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「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 4th Live! ~Love the Life We Live~」で12人はひとつになった。

このタイミングで虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の話をするならアニメ2期やろと言われればぐぅの音も出ませんが今さら1ヶ月以上前のライブの話です。

2022年2月26日、27日に京セラドーム大阪にて「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 4th Live! ~Love the Life We Live~」が開催されました。このライブはその名の通り、4thアルバムである「L!L!L! (Love the Life We Live)」をベースとしたライブです。

以下、ネタバレしかありませんのでご承知おきください。

――――――――――

セットリストはこちらです。

1日目
01: L!L!L! (Love the Life We Live)
02: TOKIMEKI Runners
03: Break The System / 上原歩夢
04: Turn it Up! / 朝香果林
05: いつだってfor you! / エマ・ヴェルデ
06: Silent Blaze / 近江彼方
07: Diabolic mulier / 宮下 愛
08: ヤダ! / 優木せつ菜
09: エイエ戦サー / 桜坂しずく
10: コンセントレイト! / 三船栞子
11: First Love Again / 天王寺璃奈
12: TO BE YOURSELF / 中須かすみ
13: Toy Doll / ミア・テイラー
14: 夜明珠(イエミンジュ) / 鐘 嵐珠
15: Love U my friends
アンコール
16: Maze Town / A・ZU・NA
17: Swinging! / QU4RTZ
18: THE SECRET NiGHT / DiverDiva
19: MONSTER GIRLS / R3BIRTH
20: 虹色Passions!
21: Sweet Eyes
22: 全速ドリーマー
23: ミラクル STAY TUNE!
24: Just Believe!!!

2日目
01: L!L!L! (Love the Life We Live)
02: コンセントレイト! / 三船栞子
03: TO BE YOURSELF / 中須かすみ
04: Silent Blaze / 近江彼方
05: THE SECRET NiGHT / DiverDiva
06: いつだってfor you! / エマ・ヴェルデ
07: Toy Doll / ミア・テイラー
08: First Love Again / 天王寺璃奈
09: Maze Town / A・ZU・NA
10: 夜明珠(イエミンジュ) / 鐘嵐珠
11: Turn it Up! / 朝香果林
12: エイエ戦サー / 桜坂しずく
13: Swinging! / QU4RTZ
14: MONSTER GIRLS / R3BIRTH
15: Diabolic mulier / 宮下 愛
16: ヤダ! / 優木せつ菜
17: Break The System / 上原歩夢
18: Sweet Eyes
19: 全速ドリーマー
20: TOKIMEKI Runners
アンコール
21: Love U my friends
22: Happy Nyan! Days / A・ZU・NA
23: Twinkle Town / QU4RTZ
24: 祭花 -saika- / DiverDiva
25: ミラクル STAY TUNE!
26: Just Believe!!!

……この差分、先読みできるか、バカヤロウ!(褒め言葉)
これ「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 3rd Live! School Idol Festival ~夢の始まり~」のときも言いました。1日目のセットリストはかなり素直なんですよね。雑に言えば要所に全員曲を入れながら、4thアルバムのソロ楽曲とユニットの2ndシングル表題曲をやっただけ。うまくまとまっていました。まとまり過ぎていて2日目をどう変えてくるのか。3rdライブのようにアンコールを大胆に変えてくるのか。2曲目のはずの「TOKIMEKI Runners」が飛んだ瞬間によくわからないが何か差分があるらしいと察するもあまり深くは考えず。3曲目の上原歩夢に合わせてペンライトをライトピンクにしてセンターステージに注目していたら、メインステージ上段に三船栞子が現れたのでした。やられたぜ! なるほどソロラッシュの順番を変えてくるシャッフルフェスティバルの差分形式ねとわかった顔で楽しんでいたら突然のふたつの黒い影。ソロ……じゃない。突然のDiverDiva。1日目のアンコール曲ですけど!? アンコール何やるの!? ここで本当にわからなくなりました。最終的に9人曲を1曲減らしてユニット曲を3曲増やして計2曲増で終えることになります。コンセプトやまとまり感をいくらか犠牲にしたような気もしますが、2日目で尚、次に何がくるのかわからないワクワク感は堪らなかったです。

