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小説・詩

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小説、掌編、ショートショート、三題噺、「物語」と名のつくことばたち。 詩は、内側からあふれでる、風景や身体の本質的なことばの集合体。
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#掌編小説

録画しといてって頼んだでしょ

高校生になる娘は最近家にほとんどいない。 校則でバイトはたしかに禁止されていないが、私と…

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蜃気楼を泳ぐ

ノンアルコール、と書いてある飲み物にも実は微量のアルコールが含まれている。 日本の規定で…

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一枚の絵(後編)

前編はこちら *** その絵には『一枚の絵』というタイトルが付けられ、第三展示室の隅の方…

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一枚の絵(前編)

わたしが生まれたのは日本のどこか、海辺の街で、夏だったこともあって、安直な、海っぽい名前…

廃墟で散歩

まだ昼のうちから、鬱蒼とした森はくらく、視界はあまりひらけていない。 足元一面に広がって…

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しらゆき号に乗って

次の連絡船の時間まで、あと40分あった。 わたしは往復のチケットを買い、これから湾を挟んで…

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ハイドアンドシーク

履きつぶした革靴は、靴底が破けていて、動くたびに湿っぽい砂が中に入り込んで不快感を助長した。 海から流れてきた、ばらばらになりかけの洗剤容器や、おそらくバーベキューの残骸の缶や箸が、ベージュの荒い砂山に刺さっている。 陶器の破片は丸みを帯びていたが、時折ゴム底のすき間に食い込もうとする。 足がもたついて、少しも進んでいる気がしない。 とにかく走っていた。 ーーーーーーーーーー 急に深夜呼び出されるのはいつものことだった。 無視すればよかったのだろうが、それができないのもや

宵っぱりのための夜

強い風の音がしているのを言い訳に、ふたりの間には会話がなかった。 昼間は久しぶりに日差し…

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あさぼらけ

フェードアウトしていた意識の中に、雨の音がクロスフェードしてくる。 夜半にはまだしとしと…

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