墜ちた父

先日の続き。

実際問題いま父がどう過ごしてるのかは分からない。
連絡は途絶えながらも取れるが、本当のことを言ってるかもイマイチ信用ならないし、自分が言いたくないこととか言われたくないことを言われても無視するから。

先日はお金を送ってほしいと言われ、渋々送金し、生きながらえているらしい。

と、そんな本日父から連絡があり、今の体調、お金のお礼、そして仕事を探し始めるとの連絡があり、まだまだ安心はできないが、少し前進したようで一安心している。

どんな苦悩があって、突然仕事をやめてしまったり、どんな経緯があって母といがみ合って憎み合ってしまっているのか、どんな思いで半ホームレス生活を送っているのか、俺には想像がつかない。
なんてったって普通じゃないし、俺ならそんな生活を自分が許せないプライドもあるし、今は、妻と仲良く暮らせているから、もし仕事をやめたりしても支えてくれる自負がある。
それが父には全てないのか。
寒空をお金を拾って食べ物を拾ってどこで寝ているかわからない父がボロボロの格好で彷徨っている姿を想像すると悲しくなる。
だけど手放しで助けられるほどの余裕が、自分たち兄妹にあるわけでもない。
心の病かもしれないけど、自分で立ち上がってもらうしかない。


どん底から、また少しだけ昇ろうとする父へ。
普通の親父じゃなくていい、普通の人間じゃなくていい、今から幸せはつかめないかもしれない。でもせめて生きてくれ。
息子より

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