このように「順を追っていきましょう」と組み立てるのは難しいので、セットリスト順に拘ることなく適当な括りで触れていきます。

L!L!L! (Love the Life We Live)
このライブを語る上でこの楽曲を外すことはできません。楽曲の開始前演出がずるい。キャラクター紹介映像に合わせてひとりずつステージに登場してスポットが当てられました。紹介順は固定なので来る順番はわかっているのに出てくる立ち位置はわからず、キャストがカメラに抜かれるたびに「どこだどこだ」と探すのが面白かったです。配信だと探す必要がないので、これは現地ならではのお楽しみ。10人目まではメインステージを見ていればよかったのですが、ミア・テイラー役の内田秀さんがカメラに抜かれると見慣れぬ背景。メインステージじゃ……ないな? まさかセンターステージ……にもいないな。今回の会場はセンターステージから斜め前に2本の花道が伸びていてその先にもステージがあるY字のような構成で、センターステージから分岐したその先に彼女はいました。鐘嵐珠役の法元明菜さんは逆サイドから。ゆっくりとセンターステージに歩みを進める彼女たち。センターステージで合流すると手を繋いでみんなが待つメインステージへ。2人を出迎えたのは10人目である三船栞子役の小泉萌香さん。その目には涙が溜まっています。ようこそ、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会へ。ちょっとした儀式でした。ナンバリングライブでニジガクが正式に12人になるための儀式。いろいろあって賛否があったミアと嵐珠。誰からかはよくわかりませんが「嗚呼、これでようやく赦されるんだ」と思うと涙が出てきました。儀式を終えて12人で12人曲をフルで披露。既に配信や「LoveLive! Series Presents COUNTDOWN LoveLive! 2021→2022 〜LIVE with a smile!〜」で部分的に披露されており、正直なところ新鮮さはあまり感じませんでしたので、ライブのサブタイトルに据える楽曲はそのライブの中で初披露した方がよかったのかもしれません。最後に4人が立ち位置で大文字の「L」を作ることで12人による「L L L」のフォーメーションが完成します。残念ながら優木せつ菜役の楠木ともりさんがパフォーマンスを絞っての出演につき舞台に立てなかったので「L l L」と真ん中が小文字になってしまいました。いつかは「L L L」を! という想いもありますが、楠木さんの挨拶を聞く限りは、そこに楠木さんがいるかどうかよりもそこに優木せつ菜を感じられるかどうかが大切なのかなと思いました。

次に個人にスポットを当てて振り返ります。

メインとなる4thアルバムソロ曲は事前にライブ衣装投票が行われており、「あなた」の多数決により選ばれたどの衣装で登場するかもお楽しみのひとつでした。

上原歩夢役の大西亜玖璃さん
SF研究部を背負って「Break The System」を歌いました。お衣装は1番。伝わるかどうかよくわかりませんが、初音ミクが流行る前のメジャーデビュー前の同人音楽にありそうな音選びと音運びです。これまでの歩夢のイメージとは大きくかけ離れていて、彼女の持ち曲でステージから炎が噴き上がる日が来るとは思っていませんでした。歩夢というキャラクターとのバランスの舵取りは苦労されたんじゃないかと想像します。落ちサビでセンターステージからメインステージへ走った後に振り返るところのどこか憂いた表情が印象的でした。大西さんはいつもパフォーマンスよりMCに引き込まれることが多いです。終盤の挨拶で全体的に湿っぽくなる中、彼女が口を開くとガラッと「大西亜玖璃の空気」に変わって綺麗にまとめてくれるんですよね。だからこそ他のキャストは自由に感情を前面に出して喋ることができるのだと思います。こういうところで、今回もまた、彼女が真ん中に立つ理由をわからされてしまいました。

中須かすみ役の相良茉優さん
魔法少女研究部を背負って「TO BE YOURSELF」を歌いました。お衣装は2番。レフトステージから煙と共に突然現れる演出。センターステージを通ってライトステージで煙と共に突然消えました。もちろん魔法ではなくリフトを使っているわけですが、結構怖かったんじゃないかなと思います。特に下降が。この楽曲を聞いて真っ先に思い浮かんだのは林原めぐみさんでした。伝わってほしい。20年以上前のテレビ東京系列の18時くらいのアニメのオープニングにありそうな感じ、伝わってほしい。これを聞きに行ったと言っても過言ではないくらい楽しみにしていた楽曲のひとつです。パフォーマンスの出来は相良さんのMCの「かっこよくかっこよくとおもってかっこよくしましたけどかっこよかったですか!」に集約されていました。かすみらしさを残しつつカッコよかったです。

