。
VDE / バンガード・米国エネルギー・セクターETFは上昇。心配された株安、インフレへの影響はまだ判断が難しいところです。
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