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映画ゴースト(霊媒師経由で意思を伝える)から発展したデザイナーさんの重要さ(ベターアイデア? v3-67)

映画好きのWEBデザイナー、グラフィックデザイナーのお友達とぺちゃくちゃしてました。仕事の話ですが、お互い映画好きなので、すぐに映画の話に脱線。

ブルース・ウィリスさんが前頭側頭型認知症と診断されたというニュースからはじまって。認知症は、今後の超高齢化社会での、糖尿病(透析)、ガンと並び、悩ましい疾患ですね。ITヘルスケアなる業界にいて、高齢者の方と接する機会もありますが、皆様、認知症は避けたい強い想いがあります。が、なにをすれば未然に防げるのかわかりません。糖尿病は付き合える病で、ガンはもしかしたら早期発見の仕組みで、手術の腕の向上で、薬の進歩で、もしかしたらどうにかなる時代がすぐそこかもしれません。が、認知症は悩ましい。

エーザイさんのレカネマブが米国で承認され、日本でどうなるか。これはアルツハイマー病で、認知症の一部。認知症はアルツハイマーなどで引き起こされた結果の症状。エーザイさんの、社運を賭けての、人生を賭けての、もう止められない勢いの、男気的な信念的、執着的様相。しかし、米国では年間約350万円なんて報道もあります。普通の人は払えません。1~3割負担でも高額だ。経済的な問題で諦める不平等が存在するのは悲しいことだけど、資本主義とはそんなもので、社会保障費も鑑みるとどうしようもないもの。

で、話戻して、ブルース・ウィリスさん ⇒ ダイハード(1988年の古い映画ですが)。そこから、映画のシリーズものはどうして1作目が面白いと思うのか、続きはイマイチの評価になってしまうのか。1作目を一般的に見てから2作目、3作目を見るから、慣れているのか、作る側も売上が想定できるから、リラックスしてしまい拘りや執拗までに良くしようとするマインドが相対的に欠如するのか。

そこから、またブルース・ウィリスに戻り、昔の奥様のデミ・ムーアさんの話に。そこから「ゴースト/ニューヨークの幻」という映画に(1990年のこちらも古い映画)。仲良しカップルの男性側が殺されて、でも、死にきれず、霊媒師(女性)経由で、彼女であるデミ・ムーアに、自分が霊としてここにいる、と伝えようとする。彼女に迫る危険を伝えようとする。愛と感謝を伝えようとする。でも、デミ・ムーアは、当然、最初は信じない。2人しか知らないことを霊媒師経由で伝えられるけど。ま、霊媒師は女性だし、なんか怪しい。。。

そこから、ボクらの間でも、自分と例えばパートナーとか、誰かとの間でしか、わからないこと、秘密・内緒へと話が続く。

はじめは、その友達は、彼氏彼女の間での、ユニークなこと、かなりな「内緒」ごとを探しだそうとしていた。例えば、互いのあだ名で2人しか知らないあだ名がある、とか、ホクロや傷があそこに有る、とか、家にいるときは裸で歩き回っているとか、へそくりをあそこに隠しているとか、2人でお風呂入ったときにする遊びとか、実家のクルマのバンパーをドライブ中にぶつけたけど黙っていた、とか。

でも、あれ?なんかわざわざ特別な、ユニークな秘密を探さなくてもいいよね、となった。普通の友達レベルだって、会社の仲間レベルでも、あのときプレゼン資料一緒に作ったよね、とか、千葉の〇〇なポイントにサーフィン行ったよね、とか、トップガンを日比谷の映画館に見に行ってポップコーンこぼしたよね、とか、こんなレベルでも、「え、なんで知っているの!?!?」ってなるはず、だから。

つまり、霊媒師が知り得ないことって、別にそんなユニークなことでなくて、普通な日常レベルなことで成り立つよな、ってこと。

でも、いやいやちょっと待って。やっぱりかなりユニークじゃないと難しいのじゃないかなと、言う話に戻った。

なぜなら:
死んだ自分が霊で戻って来て、霊媒師経由で、誰かに自分だと伝える方法を、あえて考えるとして、伝える方法は「共通経験」か、その人の「特徴・クセ(身体的、習慣的、行動的、発言的)」を言葉で伝えるしかない。
死んじゃって身体は無いから、つまり見える対象は無いから視覚(Visual)は伝えられず、霊媒師経由でしかしゃべれないから自分の音・声(Voice)も伝えられず(ま、そもそも死んだ霊が声をだせるか、ってのも設定次第ですが)、つまり「内容」(Verbal)を、霊媒師の声で伝えるしかない。

普段のコミュニケーションは、身振り手振りもあるし、顔の表情もあるし、声の質もあるし、これらがとても役立ってます。人間はとてもとても視覚に頼ります。コウモリのように反響音で障害物にぶつからないで巧みに高速で飛び回るなんてできない。モグラのように目が見えないけどすごく鋭い聴覚で生きることもできない。一般的には視覚が頼りだ。だから、霊媒師を通しての自分を表現するときに「言葉」だけだと、相手にやはり伝わりにくいのだろうと思った。

霊媒師の女性が、見た目が自分とは違う霊媒師が、彼女の声で話すから、言葉だけだと伝わらない。見た目や声に欺されるから、内容だけを脳みそが判断できなくなる。普通に考えれば、「え、そんなことどうして知っているの」になるけど、脳みそがそういう思考すらできなくなる。見た目と声と内容が整合しないとき、見た目を信じてしまう。3Vの法則。メラビアンの法則。

デミ・ムーアは、ウーピー・ゴールドバーグ演じる霊媒師の言葉・内容が、パトリック・スウェイジの言葉・内容だとしても、声は霊媒師、見た目は霊媒師だから、信じられない。信じたいのだけど脳みそが信じさせてくれない。だから、2人しか知らない、かなりユニークで・ユニークで・ユニークな例にしないと、伝わらない。

「DEATH 「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講座」(シェリー・ケーガン著、柴田裕之訳、文響社)。ハードカバーで700ページある大作。ま、この本を読むと、死は終り。それだけ。最近の科学では人間は機械、他の動物と同じ、アルゴリズム。意識なるものの存在も微妙。生きていてもそんな状態の人間で、死んでから霊・魂が戻ってくるのは難しそう。残念。映画ゴーストのように霊媒師さん経由、現世の大切なひとに何も伝えられない。。。

だから、死んだ後のことは気にしなくていいけど、生きている間は、Visual(ビジュアル)に人は大いに左右されることを念頭に、気をつけてコミュニケーションをしていきたい。見た目は大事ですね。とっても大事です。

デザイナー君が「でしょ。なんですよ。人間社会はデザインなんですよ。目に見えるものはすべてデザインなんですよ。デザイナーは一部を除き蔑まされているのですよ。給料も安いし。デザイン無き物はこの世に存在しないんですよ。デザイナーがTOPにはいないかもしれないけど、末端でがんばっていて、社会を、世の中を動かしているんですよ!!!」

その通りです。デザインで、見た目で、人は動くのだから。

今日のベターアイデア:
映画「ゴースト」みたいなことは、現実には無いですね、おそらく。あって欲しいけど。。。が、人間は見た目に大いに欺されることは現実ですね。人間社会は全てがデザイン。目に見えるものは全てデザインが生んでいる。WEBやプロダクトやグラフィックや、色んなデザイナーさんに感謝して、自分の見た目も大いに気にして、日々のコミュニケ-ション。ベターアイデアだと思います。

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