桜坂しずく役の前田佳織里さん
演劇部を背負って「エイエ戦サー」を歌いました。お衣装は3番。和でセリフありな楽曲だからか、どこかサクラ大戦の空気が漂っていたので、個人的には思い切って1番を着てほしいと思っていました。メインステージ左から登場してセンターステージへ。和な楽曲といえばAqoursの黒澤ダイヤのソロ曲があり、演じる小宮有紗さんは刀を使ってカッコよく舞っていました。一方で前田さんは刀を持たずに刀を持っている風の振り付けで跳躍素振りまでして何だかちょっと面白い感じに。これは前田さんの普段の言動によってこうなってしまったのか、しずくとしても面白い感じになるのが演出として正解だったのかよくわかりません。MCにより父親が剣道部だったことが明かされ、私も剣道部だったので謎の親近感が湧きました。

朝香果林役の久保田未夢さん
映画研究部を背負って「Turn it Up!」を歌いました。お衣装は2番。ライトステージから現れてセンターステージを通ってレフトステージへ。冷静か情熱に極振りしていたこれまでの楽曲に対して、今回はその狭間のフラットな青春ソング。年相応の高校生、朝香果林が見られました。年相応過ぎると果林らしさがなくなってしまうので、要所要所でカメラやファンに大人アピールすることでうまくバランスを取っていました。久保田さんはニジガクメンバーでいちばんファンサービスに秀でているんじゃないでしょうか。さすがi☆Ris。年季が違う。トロッコが通ったり通路を歩いたりするだけでひとり、またひとりと久保田さんに陥落していく音が聞こえてくるようです。決められた振り付け以外の部分でファンを落とすことができるのはアイドルとして強いと思います。

宮下愛役の村上奈津美さん
アナログゲーム制作部を背負って「Diabolic mulier」を歌いました。お衣装は3番。最初から最後までメインステージ中央で。「Diabolic」は英語で悪魔を、「mulier」はラテン語で女性を意味します。まさに吸血姫。これまでのキャラクターのイメージといちばんギャップがあったのはこの楽曲かもしれません。底抜けの明るさも眩しい笑顔も使えません。煽りでドヤ顔をする愛が拝めるソロ楽曲はこの楽曲だけ。愛に寄せるために村上さんが金髪にされた影響もあってか、ドヤ顔にどこか斉藤朱夏みを感じたりしました。振り付けもこれまでのエクササイズ仕様とは打って変わって大人しめ。全力で体力の限り踊ればいいわけでなく、緩急をつける必要があるのでこれはこれで違った難しさがあったはずですが、しっかりと魅せてくれました。ダンス上手くなったなぁと改めて。連番者と「村上さんはファンサがうまいのか?」という話になり「ファンサが上手いわけではない。村上さんが楽しんでいるだけ。でも村上さんの笑顔は世界を救う」という結論に達しました。楽しそうな村上さんを見ているだけで楽しいです。

近江彼方役の鬼頭明里さん
漫画研究部を背負って「Silent Blaze」を歌いました。お衣装は3番。クノイチ! メインステージから始まりセンターステージにで桜吹雪に包まれました。楽曲のテイストは彼方よりも鬼頭さんに近い印象。でも歌い方はしっかりと彼方に寄せていて流石だなと思いました。毎回思いますが、卒なくプロの仕事をこなされていて、いい意味でコメントに困ります。4thアルバム楽曲はまだスクスタの3D映像が実装されていないため、背景映像はお助けしている部活や楽曲のコンセプトにちなんだものになっていました。漫画研究部はもちろんトーンが貼られた漫画風。今回いちばん印象に残っている映像はこの楽曲の映像です。

