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仕事をする上で大切にしている心得9選

前回は「私の経験したアルバイトとその評価」について書きました。これからアルバイトをする学生さんに向けて参考になればと思います。またもう10年近く前の話ですので、当時と今では環境が変わってしまっている可能性がある事だけは頭に入れておいて欲しいです。

 今回は「仕事をする上で大切にしている心得」について書こうと思います。今まで書いてきた通り、基本的に私は働きたくありません。そしてブラック企業経験者です。そのため心得と書きましたが、そんな大層な物ではありません。働きたくないのに働くための助けになるような物や精神的に壊れないためのものです。そのため仕事を頑張るぞって気持ちの人には向いていません。そして当然サラリーマンの方を対象としています。

心得その1 やる気を出すのは腹八分目

 健康を意識する時に食事は腹八分目という言葉があります。それと同様に仕事において心の健康を維持するにはやる気も八分目、つまり80%までしか出してはいけないという心得です。
 
 仕事においてやる気さえあれば大抵の事は実現可能です。ブラック企業時代には到底無理だと思われる量の仕事、しかも締め切りまで日数もあまり無いという状況が良くありました。そんな時は若さに任せて徹夜を続けて休みも返上して働いていました。しかしそれが積み重なった結果、私は心も体も壊れかけて会社をやめてしまいました。やる気というのは良い意味では自分の限界を超えて能力を発揮させると思います。しかし一方ではこうして精神と肉体をどんどん蝕んでいく原因でもあります。
 
 仕事において一番大切な事はリタイヤしないことです。20代から働いて60代、これからの時代は70代でも働くかもしれません。自分の人生において遥か先まで仕事と付き合っていくのです。その長い歴史の最序盤で健康を害してはリタイヤしてしまっては何の意味も無いです。そのためやる気なんてそこそこ出しておけばいいのです。

心得その2 能力を発揮するのも腹八分目

 その1と同様の心身の健康のためというのもありますが、別の理由もあります。基本的に会社とは社員の事は奴隷だと思っています。評価する側は奴隷の苦労や辛さなど理解できないと言うより理解しようとしないのです。そのふざけた考え方からよく会社内で発生するパターンがあります。
 
 私の体験にはなりますが、その1例をあげようと思います。仮に私の仕事力を10とします。まず仕事力10の私に会社は仕事力が15必要な仕事を与えます。そうすると必然的に仕事力が5足りません。ただし時間は仕事力10と同様の時間しか与えられません。そうなると必然的に足りない力5を埋めるために残業や休日出勤、普段以上の努力をして必死に仕事に取り組みます。そしてかなり無理をしてなんとか仕事力15をクリアします。すると会社は仕事力15は既にクリアしたのだからと、仕事力15が当たり前になります。なんなら20もいけるんじゃないか?とか狂った考えになることすらあります。
 
 こうしてどんどん忙しくなっていくのです。もちろん仕事力が10から15に1.5倍上がったからと言って同じ割合で給料が1.5倍上がるはずもありません。今まで転職を何度か行いましたが、大なり小なり全ての職場でこのパターンが発生します。ふざけてますね。そこで自分の能力も8分目程度に抑えるのです。仕事力が10あるなら8の力しか使わないのです。そうすれば次与えられるとしても仕事力12くらいじゃないかと思います。こうして少しずつ楽をしていくのです。仕事力に伴って給与が上がるわけでは無いので当たり前の権利です。

心得その3 上司は家に居場所が無い

 どんな職場でも自分の上司が心の底から好きと言う人は少数だと思います。私は今まで好きになったことはありません。自分に仕事を振ってくるだけで嫌いですね。時には理不尽な事を言われるかもしれません。責任を押し付けてくるかもしれません。自分だけ楽な仕事をしているかもしれません。そんな時の怒りや憎しみを鎮めるための心得です。
 
 上司は家に居場所が無いと思い込みます。お嫁さんや娘さんからは汚物を見るような目で見られている。会話や挨拶すらしてもらえない。同じ空間にいるのを避けられる。上司抜きで買い物や遊びに行く。洗濯は別を希望される。仕事から帰ってもなんで帰ってきたの?という目で見られる。そういう姿を想像して思い込むのです。
 
 私は性格が悪いのかもしれませんが、これで少し許せてしまいます。くだらない会話を振ってこられても家で話してもらえないから話しているんだろうなとか、理不尽な事を言われても家族からの冷遇のやつ当たりなんだろうなと妄想します。上司が嫌いという根本の解決にはなりませんが、精神的には少しだけ楽になります

心得その4 自分より能力が明らかに上の人だけ敬え

 学校でもサークル活動でも同じですが、職場で年齢だけ重ねただけの無能な人っていますよね。その人には敬意を払う必要は無いです。会社とは仕事をする場所です。その仕事で自分の方が成果を出しているからです。会社に必要なのは当然の事ですが無能な社員より有能社員です
 
 そのためある程度無下に扱って良いと私は考えています。現状それで怒られたようなことはありません。会社の中での価値が私の方が大きいからです。自分よりも能力が上の人に対する自然と発生する敬意は無意識に行われるので時間も体力も使いません。一方で無能な人に使う敬意とは心がこもっていないので無意識に時間と体力を奪います。そんな無駄な行為は今すぐ止めてしまった方が、会社や自分にとってもプラスです。年長者というだけで心から敬意を持てる人は別ですが。

