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悩む選択 v2-37:発言内容を信じるしかない。いやいやひとは本音をしゃべらない。

ボクともぐらさん。大企業やベンチャー、創業、外資系や医療・学校機関。色々働いた。で、組織ってどこもなんか上手く機能しない、との感想。リーダーシップの重要さが身にしみ、「やさしさ」というキーワードに至り、組織強化に必要な「やさしいリーダー」を体系中。やさしさの強さを学べる絵本「ぼくモグラキツネ馬」から互いをあだ名付け、最近は職場で直面する悩ましい「どっちを選択する問題」をアレコレ整理。やさしさ、組織の人間関係ははどうあるべきか、など学び中。

今日の悩み:

A.発言した内容を信じるしかない。本音かどうかはもちろんわからないけど、本音は知る由も無い。深掘りする時間が非効率だ。信じよう。

B.発言した内容を信じるのは危険。本音を語ってくれるかはどうも怪しい。本音か質問繰り返したり、性格と背景と過去の言動からも判断しないと。非効率でも、事実に近づける。

ピノキオ。アメリカのディズーアニメ。原作の本もあるようですが、映画は1940年公開のアニメ。操り人形が妖精さんに魂を入れてもらい、人間のように動けるようになる。勇気、やさしさ、正直ですごせば人間になれるよ、という物語。ウソをつくと鼻が伸びてしまいます。だから、ウソをつくと周囲にバレてしまいますね。

韓国のドラマにもあります。ピノキオ。2014年の作品。女性の主人公がピノキオ症候群(実際にはこのような病気は存在しないです)で、ウソをついたり、思っていることと違う行動をすると「しゃっくり」が勝手に出てしまって、周囲にこれまたバレてしまうのです。

・「このカレーおいしいね」ってそう思ってないのに言ったら、しゃっくり
・彼のことが好き、と自分でわかったのに、彼を避ける行動をしていると、常にしゃっくり
・仕事が大変そうな仲間を助けたいのに、違う指示が上司から出て「わかりました」と言ったら、しゃっくり
・組織なんて非情であるべきで、ひとは人件費。コスト。どううまく使い倒すかだよ、って理論を説明されて「そうなのですね」と納得を示してみたら、しゃっくり

みたいな。

組織や家庭での人間関係。本音は常に言わないですね。ウソとまではいわなくても気遣って、違うことを言ったり。ウソも方便。人間社会から、ウソ、偽り、は消せません。必要ですね。

ただ、家庭も組織でも、自分が傷つくかもしれないけど、本音が欲しいところ。「正しいトーン」で、つまり、「大声だったり、怒りを表したり、顔の表情をしかめたり、きつい顔をしたり、わんわん悲しんだり、テキトーな雰囲気だったり」ではなくて、「静かに・丁寧に・やさしく」、であることを条件に、ありのままの気持ちを伝えた方が、伝えられた方が、効果的でだし、効率的ですね。人間関係が良くなるか、悪化するかは、わかりません。本音のリスクはあります。相手の知性次第でもあります。

両親を思って進路の本音が言えず、違う道を行ってしまう、なんて話はフィクション、ノンフィクションでありそうですが、避けた方が良いように思います。ただ、違う道に行ってみたら発見・気づきがあり、幸せになった、というケースもありえます。ただ、本音をいわない、で、その道をイヤイヤ選ぶという行為自体はやっぱり避けたい。

組織でも、例えば目標設定について。会社のビジョンに近づく仕事のみならず、個々の社員の夢・成長が実現できる「AND条件」の目標設定が、目標設定の要、です。が、自分の夢、成長したいことを本音で話ししてくれないと、確度は高まりません。

さらに人間の心は複雑。裏の本音があります。本当の目標や、やりたいことを発言したとしても、それが本当に本当の「真の本音」だとしても、やっかいなことに、合せて共存しえる「裏の本音」があって、その裏を話してくれないと、うまく目標設定できない、あるいは、目標が達成できない。

「裏の本音」に気づいていない。自分の素の性格に起因するから当たり前すぎて。あるいは、気づいていても「裏」的だから、伝えてくれない。

例えば、とてもいいアイデアだと思えるものがって、自分の意見として強く主張し、この企画に自分のアイデアを入れたい(「真の本音」)。心からそう思う。でも、一方で、みんなの案をつぶしたくないし・仲良くやりたいし、その案が入ったことでもし失敗したら、怖いから避けたい(「裏の本音」)。だから主張したいのは本音だけど、説明がいまいちだし、主張に強さもない。。。

自分はできあがった自分で主体としてしか気づかないか、客観視できる知性を持っているか。自分のアイデアが通った企画が失敗しても、自分だけの原因ではないし、そんなこともある、と思える自尊心や想像力があるか。上司も当然、常に正しくなんてないし、目標設定システムなども完璧なんてことはないが、それでも自分が正直であるほうが価値ある意見交換ができると思えるか。

どの知性というか客観視段階に自分があるか、会話する相手があるか、に左右されますね。

組織や家庭でも色んな知性レベルの人がいます。良い悪いではないですね。個性とも言えますし、成長過程とも言えます。

なので、組織や家庭でも、まずは自分が、リーダーが、本音を語る。素直でいる。これが大切。失敗も認めるし、怖い気持ちも認めるし、苦手も認める。素直であることが伝われば、相手も素直であるリスクがなく、本音を伝えてくれる。何事もどんな意見も受け入れる関心と寛容がある、と、相手も本音を伝えてくれる。仲間同士を批判しあったり、足をひっぱりあう無駄な競争心の不要さを伝え、助け合いを組織内で実践してれば、本音を語ってくれる。だから、総括するとまずは自分が「やさしさ」を持つ、ということかしら。みなが本音を語って次のアクション・行動を決める方が絶対的に良いものね。

「やさしさ」を持つこと、「やさしいリーダー」であること、仲間が本音で語り合え、組織や家庭を目指す方向に導く・支える、ために、重要な条件のように思います。

妖精に魂を吹き込まれたピノキオも、ピノキオ症候群も、実際には存在しません。でも、家庭でも、組織内でも、ピノキオにみんながなれるといいですね。あ、正確には、鼻が伸びない状態で、しゃっくりが出ない状態で、みんなが素直に意見を、気持ちを言い合えている環境、であると良いですね。リーダーの仕事です。やさしいリーダーが作る環境です。

だから、ボクはA.派です。仲間が本音をしゃべってくれると信じているし、そういう環境をつくっているし、自分もそうあるように努めているから。まだまだ未熟ですが。

だから、A.であろうとすることこそが大切だと思っています。騙されたら、ウソつかれたら、しょうがない。自分がそういう対象・存在だったんだ、それだけですね。そういうこともありますね。

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