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悩む選択 v2-67:同じ議論?結論出たでしょ。時間の無駄 vs 再度議論してもイイでしょ。

今日の悩み:
A.過去の議論は蒸し返さない。みんなで結論決めたでしょ。時間の無駄。決めた結果を踏襲すべき

B.過去に議論したけど、再度、議論してもよい。同じ結果かもしれないし、違う結果になるかもしれない。状況・条件は変わる。新たな経験・気づきもある。ひとの気持ちも変わる。

今日の会議。ある話題が提起されたのだけど、一部の人が、過去も議論して、ノーアクションって決まったのだから、時間の無駄でしょ。やりません、とのことでした。この方は、「やる」になると、仕事が増えます。

一方、話題を提起した方は、お客様と対峙する役割で、現状機能へのクレームに対しています。せっかく最近獲得したお客様からのクレームで、どうにかできたらと思ったもの。確かに、弊社の機能がイマイチで、そのイマイチである状況、その理由説明がお客様にされていなかった、ことも悪いのだけど、製造販売側としてこれは体たらくではないの、との主張。

こんな感じ

「ABC機能の件なんですが、先日販売したお客様●●会社から、全然、使い方がわからない。どういう方法で動くのですか、あの機能は?、ってクレームがありました。あの機能を使うお客様は、ほぼいないのですが、このお客様はXXXな理由で、毎日のように頻繁に使うとのことなのです。確かにとても反応が悪いのです。ご存じの通り。この改修で販売数が伸びるとか、既存の継続率が伸びるとかは期待できません。でも、やるべきですよね。中途半端なことを作るな、ってことだと思います。」

「やりませんよ、私は。誰が困っているのですか。お客さんですか。お客さんに回答したい営業ですか。その担当ですか。それに、前にも議論した記憶があります。今、時間の無駄をしていますよ。我々。この機能は自分が知らないところで開発されて、その時もちゃんと検討されて、この状態でOKになったんでしょ。且つ、その後にも議論してノーアクションって決まりましたよね。何度も議論するのは時間の無駄ですよ。決めたことを何度も議論するのはおかしいですね。でも、やれって経営判断で言うならやりますよ。私が社長ならやるなんて言わないですけどね。やらないなら前線の営業マンがクレーム対応できなくて全員辞めるなら、やります。辞めるんですか?」

って、やりとり。

文字だと伝わらないけど、参加していると不愉快な時間で、信頼関係が無い、本音が無い、嫌な感じ!って、ことは別に良いのだけど。。。

で、気になったのは、”前にも議論して結果が決まったことを再度議論するのは時間の無駄”、についてです。

もちろん、この主張をしたひとは「やる」となったら自分の仕事が追加される、のが嫌で、それを正当付ける一つの材料として、この「時間の無駄」を主張したのだと思うのです。

本音は、やりたくない。
 なぜなら1: 自信が無い(できないって言いたくない、ばれたくない)
 なぜなら2: できるけど面倒くさい・疲れる
 なぜなら3: できるけど心が燃えない
 なぜなら4: できるけど、今は他を優先したい(今はやりたくない)
 なぜなら5: この相談してきたひとが嫌いだ
とか、ですかね。

でも、この議論、「前にも議論して結果が決まったことを再度議論するのは時間の無駄」って、良く聞くのです。職場の議論で。しかもだいたい発言するひとはイライラしながら。そこまでイライラすると他の理由がみえみえ。

でも、理解できないのです。だって、そんな訳ないですよね。前に議論して結果決まっていても、やっぱり再度議論して、本当に結果が変わらないか、話してもよいです。あるいは、状況が変わって、条件が変わって、再度議論すべき、だってこともありますものね。朝令暮改が現場を混乱させえますが、朝令暮改がより良い未来を生むこともあります。少なくとも議論したっていい。

って、発言しているひとの本音が違うことは重々承知です。やりたくないだけ、かなと。でも、その理由を隠すためのこの発言って、機能果たしていないと思うのです。本音を隠したいこと、そりゃ、たくさんあります。でもこの根拠は根拠になっていない。逆に、あれ、本当は他の理由があるよね、って思ってしまうのです。

本音はだめですか。本音を言いたくない裏の理由は何かしら。

「すいません、この改修、私は技術的にできないのです。」とか、「今、●●とXXで多忙で、この機能を改修する時間はとれないし、とりたくない、ってのが本音なんです。」とか、「営業の気持ちはとてもわかります。せっかく最近苦労して売ったお客様からのクレームですものね。でも、リソース、収益インパクト、難易度から、できたらしない方が、少なくとも劣後させたほうが良いように私は思うのです。どうかしら。」

それに、効率・効率・効率を求めるのが大好きな職場。効率=コスト削減と思っています。そして、会議は無駄なもの、扱いですね。でも、実は効率がそこまで実現されていないのが職場です。

そんな職場なんだから、無駄な時間の使い方があっても誤差の範囲、かななんて。ボクは無駄、好きです。非効率でいいんじゃないかしら。ひとはそこまで賢くないし、いろんな立場、想いがあるし、効率的なんて人間的じゃないし。って、会議がえんえん3時間、4時間夜中まで、なんてのは、お馬鹿過ぎますが。。。

「この間議論したけど、結論は出ているけど。もう一回いいですか」。別に良いかと思います。それによってメリット、デメリットの人が出てきますがそれを整理して、結論を再度判断するのがリーダーの仕事。

職場の、組織の、会社での、矛盾、曖昧、異論、対立、複雑、多様、未完、未熟、を統合するのがリーダーの仕事ですね。

あ、そういう意味では、こんな会議を進ませるリーダーのチカラ不足ですね。。。って批判しているだけで、会議に参加していただけの、ボクもだめだめですね。

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