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ボクともぐらと 44_転職の不安と、奇跡のひとと、友だちの笑う星々

「ぼくモグラキツネ馬」という絵本が大好きなボクともぐらさん。会社の同僚。この絵本を読んで、やさしいひとになること、あり続けること、という昔からの夢を恥ずかしいことではないと勇気をもらい、ついでにやさしいリーダーになり、やさしい組織をつくろうと約束し日々学んでいる、その徒然草。

もぐらさんが転職活動をしています。やさしいリーダーになろうよ、やさしい組織をつくろうよ、と約束したけど、別に同じ会社でなくてもいいですね。自分の成長の場を新たに見つけることは良いことです。同じ会社で学び続け社会に貢献することも、いろんな会社に行って新しいことも学びながら社会に貢献することも、比較することでは無く、同じく良いことです。自分の心に素直に、自分の道は自分で。

「でも、新しいとこに行くのは不安ですー。もちろん今の会社に残ることに不安が無いわけではない、ですけど。新しいとこでやれるかなぁ、活躍できるかなぁ、仲良くできるかなぁ、って。転職活動で落とされたのも多く10戦2勝ぐらい。自信なくしちゃうんですよぉ。」

ボクはこう思うのです。これ、大好きな比喩?小話?なんです。ちょっと遠回りですが:

地球に”生命”が誕生したのはかなりとってもミラクル奇跡的な奇跡なんですって。どの本で読んだのか、検索して見つけたのかは、忘れてしまったのですが:

25mプールの水の中に、腕時計の部品をバラバラにして投げ入れて、ぐるぐる水をまぜたら、また同じ腕時計ができあがる、みたいな。

廃材置き場に竜巻が来て、いろんな部品が巻き込まれて、あれれ、飛行機ができあがる、みたいな。

とにかく、すごく奇跡ですね。ありえないですよね。45億年前に地球ができて、38億年前に生物が出現して、600万年前にヒトの祖先が現れて。気が遠くなる時間を経て奇跡が起きたのですね。

ボクたち一人一人は過去にも未来にもどの場所にも存在しない、唯一無二ですね。似ている外見、似ている性格の方はいらっしゃるかも知れませんが、ボクはひとり、もぐらさんもひとり、みんなひとりひとりがひとりづつ。未来はひとを複製できる(生物としてなのか、コンピューターの中なのか)世の中になるかもですが。。。

だから、生物の誕生がかなり奇跡で、生き残ったサピエンスは僕たちホモサピエンスだけというのも奇跡で、色んな地球や人類の歴史を経て、今ここに一人一人がいることも奇跡。だから、もぐらさんはどう考えても奇跡のひとですね。たくさんのひとがいる世界の小さな小さな”星”かもしれないけど、奇跡ですね!キラキラ光る小さな奇跡の“星”ですね。

そう思うと自分が大切になりませんか。もっと好きになりませんか。両親にも祖父母にも祖先にも、色んな苦難もあった中、生きて、次の世代を残してくれて、自分につながって、感謝感謝ですね。で、同じく周りのひとも奇跡のひとですね。美しく光る夜空の小さな星々ですね。だから自分と同じく大切にしたい、と思いませんか。

だから、新しい職場で、新しい仕事で、その会社のビジョン・想いの実現に向けて一緒に努力する新しい奇跡の仲間に出会えるなんて嬉しくないですか。新しい奇跡がいっぱいです。目の前に!

そして、自分から、新しい仲間は奇跡のひとで大切なひとだ、って思えば大丈夫。仲間も必ずそう思ってくれます。友達になってくれます。友達の星々ですね。まずは自分にやさしく、そして仲間にやさしく。

それに、会社はしょせんひとの集まりです。肩書きがなんであれ一人の人間です。小さな小さな一人の人間です。1対1での影響度合いは同じです。部下だから影響される、上司だから影響する、昔からいるひとだから影響する、新しいひとは影響される、ということはないですね。今ある会社というものを”所与”と思わず、自分は影響されるだけ、と思わず、奇跡のひとである自分の存在で、奇跡のひとである仲間のために、より良い職場環境に変えていけばイイですね

サン=テグジュペリの「星の王子さま」から。ボクの大好きなところ:

夜になったら星を見てね。ぼくの星は小さすぎて、どこにあるのか教えられないけど。でもそのほうがいいんだ。ぼくの星は、夜空いっぱいの星のなかの、どれかひとつになるものね。そうしたらきみは、夜空ぜんぶの星を見るのが好きになるでしょ…..ぜんぶの星が、きみの友だちになるでしょ。」

きみが星空を見あげると、そのどれかひとつにぼくが住んでるから、そのどれかひとつでぼくが笑ってるから、きみには星という星が、ぜんぶ笑ってるみたいになるっていうこと。きみには笑う星々をあげるんだ!」

そのうち悲しい気持ちがやわらいだら(悲しい気持ちは必ずやわらぐよ)、ぼくと知り合ってよかったって思うよ。きみはずっとぼくの友だちだもの。これからもぼくと一緒に笑いたくなるよ。だからときどき窓を開けて、そんなふうに気晴らししてね.…..きみが夜空をながめて笑ってるのを見たら、みんな驚くだろうね。」

上のように思うと、わぁ、新しい職場がちょっとは楽しみに、不安がちょっとは少なく、なったりしないかしら。

やさしいリーダーにはどこにいてもなれますね。組織にやさしさを吹き込むのもどこにいてもできますね。やさしいひとになり、やさしくあり続けることもどこにいてもできますね。努力はどこにいても、どんな道でもできますね。夢は、自分の夢は、奇跡のひとである自分が心から想う夢は、叶うかはわかりませんが、努力し続けたいですね

「”やさしくされるのをまつんじゃなくて、じぶんにやさしくなればいいのさ” いちばんゆるすのがむずかしいあいては、じぶんなんだから”」(「ぼくモグラキツネ馬」より)

「”あしたのことはわからない” 馬がいった。”みんなが愛し愛されていることをわかっていればいい”」(「ぼくモグラキツネ馬」より)

「”きみがこのたびでみつけたことってなに?” モグラにきかれたのでぼくはこたえた。”ぼくは、ぼくのままでいいってこと”」(「ぼくモグラキツネ馬」より)


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