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レッド・ホット・チリ・ペッパーズとともに歳をとり、老いる。

「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」っているじゃないですか。
宇宙最強のロックバンド。ぼく大好きなんですよ。
そして、昨日、あるニュースがロック界を震撼させました。

ぼくはインスタグラムのフィードで、ちょうど上の投稿を読んで知りました。
翻訳すると下記のような感じ。

レッド・ホット・チリ・ペッパーズからお知らせがある。
10年間、僕たちのギタリストであった、ジョシュ・クリングホッファーと別々の道を歩むことになった。
ジョシュは僕たちが尊敬し、愛した、美しいミュージシャンだ。
僕たちが彼と過ごした時間、彼が分け与えてくれた数えきれない贈り物に、深い感謝を贈る。
もうひとつ、とてつもない興奮と、胸いっぱいの想いで伝えたいことがある。
ジョン・フルシアンテがグループに再加入する。
感謝を込めて。

最初、正直わが目を疑いました。
ぱっとツイートもしました。

世界中のファンの反応もざっと読んでみたんですけど、おおむね「信じられない。フェイクじゃないか?」みたいなのが多くて、「クリスマスの奇跡」「2019最高のニュース」みたいなのもあった。

レッチリと日本人とぼく

2009年にジョンが脱退する、というニュースを聞いた時、世界中のファンと同様、そりゃあぼくも悲しみました。
アルバム「Stadium Arcadium」が最高で、ずーーと聞いていました。
名曲ばっかりなんです。
もちろん「Dani California」「Tell Me Baby」も大好きですよ。
でも「Charlie」や「Wet Sand 」「Desecration Smile」もすごく好きで涙が出てくる。
ジョンのギターは聞いてるだけで遠くに旅ができて、郷愁をさそって、変な喩えだけど、「日本人にとっての演歌」みたいな感じなんです。
下記の動画で「なぜ日本人がレッチリが好きか」を分析していて超面白いから必見です。

井上ジョー氏が言ってるように「レッチリは祭り」なんですよ。
さらに言えば「レッチリは演歌」なんですよ。
「Scar Tissue」のジョンのギターソロなんか、もうコブシが回ってる。
日本人の魂とつながってる感じがする。

ジョンの脱退 ジョシュ加入

で、ジョンが脱退した後、ジョシュが加入した後のアルバムはどうだったか、というと、確かに「祭り感」「演歌感」は薄らいだように思うんですよ。
でもね、ツイートにも書いたけど、ぼくは、ジョシュ・クリングホッファーのレッチリも好きです。
「Did I Let You Know」の 「Take me home~」 のところのコーラスとかすごくいいですよ。
「The Adventures of Rain Dance Maggie 」も「Dark Necessities」も大好きな曲です。
ジョシュ加入後のレッチリは「祭り・演歌のレッチリ」じゃなく、「アメリカンロックのレッチリ」だと思う(当たり前だけど)。
もちろんそれはジョシュ以外のメンバーの変化もあるかもしれない。
リック・ルービンのプロデュースじゃなくなったし。
バンド全体のグルーヴとかヴァイブスの変化もあるでしょう。
でもぼくはそんな面も含めて好きでした。
ジョシュには相当なプレッシャーとストレスがあったはずだし、批判も多かったと思います。それでも挑戦し、成し遂げたジョシュは素晴らしい。
拍手と賞賛を送ります。
繰り返すけど、ぼくはジョシュ時代のレッチリも好きです。

ジョン復帰

で、昨日のジョン復帰のニュース。ぼくは正直嬉しい気持ちと寂しい気持ちが半分半分です。「ジョン復帰?あのメンバーでもう一度見れるのか!」という気持ちと「ジョシュ擁するレッチリがどう進化していくのか、もう見れないのか」という気持ち。
楽しみで、不安で、嬉しくて、寂しい。

ぼくたちは歳をとる

でもね、ぼくはいまのところレッド・ホット・チリ・ペッパーズとともに歳をとって、老いていくのもいいじゃないか、と思うようになってます。
「By the Way」以降、やれ「凶暴さがなくなった」「枯れた」なんていわれたけど、その分深みが増したり、豊かになったりする。
全方位に尖っててウニのようだったのが、ある部分のエッジが増して、一本の剣のようになる。
人間ってやっぱ変化しますよ。
年下の才能あふれるバンドがバンバン出てきてさ、シーンもどんどん変わっていく中で、「これからもずっと聞いてたいな」と思うバンドに出会えるのって幸福です。

お疲れ様ジョシュ。ウェルカム・バック、ジョン。
彼らと、レッチリと、ぼくたちに幸福と平和が訪れますように。

しーゆー

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