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はじめてのおつかい 弟編

ド〜レミファソラシド♪ドシラソファミレ〜♪
ド〜レミファソラシド〜♪オ〜イェ〜!

ナレーター『本日のはじめてのおつかいにチャレンジしてくれるのは?ボンボンさん家の弟くん。以前お兄ちゃんも、はじめてのおつかいにチャレンジしてくれました。あれから2年経って、今度は弟くんの順番がまわってきたようですよ〜。弟くんもあの時のお兄ちゃんと同じ、4歳の年中さんです。最近、お引越しをしたばかりで、馴染みのない土地ですが大丈夫なのでしょうか?新しい保育園では、毎日泣いてばかりの弟くん。はじめてのおつかいチャレンジでお兄ちゃんへの階段を登れるかな?』

弟『お母さん〜いつになったら、ぼくはおつかいいけるのぉ?』

母『お!もうおつかいいけちゃうの?すごいねぇ。何を買ってきてくれる?』

弟『そうだなぁ。お引越しのお片付けで大変だから、ぼくがアイス買ってきてあげるよ!』

母『え〜♡本当に?!うれしいなぁ。じゃあお願いしちゃおうかしら。お兄ちゃん、弟がアイスを買ってきてくれるって!何がいい?』

兄『え?アイス?えーっとね。パピコ!母ちゃん買い物いくの?』

母『ちがうよー。弟がお使いに行ってくれるって!』

兄『まじか!…そうだよな。俺も年中の時におつかい始めたし。で、お前やるのか?』

弟『そうだよ!兄ちゃんにだってできたんだもん。オレにだってできるよ!兄ちゃんは、パピコね、母ちゃんは何のアイスにするの?オレは、モナカ!』

母『え〜♡どうしよう。迷うなぁ。お店には何のアイスが売ってたか覚えてる?』

弟『えっとねー、パピコと、モナカと、ガリガリ君とーあとはえーっと…パナップ!』

母『そっかーいっぱいあって迷うなぁ。でもガリガリ君はちょっとまだ寒い気がするし…全部食べれる自信ないから、お母さんもパピコにするよ。パピコのチョココーヒー!』

弟『わかったー!パピコチョココーヒーっておいしいんだよなぁー。兄ちゃんもチョココーヒー?』

兄『ぜったいにチョココーヒー!』

弟『ねぇ〜!お母さん、オレがおつかい行ってきたら、ごほうびにお母さんのパピコ1個ちよーだい?ダメ?』

母『はははははは〜!それってお母さんはパピコ1個しか食べれないってこと?まあいいいよ。でも今日のうちに全部食べたらダメだよ。また明日のおやつの時にたべなー』

弟『わかった〜!お金ちょーだい!おサイフもってくるからここに入れて!』

ナ『おやおや、弟くんはずいぶんいろんなことを知っているみたいですね。お兄ちゃんがやっていることを何でも真似したいお年頃。僕にだってできるんだ!とお母さんに見せたくてウズウズしてたのでしょうか。はじめてのおつかいに行ってもらうお店は、お家から300メートルほど先にあるクリーニング店。クリーニング店の中には地域の子どもたちのために、おばさんが駄菓子やアイスクリームを置いてくれています。いつも子どもたちで賑わっている近所のクリーニング店。小さな子どもたちのはじめてのおつかいには、ちょうどいいお店なんです。まだ引っ越ししてきて1ヶ月あまりですが、何度かお店に足を運び準備万端の様子です。』