優木せつ菜役の楠木ともりさん
ライトノベル研究部を背負って「ヤダ!」を歌いました。お衣装は2番。トロッコで外周をぐるりとまわりました。ともすれば黒歴史になりそうなほどきゅんきゅんするいわゆる萌えソングで、衣装も含めて楠木さんがカワイイに全振りすると破壊力の何と高いこと。何人か昇天してるんじゃないでしょうか。配信を見ると楠木さんはほとんどカメラを見ずにファンサービスに徹しているんですよね。振り返れば、今回のライブで彼女が唯一歌った楽曲です。限られたステージに立てる時間を精一杯ファンとのコミュニケーションに使おうとしてくれたのかなと思いました。彼女を語る上で2日目のMCを避けることはできません。終盤の挨拶の立ち位置がいつもと異なり、最後から2番目に話しそうな場所に座っていた時点で重い話をするのかなと察していました。口を開いて語られたのは楠木さんの優木せつ菜への想い、ニジガクへの想い、ファンへの想い。本人の口から聞けてよかったです。「どんな形であれ楠木さんがせつ菜を表現することが大切。この言葉をいただいて私は今日このステージに立ちました」という部分が特に印象に残っています。「どんな形であれ楠木さんがせつ菜を表現することが大切」とはどんなシチュエーションで掛けられる言葉なのでしょう。これは想像でしかありませんが、現状をよしとせず、降板を申し出るところまでいったのではないでしょうか。そうなっていてもおかしくないくらいツラい状況ではあると思います。せっかく12人揃ったのに、同じステージでパフォーマンスすることが許されないのだから。それでも彼女は続投する覚悟を決めました。誰かが覚悟を決めさせました。もしかすると今後、楠木さんが1度も歌わないニジガクのワンマンライブがあるかもしれません。そんなときに彼女もファンも「せつ菜がステージにいる」と感じられるような施策を、運営側はかなり真面目に考えなければいけないのかなと思いました。挨拶を終えて11人から盛大な拍手を浴びて「やめて、捌けずらいから!」と冗談めかして去る彼女。それでも舞台袖で明らかに目元の涙をぐいっと拭っていた後ろ姿がずっと心に焼き付いています。

エマ・ヴェルデ役の指出毬亜さん
アニメーション研究部を背負って「いつだってfor you!」を歌いました。お衣装は3番。メインステージ右側上段からメインステージ中央で。エマは3rdアルバムで属性の異なる楽曲を歌っていたこともあってか、4thアルバムではエマらしさをさらに深化させた楽曲になっています。相変わらず高音の伸びが気持ちよく、歌声に癒されます。加えて整ったお顔でメイド服です。癒しのオーバードーズです。メインステージだけで歌うなんてもったいない! トロッコで会場内を駆け巡り、癒しの力でドーム全域を焼け野原にしてほしかったです。それくらい素晴らしいパフォーマンスでした。欲を言えば声出しでコールがしたかった……!

天王寺璃奈役の田中ちえ美さん
ゲーム部を背負って「First Love Again」を歌いました。お衣装は2番。これまでの璃奈の曲とは雰囲気がガラッと変わってピコピコ感のない純粋なバラードでした。ごまかしの効かないバラードであっても抜群の安定感で魅せてくれて、田中さんのポテンシャルの高さが伺えます。身体を正面に向けながら左右にハートを作っていたことから、振り付け時点でメインステージではなくセンターステージで歌うことを意識されていたように思いました。MCで「璃奈ちゃんがこんな曲を」と楽しそうに語る田中さんの姿が印象的。すっかり璃奈を掌握しているというか、この曲を歌う璃奈のイメージが本人の中でしっかりハマっていたようで、いつも漏れ出てしまうネガティブさを一切感じませんでした。これは何度でも初恋できる。

三船栞子役の小泉萌香さん
生徒会を背負って「コンセントレイト!」を歌いました。お衣装は3番。学生ダンサーズと共にわちゃわちゃする楽しい振り付けからも「学園天国」をイメージしていたことが想像されます。アルバムの中でいちばん好きな曲なんですがリズムが難しく、本当に歌えるのかこれと半信半疑でした。これを見事に歌い切る小泉さんよ。息継ぎどこでしてんのよ。メインステージ上段で歌っていたため、多くの人はスクリーンでアップで抜かれる彼女を見ることになります。そこに映し出される彼女の表情の作り方が抜群で、流石は舞台少女であり役者だなと思いました。彼女が歌えば舞台が楽しい。まさに「#最高のエンターテイメント」でした。今回のアルバム曲のマイベストパフォーマンス賞は彼女です。MCになると面白くってすぐ泣いて、ただの情に脆い関西人になるギャップも好きで、油断していると小泉萌香沼にハマりそうな危機感を持っています。

ミア・テイラー役の内田秀さん
特に何も背負わず「Toy Doll」を歌いました。お衣装は新規。「懐かしのアレっぽい」が多いこのアルバムの中で、この曲はアヴリル・ラヴィーンっぽいです。センターステージを中心に、あっちに行ったりこっちに行ったり煽りまくりでした。想像通り想像以上に盛り上がりましたね。先日、法元さんとのMinecraft配信をする内田さんからは純粋無垢な印象を受けたのですが、ミアとしての内田さんは少し強気でお行儀が悪い感じ。そこがまたよかったです。

