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しゃべりましょう

四月から先生になった。
「先生」と言っても去年の採用試験には落ちてしまったので、今年は常勤講師という形での雇用だけれども、とにかく先生になった。

先生の一日は目まぐるしい。
まず朝が早い。
部活動の朝練やあいさつ運動があればなおさら早い。

日中は授業があり、またその準備などで忙しい。

放課後は各行事や集会の打ち合わせとか、部活動指導、教材研究で忙しい。

忙しいのだけれども、ゆったりと忙しい。
急いでやらなきゃいけない、切羽詰まっているというよりは休む暇がないほど、常になにかがあるといった感じだ。

だから職員室ではいろんな先生がお互いにお菓子を配りまくり、今日クラスであった出来事などを話し、また今はまっている趣味などの話をする。

先生になって、「先生も人間なんだな」と思った。
当たり前だけど、学生の頃は先生はどこか遠い存在だったし、プライベートなんて想像できなかった。

だから職員室で、「欲しいカメラがあるけど高くていつも売り場を覗いて迷っている」とか「この間家族でキャンプに行ったが天気が悪くてあまり楽しめなかった」などといった話を聞くとちょっと感動する。

わたしも「好きなお笑い芸人がM-1グランプリの準決勝進出できなかった」などという教育には関係のない話を職員室でしている。

中学生の頃、怖くてしかたがなかった部活の顧問の先生も職員室でこんな話をしていたんだろうか。
怒られて怒られて、でも生徒思いだった先生がどんなことを同僚の先生たちと職員室で話していたのか知りたくなった。

先生、わたしも「先生」になりました。
今年は教員採用試験にも受かりました。
先生と同じ教科です。

研究授業などでお会いする機会があったら、ぜひ喋りましょう。

普段は文系院生として過ごしているため、学費や資料の購入に回します✩゜*⸜(ू ◜࿁◝ )