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Liella! のリリイベを観終えて~始まりは無観客の空~

2021年5月6日に「Liella! デビューシングルリリースイベント「始まりはみんなの空」」が開催されました。

以下、ネタバレを含みますのでアーカイブや、なるかもしれないBlu-ray特典映像で観たい方は回れ右をしていただければと思います。

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いやー、すごかった。本当にリリースイベントですか?? 初お披露目ですか??

1: 始まりは君の空

イベント開始前にとりあえずMVを流したのかなと思っていたら2次元映像が3次元になっていきなりのライブパート。葉月恋役の青山なぎささんの安定した歌声から始まったのは、驚くほど完成度の高いパフォーマンスでした。ダンスきれきれ。5人の息がぴったりで、よくここまで合わせてきたなと。一緒にやれる時間も限られていただろう中で相当練習されたのだと思います。

青山さんと併せて澁谷かのん役の伊達さゆりさんの技量の高さと肝の据わりっぷりにぶったまげました。初めての生放送のときはおっかなびっくりだったのに……! 一般公募恐るべし。Liella! をまだ知らない人に「クイズ一般公募の2人は誰でしょう」をやったら正答率はあまり高くないんじゃないでしょうか。他のメンバーに引けをとらないどころか引っ張っている印象すら受けました。

すでに芸能事務所に所属されている限られた人の中からではなく、より広範な中から選び抜かれているので、当然といえば当然なのかもしれません。一般だからといってプロジェクトと一緒に育てていくあらゆる面で初々しい子をとったわけじゃなく、少なくとも技量面では即戦力になる子をとったんだなと思いました。

トークパート

いろいろな媒体で情報を得ていると少し物足りない内容でしたが、それらに仕向けるためと考えれば悪くない構成でした(実際これをきっかけに遅ればせながら突撃ロケを拝見しています、楽しい)。キャスト同士の愉快な絡みが見られればそれでよし。ひとりひとつずつ他己紹介していく出来上がった流れはどこまでが台本でどこからがフリートークだったのか気になるところです。唐可可役のLiyuuさんから嵐千砂都役の岬なこさんに向けられた「赤ちゃんみたい」のくだりが好きでした。岬さんの小動物感、わかります。トークパートに入る手前の衣装紹介で、脚を抜かれると恥ずかしがって隠す平安名すみれ役のペイトン尚未さんと寧ろスカートの裾をあげてアピールするLiyuuさんの対比が面白かったです。

2: Dancing Heart La-Pa-Pa-Pa!

今回の中ではこの曲がいちばん私好みです。わちゃわちゃ楽しい。「らっぱっぱ」が可愛い。どうなっているのかわからなさ過ぎて、何度も早戻しと再生を繰り返して確認することで、「らっぱっぱ」を踊れるようになりました。尚、私が踊っても可愛くない模様。イントロでペイトンさんが飛び出てくるところもお気に入り。飛び出られるかどうかはステージセットに大きく依存しそうです。毎回隠れられる小道具でも用意するのでしょうか。いつかの渡辺曜役の斉藤朱夏さんのように射出されたら笑います。ペイトンさんはめっちゃ嫌がりそうですけど。

3: Dreaming Energy

この曲でいつか大きな会場をトロッコで巡る日が来てほしい。ワイパーで揺れる会場の中で手を振ってほしい。そう思いながら観ていました。

幕間映像

一般公募オーディションの様子からイベントに向けた準備まで。感動の誘い方がNHKっぽいと言われてからそうにしか見えなくなりました。実際のところ後にNHKのシブヤノオトで同じ映像が使い回されていたのでその評価は概ね正しかったと言えます。

グループディスカッション的なシーンが流れており、歌と踊りと容姿だけでなく、協調性と自己主張のバランスや無茶振り対応能力も見られているんだなと思いました。アイドルの採用面接こんな感じか。

伊達さんの「本当に私でよかったのかと思うこともあったけれどみんなの想いも背負って頑張っていこうと決めた」という旨の発言が好きです。これは一般公募に限らず、アイドルオーディションに限らず、枠を奪い合う全ての勝負の世界で言えることで、掴み取ったひとりの陰には、何人もの掴み取れなかった人たちがいるのです。たぶんμ'sの陰にも、Aqoursの陰にも、虹ヶ咲の陰にも。謙遜し過ぎることはその人たちの夢を蔑ろにしてしまうに等しく、掴み取った自信を胸に、どんどん活躍の場を広げてほしいなと思います。このイベントを通して私の伊達さんに対する評価はうなぎ登りです。

4: 私のSymphony

観客席からハンドマイクでの歌唱。無観客だからこそできる演出。無観客になることが決まってからの短い期間で立ち位置などを再調整したのでしょうか。

ちっぽけな昨日までの私じゃない
奏で始めたんだ 夢を
幕があがる ここから先は
胸に描いてたステージ

という歌詞はまさに彼女たちであり、この曲を歌いながら観客席からステージにあがる演出はよくできていました。このパフォーマンスを観てから虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の3rdライブに臨んだ際、もしかしたら広い会場の観客の中にも未来のラブライブ!シリーズを担うことになる子がいるのかなと想いを馳せました。

5: 始まりは君の空 (ピアノ)

「最後にもう1曲聴いてください」
「え? もう持ち曲全部歌いきったけど??」
困惑する私をよそに始まったのはスローテンポなピアノ伴奏のみの「始まりは君の空」でした。勢いで誤魔化すことができず、純粋に歌唱力が試されます。恐ろしい。しかしそれを魅せられるレベルでやりきってしまうところにLiella! のスペックの高さを思い知らされました。比べることにあまり意味はありませんし、環境もいろいろ異なりますが、Aqoursがリリイベ時点でこれをやれたかと言われると少し怪しい気がしています。お見事でした。

まとめ

素晴らしいステージでした。早着替えにハンドマイクに(ほぼ)アカペラに最初から詰め込み過ぎでしょLiella! ちゃん。Liyuuさんが最後のコメントで「成功、しちゃいましたか?」と首を傾げていましたが、そこは「大成功だったよ!」と声を大にして伝えたいです。望むらくはたくさんのファンの目の前で初舞台を踏んでほしかった……! 一方で、この情勢だからこそ急速に体制が整った配信ライブで、結果的にはより多くの人に初舞台を見てもらえたような気もします。始まりは無観客の空だったけれど、始まりが無観客だったからこそ描けるストーリーもあるはずです。初めての有観客イベントで5人がどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、5人がどんな表情を見せてくれるのか、今から楽しみで仕方ありません。尚、チケット(以下略)。

素敵なインタビュー記事でした。リリイベに対する想いも綴られており、読み応えがあるのでご興味とご都合あえば是非。岬さんとペイトンさんのやり取りがお気に入り。

余談1
ありがたいことに青山さんと25秒間お話しできる機会を得ました。リリイベの感想などお伝えできたらいいなと思います。まとめられるのか、25秒に。

余談2
大満足でしたが、個人的に少しばかり気になったポイントをしいてあげるとするなら、Liyuuさんの歌い出しの弱さと、岬さんの表情の硬さです。不安や緊張からでしょうか。ここから場数を踏むことでどうなっていくのか、楽しみにしています。

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