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「中学生にも高校生と同じ形式の授業及び試験を実施してみた」

~「主体的・対話的で深い学び」に向けての学び及び試験と評価~

 今年度、令和3年4月に今の勤務校に赴任して授業を受け持っているのは、中等4年(高校1年)生と2年(中学2年)生である。4年生においては、この学年団の一人であり、担当する教科科目について全クラスの担当をしている。そのため、自分の受け持っている教科科目の指導においては、授業を中心とする教育活動において目指すものについて、それに伴う授業方法も試験も評価も全て自分の教育方針をはっきりと示し、その方針の基づいて進めることができる。

2年生にも…

 それに対して、2年生の教科担当としては、別の先生と横持ちで担当しているだけでなく、その学年団にも所属していない(もう一人のいっしょに担当している先生が所属)ということから、自分の「教育方針」で指導することができない。そこで、授業進度、学習用プリント、実験内容、その他をペアの先生(2年学年所属)の先生にプリントや試験作成をはじめとして、多くのことを準備してもらい、自分はその先生に進度や内容などを合わせていく…という形で進めてきた。もちろん、授業内での具体的な教え方や手法は異なるわけだが、大枠で齟齬がないように注意してきた。

毎回の授業の中に、ホット・シーティングを入れて…

 その中で、自分自身は、授業進度が速い(もちろん早く進められるような工夫をしているのだが、それはまたの機会に…)。そこを利用して、2コマ(時間)くらい余裕ができたときに、演劇的なまとめの復習授業を行うようにした。そのときは「1コマ準備時間+1回発表時間」と使うようにしている。

楽しく学ぶことと評価

 このような授業を実施するときは、ルーブリックの形式を参考にした相互評価プリントを作成・配布し、どのような視点で評価するのかを理解すると同時に、発表するときにどのような意識をしていけばいいのかを事前に示している。

 上のように、準備を行い、演劇的に発表活動を行う。上記評価プリントは発表時に相互評価の記入をするものである。また、生徒の相互評価の記入とともに、全体的な感想も記述するようになっている。この評価プリントにおいて、最も重視している部分が、「なぜこの評価としたのか」の「根拠」である。この「根拠」をみて、こちらから記述した生徒の「主体的に学習に取り組む態度」の評価ができると考えている。

 記述され提出された評価プリントを読んでみる。すると、その最後にある生徒が記述した感想(及び意見)には、演劇的な発表(時間)をとても高い価値のあるものと捉えていることが感じられる。その内容は、ほぼほぼ要約すると以下のようになる。

・学びがたのしい
・深く学べる
・一人では気づかないことに気づく
・いっしょに学ぶことで身に付く

(具体的な生徒の感想等は機会があれば載せたいと思います。)

「アクティブラーニング型授業」にあった試験を…

 項目の暗記中心の「問題集型」テストということでは、生徒も興味関心をもって試験に臨むことはできない。そこで、試験に「今までに学んで得た知識の中から自分で課題を選択し答える記述問題」と「学んで得た知識を背景にそこから新しく自分で考え図解して答える問題」を出題した。この問題には解答基準表(ルーブリック)を明示した。テスト終了後、この問題に対して生徒からは「おもしろかった」という意見が聞こえてきた。次回は、もっとこういう問題を提示させてもらおうかなぁ…という思いもある。そこのところは、思案中である。

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