見出し画像

発達障害児11歳 トーマスを楽しむ

次男は11歳になりました。
これまで、noteには彼のいろいろな奮闘ぶりを書いてきたわけですが、そのどれもが今にちゃんと繋がっているんだなと感じます。

次男は発達障害児
ASD 自閉症スペクトラム症 
ADHD 注意欠如多動症
と、今の所彼は診断がついているわけですが、人間って成長しますし、特性を補う事が可能になってしまったりすると、調子の良いときや、上手くいってる時には発達障害がある人でも診断がつかない何てこともあるだろうなぁと感じます。とはいえ病院へ行く人は、何らかの不具合や不調を抱えていて駆け込むわけなのですが、それでも診断がつかない人も一定数でるんだろうな。



さて、次男はといいますと、信じられないくらい成長しまして、それはそれは立派でございますにゃ♡(•∇•)親バカ♡

しかし、その成長過程は定型発達の子どもたちが辿る道とは違う。今日は、そんなお話しですにゃん。

定型発達の子どもたち、特にベビーからキッズにかけての年頃の子は、キャラクターが大好きです。

アンパン、トーマス、おかあさんといっしょに出てくる、わんわんとうーたんとか、ディズニーキャラクターとかテレビでも絵本でも動物や機械や物や妖精などなどを擬人化したキャラクターはとっても受け入れられやすく、子どもたちに教えたい道徳的な事や、お片付けなどの身の回りの事なども、キャラクターと楽しく遊ぶことで自然と身についていったりします。

ところが、発達障害児、特にASDの傾向がある子どもにとってはキャラクターというのはものすごく遠い存在の場合があるんです。

受け入れ難い、興味がない、怖い

こんな感じで拒否されてしまいます。擬人化というのは、人への興味関心が強いからこそ受け入れられるもんなんだなと、11年経って初めて気が付きました。



それはやはり、人に対する興味が自然にあり、そして人はこういう感じの生き物だという認識が、かなり幼い頃から幼いなりに理解できて、その認識できる「人」という視点から世界を見て理解するという事が感覚的にできるからこその技なんだと思うのです。


ASDの息子の場合は「人」という視点がかなりの間ほとんどありませんでした。それゆえに、一人遊びばかりするとか、キャラクターが怖いとか、人ではなくて「物」(特に乗り物)に興味関心の殆どが集中しておりました。世界を乗り物を通して理解してきた。そんな感じでしょうか。

例えば、キャラクターを怖がる次男は、トーマスもカーズもずっと怖いものでした。電車大好き、車大好き、乗り物大好きなのになんでだろう~♪なんでだろう~なぜだなんでだろ〜♪

キャラクターは、物なのに、人みたいで、人は何なのか1番よくわからないし、興味が無いもの。僕の大好きな乗り物が僕の1番分からない物になってしまっている。怖い。

あの頃の次男の頭の中を説明したらこんな感じなんじゃないかな。

そんな次男も、小学校へ上がり国語の勉強をし、対人関係のトラブルもたくさんおこし、その度に乗り物に例えて全体像や仕組みを理解し、そして大量の乗り物情報を見聞きしたり、オタク仲間ができたりして、少しずつ、少しずつ対人関係を築くことができるようになって、あらためてトーマスを見てみたら、あら不思議ヽ(。◕o◕。)ノ.

σ(゚∀゚ )弟「トーマスってこんなに楽しいし、大切なことを教えてくれるし、しかも模型でやってた時代のトーマスはオタク的に相当アツい!」

なんて感じになってきたわけです。すごいねぇ(゚ο゚人))物語を楽しむことと、擬人化を楽しむこと、そしてオタク要素を楽しむことが同時にやれるようになってる!

0〜4歳ごろ 
実写の鉄道DVD、鉄道ジャーナル(大人が読む鉄道雑誌)を見ていた。プラレールもトミカも好きだけど、トーマスシリーズはイヤ。カーズシリーズもイヤ。チャギントンに至っては無…(^_^;)キャラクターものは怖がるか、興味なし。でも、なぜかトミカタウンの人形たちはOK。

そんな次男のことをすごく不思議に思っていました。私の中では、擬人化されたキャラクターと、トミカタウンにいる人間の形をしたキャラクターに差を感じていなかったんです。ゆるやかに繋がっているものでした。でも、彼にとっては全く違うものだったのかもしれません。

4〜6歳ごろ 
兄ちゃん(物語り好き)の影響で、カーズを克服。ポケモンもわりとお好みで、映画も楽しんで見れる。
鉄道は好きだが、トーマスは依然興味無し。さすがに怖いものではなくなったものの、見向きもしませんでした。まあ、トーマスをこの時期にわざわざ見せようとかは思わなかったというのもあります。

6〜9歳ごろ
好きな映画といえば、ワイルド・スピード、ハービー、ハリーポッター、トランスフォーマー、バック・トゥ・ザ・フューチャーなど、キャラクターがファンタジーをやるよりも、断然実写派。アニメは鬼滅の刃、弱虫ペダルなどなどまあ、年相応なアニメを楽しんでいました。

10、11歳
トーマス、弱虫ペダル、ハイキュー、トップガン、トップガンマーベリック、永遠の0、ファンタスティックビーストなどなど、擬人化キャラクターも実写も歴史ものも、ファンタジーもいろいろ楽しめるハイブリッド型に変貌。そしてここにきてトーマスが急浮上してきたわけてす。

(*^^*)うん。大きなお友達ができあがる仕組みってこういう所からも来てるのかもしれない。そもそも子ども向け番組は、大人も楽しめるように考えられてるわけだし。

物から人へと興味関心の幅を広げていって、ある程度の、いや、膨大な情報収集をして、感覚的に無かったものを論理的な理解で埋めていって、実際に触れあいの中で良いものだと認識して、ようやく擬人化のキャラクターが受入れられる土台が整ったんだな。

発達障害児を育てている親御さんは多分こうした違和感に悩まされて不安になったりするんだと思います。でも、ちゃんと育ちますよ(*^^*)人への関心に繋がるようにと思ってやってきたことは、ちゃんと実を結ぶ日が来ます。だから、どうか、その関わりをやめないでください。

彼らは引き返しているように見えるかもしれませんが、それは階段の順番が定型発達とは違うだけなんです。

寄り道をしているように見えるのは、無い、分からない部分を埋めて理解したいと思って努力しているのかもしれません。

寄り道にも、回り道にも、すてきな花が咲いていて美味しい実がなっています。苦い実を食べることだってあるかもしれませんが、それでもやってきたことは確実に彼らの成長の糧となります。

どうか、彼らの成長のし方を許容範囲に入れてください。なかなか面白い世界が見れますよ(●´ω`●)

洗濯物はアタシのものなのにゃ(=❛・❛=)


この記事が参加している募集

子どもの成長記録

お気に召しましたら、サポートよろしくお願いいたします。癒しのマドンナから(ФωФ)(◉ω◉)(=❛・❛=)5万にゃんポイントが贈られます。サポートは(ФωФ)(◉ω◉)アタシ達のごはんになるのにゃん♪ちゅーる!食べたいにゃん♡