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言わずもガーナ_36_無理だってリーダー①

最近のぼくのガーナでのお仕事っぷりを時系列で振り返っていきます。


上司、失踪。そして昇進へ。


上司が実家に帰ってしまった。

少し前の記事で書いたが、上司は上司の上司と喧嘩している。
結果として上司殿は体調不良を訴え、遠方の実家で療養するといって職場に来なくなった。

心身の健康といわれてしまうと深入りできない。
お大事に、としかいえない。
そして諸々の仕事はすべて残された者たちで引き受けるしかない。

ちなみに現状の組織図がこちらである。
着任後にぼくがつくった。

同僚「なんか・・・・分裂してる人いない?」
ぼく「日本人はニンジャの末裔だから無問題」
同僚「Oh…クール!」
ぼく「イエース。This is ジャパニーズ影分身! Not 『分裂』」
同僚「Yeah...! サムライナルトワンピース!」

という流れで、現地着任後3か月くらいで職場のリーダーに昇格。
出世街道まっしぐらである。
誰か助けてくれ。

ちなみに上司の上司(OB会のじいちゃん)はふだんは首都アクラにいるから、ぼくが実質的な現場リーダーだよ。
楽しいね。

教育委員会に出頭。巨頭会談。


ふつうはガーナで学校(小中高)に配属される海外協力隊員は、地域の教育委員会的な組織にあいさつに行くものらしい。
ぼくは着任後すぐが忙しい時期だった上、あいさつしたいならそっちから来いというスタンスだったので行ってなかった。

先日、ほかの日本人の方々が教育委員会に用事があるとのことで、ついでに連れてってもらうことに成功。
先方もぼくの到来を心待ちにしていることだろう。

偉い人「よく来てくれました! 日本の皆様の活躍には教委一同、大変感謝しているところです!」
ぼく「・・・・ってください」
偉い人「なんて?」
ぼく「もっと変なこと言ってください」
偉い人「な、なんで?」
ぼく「まともなこと言われてもブログのネタにならないからです」

今後なにかでお世話になりたいが、まずは顔をつないでおくことが大切である。
ほんとはカッコいい名刺とか作りたいけど、照れが勝つ。

教頭へ請願。そして面会謝絶。


ITチームから学校への要望事項をまとめて、管理職へ提出&面談をする。

ぼく「これこれこういうことをしたいので、予算を組んでほしいんですけども」
教頭「No」
ぼく「能?」
教頭「それよりジャパンマネーでPC買ってくれない?」
ぼく「(無視)あとE-ラーニング動画の撮影協力って、管理職から先生方に指示できません?」
教頭「No」
ぼく「脳?」
教頭「ぼく君を呼んだのはOB会であって、学校じゃないし。管理職はタッチできんね」
ぼく「あと権利関係とかの打ち合わせを校長まじえて話したいんですけども。技術的な説明も必要だし」
教頭「平社員は校長と面会できんから。こちらで話して回答する。ファイナルアンサー」
ぼく「残念ながらもう平社員じゃないんすよ」

どんくらい偉くなればダンブルドア校長に会えるのか分からんが、これ以上出世街道を走るわけにはいかない。
教頭先生は非常に人格者なのだが、学校主導でぼくを呼んだわけではないため、協力姿勢にも限度があるらしい。
あと顔がこわい。

技術協力のたてまえで来てるんだから、前提となる議論はあらかじめ済ませておいてほしい。
なんでぼくがガーナ人教師とひとりひとり撮影交渉しなきゃならんのか。
『バナナマンのせっかくグルメ』でも、もうちょい仕込んでおくぞ。

ついつい愚痴が増えてしまうが、これが中間管理職のつらさである。
本来は禁術である多重影分身を使いこなし、乗りきっていこう。

インターンA「あ、今月末でぼく辞めます」
ぼく「つまり•••どういうことだってばよ?」
教頭「影分身の人数が増えるってことだな」

つづく。

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