見出し画像

地球のためにペンライトの電池を充電池に変えた。

アイドルを応援するライブの持ち物の中で推しを照らすペンライトは重要です。ライブ中に「くっ、財布があれば……!」と思うシチュエーションは浮かびませんが「くっ、ペンライトがあれば……!」と思うシチュエーションはいくらかあります。現場では財布より重要と言っても過言ではないでしょう。

会場に行くと1本派の人もいますし複数本派の人もいます。私はもともと1本派でしたが、会場を駆け巡り両サイドにファンサービスをしながら歌うトロッコが目の前を通過する際に「誰がこっちを向いてくれるんだ」「どのキャストの色にしたらいいんだ」と慌てることがままあり、両手持ちを覚えました。私の参加するライブではひとつのトロッコに乗る人数が多くても4人で、全員同じ側を向くことはあまりありません。よって半分の2本あれば――両手に1本ずつ持てば、とりあえずの対応はできるだろうと今のスタイルに至ります。いやわかってるよ! 両手に2本ずつ持てば何も悩まなくていいのはわかってるよ!

具体的な本数はさておき、複数本持つようになったことでトロッコ問題に頭を抱える頻度は減った一方、新たな悩みが生まれました。「電池の消費量」が本数倍になったのです。電池を買うお金くらいケチるなよと言われるかもしれません。お金はどうでもよくて、困っているのは使い終わった後の「電池ゴミ」です。地区によっては有害ごみに分類されるものをポンポンと量産してもいいものか、と。地球に優しくないのではないか、と。ペンライトをある程度使うと光が弱くなったり特定の色が出なくなったり、完全に電池を使い切る前に交換してしまうことが多いです。私の場合はリモコンの中で余生を過ごしてもらうことにしていますが、リモコンの電池消費量は多くなく、中途半端な残量の電池が増える増える。どうしたらいいものか。

ということで導入しました。

充電池一式セット! 電池の事故は最悪の場合、火災に発展する恐れがあるので品質重視の日本メーカーで。Panasonic(三洋電機)のエネループで。充電回数重視のスタンダードで。充電池は4本で1セットです。私が多用するペンライトは単4電池を3本使います。割り切れないのはキニナルので、最小公倍数の12本になるように4本を3セット購入しました。ペンライト2本持ちの私にしてみれば使用するための6本と予備の6本で丁度いい感じに。約数が多い12という数字は実に素晴らしい。私の好きな数字です。付属のケースにギリギリ6本入るのも嬉しい誤算。4本だと空間があってガチャガチャと音が鳴るので6本入れたほうがいいのではとすら思います。

あとはフル充電で何公演もつのかということで、実際に2日間公演で試してみました。乾電池と充電池を比較すると、最大パワーは乾電池のほうが強いそうです。また、乾電池はそこからだんだんとゼロまで減衰していく一方で、充電池はやや弱めの一定ラインを維持して突然ゼロになるらしい。最大パワーの違いは私にはわからない程度で、誰よりも強く推しを照らしたいという強い願望がなければ充電池でも問題なさそうです。公演内容やペンライトの使い方はそれぞれなので大雑把な目安にしていただくとして、3時間公演における私の使い方だと2日間通して予備を使うことなく一定の明るさで推しを照らし続けることができました。フル充電で2日間もってくれれば私としてはもう合格!(追記:アニサマ3日目の序盤で青色がおかしくなり始めていたので連続9時間くらいかな)

家に着くまでがライブではなく充電するまでがライブになるひと手間は増えるものの、十分なメリットを享受できそうだなというのが今のところの感触です。やっぱりライブ中に心のどこかで「電池もったいないな」と気にしていたところはあったので、そのような雑念から解放されたのもよかったところ。初期投資費用は少しばかり高いですが、そこはライブに通い充電するたびに回収できます。長期視点で満足のいく性能を維持したままどれくらい繰り返し使えるかは要検証。表示をそのまま鵜呑みにすれば10年以上毎週末ライブに通っても大丈夫そうですけど。

もっと早く導入すればよかった。1年ほど前の怒涛のライブラッシュ前に導入すればよかった。ペンライトに充電池、おススメです。というか実はみんな当然のように充電池を使っていたりするのかしら。よくよく考えるとあまり他人の電池事情を気にしたことがありませんでした。

余談
トロッコに1人しか乗っていない場合、ペンライトの色で悩むことはありません。しかし重大な問題があります。推しがどちらを向くのか問題です。こちらを向いてくれるのでしょうか。あちらを向いてしまうのでしょうか。こればかりは神と推しに祈るしかありません。こちらを向いてくれたら全力でペンライトを振りましょう。あちらを向いてしまったら「推しの背中をこんなに間近で見ることはないし円盤にも収録されないし貴重なものを拝むことができた」と自分に言い聞かせましょう。

関連記事

ペンライトの色のメモリー機能の話。

この記事が参加している募集

頂いたサポートは、美味しいものを経て、私の血となり肉となる。