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ピッチャーは投げる。どんな苦境でも。リーダーは判断する。どんな苦境でも。(素敵なリーダーになりたい編_v4-14)

豊田章男TOYOTA前社長が、ボスとリーダーについて話しをしている数年前の動画を見たのです。おもしろかった、オチがあって。そこから、同前社長とイチロー選手のリーダーについての動画に。

で、同前社長が、経営って、リーダーって判断する、のが大切な仕事ですね、とのこと。そういえば、稲盛さんだって同じことを書いていましたし、ほぼ100%の経営者が、TOPがそう言います。著名なTOPのこういう発言を知識として持っているから、そう言うのか、本当にそうロジカルに自己分析してそう言っているのか。あるいは単なる感覚なのか。何も考えていないのか。。。わからないけど。。。

でも、なんでそう言うかというと、ぱっと直感的に判断できない、あるいはロジカルにも判断できない、あるいは、他の経営層と議論しても決まらない、あるいは、他の経営層は反対するけど自分だけやりたい、そんな悩みがあがってくることがあって、悩みながら自分で決めた経験が、ま、多少はある、から、だとは思います。

でも、別に、現場だって、XX長だって、〇〇マネージャーだって、日々判断しています。でも、自分で決めてはいけない場合は上に相談します。だって、そうするようルール・権限で決まっているから。別に自分で意思決定できない訳ではない。例えば、社長経験者が、つまり、最終判断をしてきた人が、別の会社で、本部長になっていることだってありますからね。決断できない、のではなくて、それがルールなだけですね。

それに、作業するひとと判断するひとが一緒だと、つまり、全部”一人”がやるなら、作業が疎かになるし、面倒な作業が待っていると想像すると、ちがう判断をしたくなる。だから、作業者と意思決定者の分離が、組織では一般的。

いずれにせよ、現場が決めてはダメなことが当然ながら上がって来て、はい、判断してね、って。中には悩ましい問題もあって、自分の上には誰もいないから、それに対峙せざるをえない。だから、経営の仕事って、TOPの仕事って、リーダーの仕事って、判断することだよね、って。

でも、別にことさら、改めて、言うことでも無いとも思います。だって、そういう役割分担なんだもの。「ピッチャーの仕事は、やっぱりなんと言っても投げることです」。そう言っているように聞こえます。

でも、もう少し深く表現すると、大変なことと分ります。投げることに責任が伴うのと同じで、判断にも責任が伴うから、ストレスになります。逃げたくなりますが、逃げられないです。だから、大変です。次のように表現するとその大変さが伝わります。ピッチャーの例で言うと:

ピッチャーの仕事は、何があっても投げること。ピンチでも。負けそうな気がしても、失敗を繰り返してしまっても。次の一球が重大な結果に至る場合も。心を奮い立たせて、全力で、逃げずに勝負に出る。三振か、ホームランか。紙一重。でも、自分と仲間を信じて。投げる。

最後の最後の判断。大変なことですね。

ま、「判断すること」以外は案外、秘書や部下や誰かがやってくれたりしますし、それ以外の役割は「頻度」も多くなく、「重度」も軽いから、記憶に残らないですね。接待・ゴルフが仕事だ、なんて言えないしね。。。

あるアメリカの経営者が、経営の仕事とは、について、こう言っていました。今は特に注目される会社ではありませんが、昔は一流会社の代名詞のGEの方です。ジャック・ウエルチというひと。

経営者の仕事は、1.世の中が今後どうなるかを見極める(お客様とも議論しながら)、2.お客様との関係をより強固にすること、3.そして、社員を教育し”力”をつけさせること。

で、今でも、これをボクは個人的には大切な考えとして抱えている。で、これらも結局、判断する、ってことですね。
1.今後どうなるかを見極めたあと、どこにリソースを投下するか、どんなビジネスをつくるかを判断する。
2.どのお客様と強固になり、一緒にどんな価値を創り出すかを判断する。
3.そして、1、2の結果を効果的に進められる社員を集めるか・成長させるかを判断する。

まさにTOP、リーダー、経営の仕事ですね。判断する。

「素敵なリーダー」:判断する。他者の意見は聞くけど、議論するけど、判断からは逃げない。結果、間違えちゃったらごめんなさい。自己責任。自分でカバーするにできることはやるよ。自分の判断が色んなバイアスに汚染されていることもわかっているよ。気分で左右されることも。だから、ちょっと一休みして判断を遅らせることもある。それは許してね。それに、みんなもいつか社長になるかもしれないから、ポジションはって、自分はこう判断する、って言わなくてもいいけど、心の中で思っていてね。

こんな素敵なリーダーになりたいですね。

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