仕事に大きいも小さいもない


「こんな数字にもならない仕事やってらんねーよ!こたろう、これやっといて!」

「わかりましたー!!」

営業マン時代、よく先輩や上司から小さい仕事だからといって仕事を回されたことがあります。

そんな経験ありませんか?

例えば、よくわからないところからの商品の問い合わせであったり、契約金額がとても小さい案件など時間の無駄だなあと思われるような仕事を頼まれるようなことです。

僕の場合よくあったのが商品の問い合わせです。内勤の人が出た電話で商品の問い合わせがあって、営業マンに繋ぎたいけど誰に回したらいいかわからない時、近くにいる人にお願いしようとしたら、その人が「それこたろうに回して!」って言って、僕は「なんで僕なんですかー!?たまにはやってくださいよ!はいっもしもしー」っていうのが多かったです。

文字だけ見たらめちゃいじめられてる感じですが、関係性が出来た上で笑いを含んだやりとりということだけはお伝えしておきます。笑

このように回ってくるのはいやいややってるのではなく、問い合わせでめんどくさい仕事だと思ったら僕にくださいと先輩には伝えて、内勤には担当のついてないところから何か問い合わせが来た時や誰に回したらいいかわからなかったら全部僕にくださいと伝えていたからです。

新入社員や若手にそういう仕事は回されがちですが、僕の下に後輩が入ってきてもそちらに回さなくても僕にくれたらいいと伝えてました。

もしかしたらその仕事で新規得意先を獲得出来るかもしれない、その先になにか起こるかもしれない、これはチャンスだと思っていたからです。

わざわざ時間をかけて飛び込んで営業するよりもはるかに効率がいいです。向こうがこちらを必要としてくれているのですから。

その結果、電話に出ただけで新規得意先を獲得したり、今後の計画案件情報を入手したりして何百万円という契約を獲得するにまで至りました。

仕事を大きいからこれをやる、小さいからこれはやらないと決めている人はチャンスをドブに捨てています。

最初は小さい仕事だと思っても、蓋を開けたら大きい仕事だったと思うことだってあります。

成績に関係するチャンスだけでなく、仕事上での経験というチャンスも捨てていると思います。


また、信頼を得る営業マンにとって仕事を大きい小さいで分けてしまうのもよくないです。

僕は何百万円〜数千万円、そして億を超える案件の契約を結ぶ中で、数万円という案件もあります。

たしかに数字だけでみたら小さい仕事かもしれませんが、それを軽くみてないがしろにすると得意先との信頼関係に悪影響が出ます。

相手からしたらとても大事な仕事かもしれないですし、こんなことも対応できないのかと思われてしまうかもしれません。

得意先と信頼関係ができている人や社内でも人間関係ができている人は物事の大きい小さいに関係なく、相手のことを考えて熱心に取り組めている人が多かった気がします。


仕事をする上では大きい小さいと分けずに何事もチャンスだと思い挑戦していくことが大事なのかなと思います。

そしてそれは成績に反映されるだけでなく、人間として評価されることにも繋がるのではないでしょうか。







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