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どこか悲しい今日を手放して

そこに何かを見つけないよう

そっと息をする

早朝の風に

昨日の残響を洗い

夕暮れの冷たさに

透き通った明日の空を願う





夏の暑さが風に運ばれて

僕の足を縫いつける重力が弱くなる

今なら風に乗れるだろうか

足先をくすぐる冬の冷たさに抗って

空を見てはここにいる僕を確認する


ねえ

例え地を踏む感覚がなくても

僕はここで生きているんだよ




最後まで読んでくださりありがとうございます。読んでくださったあなたの夜を掬う、言葉や音楽が、この世界のどこかにありますように。明日に明るい色があることを願います。どうか、良い一日を。