腹が立ちすぎて笑った話

この間、オーダーメイドの枕をメンテナンスしに枕屋さんへ行った。

いい値段のする枕だがアフターサービスもしっかりしていて、持っていくとメンテナンスを永久無料でしてくれるというサービスもある。

私は、メンテナンスをしに枕を店に持って行った。

メンテナンスが始まった。

まず、マットレスの上に自分の枕を置き寝る。ヘタっていないか調べるためである。

寝ていると、店員さんが「では、次、寝返りを打って横になってもらえます?」と言ってきた。

私は、寝返りを打った。

店員さんは

「元の仰向けに戻ってください。」

といった。

私は、元の仰向けの体制に戻った。

店員さんは

「何かお気づきになりました?」と聞いてきた。

私は、

「いや特段、気づいたことはないです。」

と答えた。

店員さんは嬉しそうに、

「実は、お客さまが寝返りを打った瞬間に、ボールペンをマットレスの上に2本おかしてもらいました。」

私は、なんでそんなことするねんと思った。

店員さんは、「ボールペンを乗せても、ボールペンの感触がわからないくらい、フワフワでありつつ、高反発のマットレスがこれなんですよ」

と言ってきた。

私は、だからなんでそんなことするねんと思った。

気づかなかった自分が悔しい。その気持ちも確かにあった。

その悔しさと、なんでそんなことすんねんという感情が混じり、ずっと笑いなが枕のメンテナンスを受けた。

あの感情からくる笑いは初めての感覚だった。

そんなことされて、マットレス買う人いるのかとも思った。


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