母『じゃあ、ここにお金を入れるね。ポケットにしまおうか。そして、アイスは三人分。お店についたら、おばちゃんにごあいさつできるかな?』

弟『こんにちは~ってするよ!だいじょうぶ!パピコが2コとモナカだよ!』

母『もしもアイスの冷凍庫を自分で開けられなかったら、おばちゃんに頼んで開けてもらうんだよ』

弟『わかった!!はやくいきたい!はやく!はやく!いこ~!』

母『はいはい。じゃあ、通りまでみんなで一緒に行こうね』

母『車が来るから気をつけていくんだよ。わかった?』

弟『わかった。はじっこをあるくよ!いってきま~す』

母『いってらっしゃ~い』

兄『おい、あいつ大丈夫か?!』

母『うふふ。兄ちゃん、あんた初めてのお使いの時、おかあさんこっそり見てたの知ってる?電柱の陰からずっと見てたんだよwww』

兄『は?何それ!なんも知らんかったし!だまされたぁ~なんだよ一人じゃなかったってこと?』

母『そんなことないよ。お母さんは見守ってただけ。一人でお使いしたことに変わりないよ』

兄『そっか~。え~っとじゃあ、今度は俺があいつの事見てきてやるよ。見つからない様にさ!』

母『助かるわ。よろしく頼むよ。お母さんはここから見守っとくね』

兄『OK~♪』

ナ『お兄ちゃん、新事実が発覚して驚いていましたね~。弟の見守りをかって出てくれました。なんとも頼もしい!弟くんはどうしてるかな?順調順調!ちゃ~んとはじっこ歩いてますよ!交差点では手を挙げて確認してから渡ります。お母さんと何度も練習したもんね。立派立派!あっという間にクリーニング店に到着です』

弟『こんにちは~』

ナ『ちゃんとご挨拶もできました。お母さんと約束したもんね。アイスの冷凍庫の扉もがんばって自分で開けました。ポケットにおつりの入ったお財布を入れて、さあ、帰り道はどうかな?おっとお兄ちゃん!そんな分かりやすい所にいたらバレちゃいますよ!もっと隠れて隠れて。あれあれ弟くん全くお兄ちゃんには気が付きませんね。表情は真剣そのもの!買い物袋をにぎりしめて帰り道もはじっこを歩きます。ちょっとにぎりすぎかなぁ。モナカが心配です。大丈夫だもん僕だってできるもん!そんな表情の弟くん。実は、新しい保育園ではなかなか上手く行かずに泣いてばかり、お母さんと離れるのが嫌で、保育園に行ったのに、泣いてわめいて結局帰って来ちゃったりと新生活は前途多難な様子。そんな弟くんに少しでも自信を持たせてあげたいと、この日の為に準備を重ねてきました。まさか、自分からお使いに行くというなんて、お母さんは思っていなかったのではないでしょうか』

弟『おかあさ~ん!ただいまぁ~』

ナ『通りで待っていたお母さんを見つけた弟くん。とっても誇らしげな表情です』

母『おかえり~!!ありがとう!お母さんとっても助かったわ(泣)』

ナ『お兄ちゃん早く早く!見つからない様にお家へ戻って!お母さん、今回も泣いてますねぇ。まだ4歳です。小さな体でも一生懸命に頑張る姿がお母さんの涙腺を緩ませるのでしょう』

弟『ちゃんとできたよ!こんにちはもしたし、アイスも自分でとってきたんだよ。はい、おつりとレシート。お母さん、レシートちょうだい!とっておくんだ』

母『そうか~記念のレシートだねぇ。大事にとっておこうか。よくがんばったねぇ。保育園の先生にお話したらびっくりするかもね』

弟『そうだよ。きっと先生も友達もみんなすごいねっていうよ!』

母『本当だね。明日の保育園が楽しみになってきたねぇ。さあ、みんなでアイス食べようか。お兄ちゃんがお待ちかねだよ』

ナ『おお!お兄ちゃん見つかることなくお家へ入れたようです。知らんぷりしてお家で待ってた感じちゃんとでてますよ♪上手く行かないこともある弟くん。でも、はじめてのおつかいは大成功です!とっても立派でしたよ。みんなと同じじゃなくったっていいんです。お母さんは弟くんが一人で何かをするほうが向いている事を知っています。おつかいは弟くんのできた!がいっぱい詰まっていました。かっこよかったよ!明日の保育園はちょっぴりがんばれそうかな』

ナ『様々な困難に立ち向かう事になった弟くん。この先の弟くんの様子は、別の番組がお伝えしましょう。
明日は、お兄ちゃんのその後の様子です。はじめてのおつかいから7年。お兄ちゃんは5年生、11歳になりました。おおきくなったお兄ちゃんは、どんな成長を遂げているのでしょうか?楽しみですね!次回のボンボンさんのnoteで、お兄ちゃんご本人の話を交えてご紹介しま〜す。つづく』

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