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#1 栄養素の基本

はじめに

食事は全体のエネルギー摂取量及びその中でのたんぱく質、糖質、脂質の摂取比率を決めることが重要です。当然、ある特定の栄養素の摂取量を減らすことで得られる効果は、その食事の残りの部分の組成や多量栄養素の供給源を何にするかによっても変わってきます。たんぱく質を減らした場合は、糖質か脂質のどちらか、またはその両方の摂取量を増やす必要があります。


ところで、今の健康トピックと言えば「高たんぱく質食」と「糖質制限」ではないでしょうか?巷では多くの食品にこれ一本にたんぱく質20g配合!や糖質ゼロのダイエット飲料!のような謳い文句が並んでいます。まさに、たんぱく質こそ「正義」で、糖質は「悪者」という構図が成り立っています。


しかし、これらの考え方は本当に正しいのでしょうか?話がキレイにまとまりすぎて、誰か (主に販売者) の意図を感じるのは私だけでしょうか…?


そこで、このマガジンでは糖質やたんぱく質に関して栄養素としての基本的な知識から、「高たんぱく質食」と「糖質制限」について切り込んで数回に分けて解説していきます!


栄養素ってなに?

まず「栄養」と「栄養素」の違いって分かりますか?
栄養満点のご飯!とか栄養素を豊富に含む食材!とか、使い方はなんとなく同じようですが明確に使い方の違いがあります。


栄養というのは、

「生きていくために外界から生命維持のために必要な物質(栄養素)を取り入れ、その物質をエネルギーや体の組織作りなどに利用し排出するという一連の活動」

のことを言います。


つまり、「栄養」というのは食べて生命を維持する活動そのものです。
私がここで言いたいことは、栄養素の摂取だけが栄養の目的ではないということです。

最近ではサプリメントが簡単に手に入り、有名なYouTuberが紹介していたから使っている人も多いでしょう。ただ、栄養素の理解が乏しことで偏った知識理解になったり、傾倒しすぎて極端すぎる食生活になっていたり….という人を多く見かけます。


栄養素の摂取だけではなく、栄養素に関する理解を深めて食事(栄養活動)をより楽しむことが重要なのではないかなと思います。


栄養素の基本理解

五大栄養素とは
糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラル
のことを指します。


その中でも糖質、脂質、たんぱく質を三大栄養素と呼びます。



この三大栄養素は何かというと、エネルギーを産生する役割があるものを指します。体を動かすためのエネルギー源になるわけです。

糖質はブドウ糖、脂質は脂肪酸、たんぱく質はアミノ酸へ分解・代謝されることでATP(アデノシン三リン酸)が作られ、エネルギーになります。

細かい代謝経路は個人的にめちゃくちゃ面白いんですが、99%の人は興味がないと思うので割愛します。


次回は糖質について解説します!

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