心得その5 お客様は友達です

 お客様は神様なんかじゃありません。会社経営者からすれば神様なのかもしれませんが、私は会社従業員ですのでそのように思ったことはありません。神様の対象を強制されることは宗教の自由の観点からもあり得ません。
 
 一方で私は友達だと思う事にしています。人当たりの良い優しそうな友達には、そりゃこちらも同じように誠意をもって必要以上に対応します。性格悪そうな喧嘩腰の友達には、距離を取り必要最低限しか接しません。必要最低限は行っているので問題は無いと思います。一切の助言もアドバイスも業務外なので行いませんが。
 
 誰にでも同じように接していると、自分の心身への負担が大きくなります。しかしそれだけではありません。元々お客様として優良なお客様も損してしまいます。態度が良くても悪くても同じ接客を受けられるからです。そんなのおかしいですよね。そんなことをしていたら世の中最低な客しかいなくなります。私の仕事は接客がメインではないのでこういう考えでも通用しているのかもしれません。

心得その6 1円たりとも無駄にするな

 給料の話です。私の会社は未だにタイムカードという旧時代の遺物を使用しています。さらに残業代は30分単位でしかつきません。例えば残業を20:00まで行うのと19:59まで行うのでは、残業代は時給の半分変わります。一方で20:00まで残業しても20:29まで残業しても残業代は同じです。つまり20:00にタイムカードを切るのが最適解となります。
 
 例えば残業代が1時間2000円だとします。毎日29分ただ働きをしていると毎日1000円損しています。年間出勤数が240日だと仮定すると24万円年間損しています。大卒の1か月分くらいただ働きしているのです。あり得ないです。
 
 これが1円たりとも無駄にするなということです。意識していないと今日くらい良いかと思ってしまいがちなので心得としています。金額が大きい残業代をメインにしていますが、この他にも会社で使うような筆記用具などは全て会社の備品を使用した方が大幅に節約できます。たまに自分の私物を使っている人もいますが、年間に換算すると割とかかっていると思います。お金を払って仕事しているのと同じです。正当な権利、報酬ですので堂々と享受しましょう

心得その7 常に心に余裕をもて

 仕事をする上で大切な事は平常心です。平常心とは心に余裕があれば生まれます。不安や焦りを抱えたままの仕事は失敗に繋がりやすいです。当然良い仕事なんてできません。自分も会社も双方に損しかありません
 
 焦りや不安はなぜ生まれるのかというと責任感や上司からの圧力のせいです。たまに責任感を持って仕事しろとかダブルでふざけた事をいう上司がいますが、完全無視で良いです。その責任を取るのが上司の仕事だからです。上司の仕事を奪ってはいけません。単純に上司が責任を取りたくないからそう言ってるだけです。自分よりも責任を取る仕事が多い分、上司の給料の方が高いのです。そもそも仕事なんて間違わずに納期内に終われば過程はどうでも良いのです。だから無駄に責任感なんて持たなくても良いし、上司の圧力は上司がサボりたいだけですので無視でいいのです。
 
 また余裕があれば上司やクソみたいなお客様にも多少は優しくできると思います。余裕が無いという事はイライラして気が立ってしまいますからね。

心得その8 納期だけは死ぬ気で守れ

 繰り返しますが、仕事なんて間違わずに納期内に終われば仮定はどうでも良いのです。逆に言えば間違いと納期に間に合わない事だけは避けなければなりません
 
 この2つさえ守っていれば、例え他がどれだけ不真面目でも態度が悪くてもある程度は許容されます。逆にその2つを守っているのに注意してくる会社は企業理念がおかしいです。仕事をこなしてお金を稼ぐことが会社の目的の第一歩です。もちろん稼いだお金で地域に貢献しようとかその先の目的ももちろんあります。ただ第一はお金です。そうでないならボランティア活動で良いからです。
 
 その目的に貢献しているのにその他で注意されるような会社はこちらから辞めても良いと個人的には思います。会社としての軸がブレブレだからです。

心得その9 明日できる事は明日やれ


 その8で納期だけは死ぬ気で守れと言いましたが、逆に言えば納期内に終わるのであれば明日できる事は明日やれとなります。これまでの総括的な心得になります。
 
 明日できることは明日やる事で、その1・その2のやる気と能力は腹8分目を自然に行うことが出来ます。そもそも明日できるのになぜ今日やらなければならないのか理由がありません。上司が言う予定を前倒しでやれというのは、その空いた枠で次の仕事を振るためです。前述した通り次の仕事を振られても、明日の仕事を今日やっても給料は変わらないのです。
 
 不足の事態に対応するためにという上司がいますが、言い訳ですね。不測の事態が起きれば良いですが、大体の場合は不測の事態は起きません。ほとんどの事は想定できるからです。それを想定して作業工程を決めているのです。そして不測の事態が起きなかった場合でも、早く進めた分休めるわけではありません。明らかにおかしいですよね。
 
 同時にその7の心に余裕を持つことも可能になります。明日できる事を明日やる事によって、今日に余裕が生まれます。余裕があれば今日の作業のチェックをもう一度行う時間があるかもしれません。今日の作業中には思いつかなかったようなアイディアが浮かぶかもしれません。良い事ずくめです。

終わりに

 今回は「仕事をする上で大切にしている心得9選」について書きました。前述した通り根本的に働きたくない私なりの心得です。人によっては全く参考にならなかったかもしれません。ただ間違っているとは思っていません。同じように仕事をしたくないのに頑張っている方に参考になればと思います。
 
今回もお読みいただきありがとうございます。次回よろしくおねがいします。


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