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主人公がかっこいいラブコメ漫画 ー【その着せ替え人形は恋をする】

ぼまです!
ラブコメやハーレムものの漫画やアニメを見ていて、主人公がモテる理由に納得がいかず、モヤモヤすることはないでしょうか?
わたしはヒロインが冴えない主人公を好きになるという展開が苦手です。
普段冴えなかったとしてもここぞというときに漢気を見せ、ヒロインが主人公を好きになる理由がわかる作品が好きです。

今回はモノづくりに一切妥協せず、悩み苦しみ、それでも完成させる職人な主人公とコスプレに憧れるギャルの衣装製作と恋愛模様を描いた作品
その着せ替え人形は恋をする(ビスクドールは恋をする)について紹介します!!

単行本の累計発行部数は1000万部を突破し、アニメ化もされている作品です!


どんな作品?

実家がひな人形店を営み、ひな人形の顔を作る職人「頭師」である祖父の影響を受け、祖父と同じ頭師を目指す男子高校生の五条若菜(ごじょうわかな)と
明るく友達も多く、いつも輪の中心にいるギャル系の美少女であり、アニメや漫画が大好きでコスプレに憧れる北川海夢(きたがわ まりん)が出会い、
コスプレ衣装の製作を通して親密になっていく、ラブコメディ作品です!

本作はコスプレを題材にした作品となっており、作者がコスプレについて丁寧に取材して作ったため、コスプレ知識0のわたしにもわかりやすく「撮影とか衣装ってこんな工夫してやっているのか!」とコスプレの裏側を知ることができ、とても楽しんで読むことができました!

また、キャラクターの心理描写を仕草や表情でとても丁寧に描いており、マリンの可愛さと若菜の漢としてのかっこよさをよく表現していると思います

わたしはアニメでドはまりし、漫画も全巻買いました!普段、2回以上同じ作品を見たり、読んだりしないのですが、この作品は定期的に見返すくらい気に入っており、間違いなく1番好きなラブコメ作品です!

あらすじ

高校一年生の若菜は友達もおらず、クラスになじめずにいました。
若菜の趣味はひな人形の製作、鑑賞、会話のため、みんながすきなものと自分が好きなものが合わないことに悩んでいました
「自分がいると輪をみだす」
「自分がいないほうが…」
そんなことを考えながらすごしていました。

ある日

キャラクター

北川海夢(きたがわ まりん)


五条若菜(ごじょう わかな)


お気に入りのシーン

わたしのお気に入りは漫画3巻第18話(アニメ版7話)のシーンです!
他にもたくさん好きなシーンがあるのですが、この作品の丁寧な心理描写を具体的に紹介したいと思い、ピックアップしました

マリンが五条家から帰宅した後、おじいちゃんと若菜が居間で何気ない会話するシーンから始まります

マリンの家に次のコスプレ衣装の参考にアニメのDVDを借りる約束をしたことをおじいちゃんに話します
それを聞いたおじいちゃんは、孫が友達と遊びに行くことが嬉しいといった感じで朗らかな表情で
「そうか、そうか、店のことはいいから行っておいで」
と答え、眼鏡をかけます。
おじいちゃんの右手には若菜が筆で描いた面相(ひな人形の顔)が握られており、目線は人形の顔に移ります。
おじいちゃんの表情は先ほどまでの柔らかな表情から一転、唇を一文字に結び、するどい職人の目つきで若菜の描いた人形の顔をじっくりと無言で見つめます。
さっきまでの温かな雰囲気からピリッと緊張した空気感に部屋が包まれます。
若菜は頬や額に汗を浮かべ、緊張した面持ちでおじいちゃんの言葉を待ちます
「最近、練習する時間取れなかったから、下手になってるよな絶対…」と不安な気持ちが頭をよぎります

長い静寂の後、おじいちゃんが威厳のある低い声で口を開きます
「若菜…」
「はい!!」
若菜が返事をすると、おじいちゃんは眼鏡に手をかけ、ゆっくりと外し
「前より良くなったな~!」
と最初の柔らかな表情で言います。
 「えっ…本当!?」
予想と違った言葉に驚くも嬉しいといった感じで若菜が返事をする

このシーンはおじいちゃんと孫の温かな家族の関係から一転、
師匠と弟子の緊張感のある職人の関係になる描写を表現していて、緊張感や部屋の空気感といった状況が伝わってきました
若菜も普段おじいちゃんと話すときはラフな言葉なのですが、敬語で「はい!!」と返事をしています。

こういった細かな心理描写を丁寧に描くのもこの作品の魅力であり、ついつい読んでしまう理由なんだろうなと思いました

以上!!わたしの一番好きなラブコメ漫画、「着せ替え人形は恋をする」でした!

ちなみにアニメの続きから読みたい方は漫画6巻からになります!


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