あなたの成功はあなたの努力のおかげ?能力主義と自己責任

おはようございます。

ワーママはるさん、あらためoishi haruさんのはるボイシーからマイケル・サンデル教授の能力主義の話へと着想を得てこの記事を書きます。

元の放送は、プレミアム放送になるかもしれませんので、気になる方はお早めに聞かれてみてください。⇓

はるラジオ ひとりで大きくなった気になるな という言葉の重さ#905

とても素晴らしい放送ばかりですので他の放送もおすすめです!

限られた選択肢の中で

この放送でわたしが興味深かったのが「人生の選択肢も環境に依存する」という趣旨の話をされている点でした。

例えば、大学を出ている方が周りにいない環境で育った人は、そもそも「大学へ行く」という選択肢を思い浮かびにくい、賛同者が得られにくい、ということです。

おっしゃる通りで、この例とは逆のことも言えそうです。
つまり、「大学へ行くのが当たり前」な高校に進学したら、「高卒で働く」ということは想像もできません。

わたしは大卒ですが、はるさんと同じくボイシーパーソナリティのmotoさんの経歴を知って、衝撃を受けました。
彼は4年間大学へ行くより、短大に行ったほうが合理的であると考えて、キャリアを作られました。
わたしには全く無い視点だったから、です。


わたしみたいな方、他にもいらっしゃるのでは?


わたしたちの人生にどのような選択肢があり、そのうちどれが最もフィットするのか。
そういったことを見比べて、考えることもできないというのは、なんだか損をした気分にもなります。

だからこそ子供の興味・関心に親が気付くことが家庭教育で重要であると同時に、
親も情報をアップデートすることが増々大切なんだろうと感じました。

能力主義と自己責任

マイケル・サンデル教授が著書

『実力も運のうち 能力主義は正義か?』(早川書房)

の中で能力主義について語っています。

サンデル教授は
成功した人は努力したから成功した。失敗した人はそうなるべくしてなった。

といったような論調に注意を促しています。

遺伝や生まれた時代でその人の「成功」「失敗」が決まってしまうのなら、それはその人の生まれ持った「運」と言えるからです。

努力にも限界がある、ということですね

まとめ(わたしの考え)

先程の内容と併せると、「〇〇したらよかった」(例えば大学へ進学したらよかった、等)とおっしゃる方へ

「あなたの努力不足だ(わたしのように努力したらいい)」
「情報収集を怠っている(わたしのようにアンテナをはったらいい)」
「お金を貯めてからやればいい(わたしのようにいい仕事について貯金したらいい)」

というのは少し的外れな訳です。

環境や遺伝や時代といったアンコントローラブルな要因が大きいからです。

「いやいや、そうはいっても」と考えているあなた…
サンデル教授曰く、失敗したのは自己責任であると考えるのは往々にして「成功」した人であるそうですよ。

我々は自分の中のこれらの要因を無視しても今の場所に立てているのか、考えてみるべきでしょう。
今回はこの辺りで。
読んで頂きありがとうございました。


何か問題があれば修整、削除します。



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