鐘嵐珠役の法元明菜さん
特に何も背負わず「夜明珠(イエミンジュ)」を歌いました。お衣装は新規。メインステージ上段から登場。彼女がステージに立つのはカウントダウンライブ、R3BIRTHファンミに続いて3度目です。その間、わずか2ヶ月。ステージに立つたび嵐珠に近づいているのが目に見えてわかる成長ぶりには驚かされました。彼女を演じる上で大切なのは堂々とすること。場数を踏んで少しずつ慣れてきた部分もあるのかなと思います。彼女のMCは泣けるんですよね。12人揃うことをどれだけ待ち望んでいたかがよく伝わってきました。役が決まってから公表されるまで、どれだけ時間があったかわかりませんが、私たちよりずっとずっと長い間、待っていたはず。待たされていたはず。ファンのような立ち位置で見守っていたニジガクの輪の中にようやく混ざれたことは、さぞ嬉しかったことでしょう。かと思えば、「メイキング見たいんだけど」とファンの立ち位置に戻ったような発言もされるので面白いです。

お疲れ様でした。12人いると振り返りも大変です。今回はありがたいことにセンターステージ横すぐのところでパフォーマンスを見る機会に恵まれました。振り返りの中でステージのどこで歌ったかに触れているのですが、なんと12人中7人がセンターステージに来てくれています。「え、あなたも来てくれるの? え、またいいの?? さすがに来すぎじゃない???」と動揺しながらも、存分に楽しませて頂きました。

次にユニットを見ていきます。DiverDiva、A・ZU・NA、QU4RTZは2ndシングルA面とアニメBlu-ray付属の季節曲を、R3BIRTHは唯一の持ち曲を歌いました。

DiverDiva
「THE SECRET NiGHT」は村上さんが久保田さんにめちゃくちゃ接近していてトキメキました。昔はあんなに恥ずかしがっていたのに……! 「祭花 -saika-」は夏祭り曲。DiverDivaはカッコいいとセンチメンタルの両極に振り切っていることが多いので、珍しいタイプの楽曲だなと感じています。

A・ZU・NA
「 Maze Town」は大西さんと前田さんの2人でのパフォーマンスでした。ファンミーティングのときは楠木さんも歌われていたことを考えると、調子がよろしくないのだろうなと推察します。お大事に。遊園地がテーマのユニットなのでいつかホラーハウスが来てもいいとは思っていましたが、まさか2発目とは。「Happy Nyan! Days」は狂気の猫耳電波ソング。ライブ開催日が猫の日に近かったので「やるかもね」「いやいやいや」みたいな会話はしていましたが、まさかやるとは。まさかユニットの枠を越えてステージのみんなが猫耳をつけ始めるとは……。私の席だと後ろにミアにゃん、横にエマにゃんがいて大変なことになっていました。

QU4RTZ
「Swinging!」はサビのjump up! のup! でみんながスッとペンライトをあげるところがお気に入りです。「Twinkle Town」は何といっても4人のコーラスワークでしょう。素敵なハモリでした。

R3BIRTH
1日目のユニットラッシュは、A・ZU・NAがメインステージ下段で、QU4RTZがトロッコで、DiverDivaがメインステージ上段で歌いました。ということはもしかしてR3BIRTHは……と暗転している中、センターステージに目を移してみると本当にそこに怪物の影が! ファンミーティングでは遠かった彼女たちのパフォーマンスを間近で見られて嬉しかったです。かまされました。

12人曲に行く前に。

虹色Passions!
1日目にのみ披露された今回唯一の9人曲。まさかアニメ時空の曲をスクスタ時空のライブにぶち込んでくるとは思っていなかったのでいちばん意外な曲だったといってもいいかもしれません(次点はユニット季節曲)。この曲を差し込んだ目的はテンポを崩さずR3BIRTHの着替え時間を確保すること。R3BIRTH込みで歌う楽曲を除き、逆にR3BIRTHが混ざれない楽曲となると、この曲くらいしかありません。何だか浮いちゃっていますが、アニメ2期への橋渡しと考えれば悪くないような気もしてきました。

最後に残りの12人曲について。

ガチャガチャと1日目と2日目でセットリスト順を入れ替え、アンコール時のお衣装を替えたことで何が起こったかと言えば、「L! L! L!」以外の全体曲の衣装が全て替わることになりました。特に2日目で「Love U my friends」の12人分のお衣装を目にすることができたのは嬉しかったです。結構な曲数を12人で歌ったことから、このライブのテーマは「4thアルバム曲のお披露目」と共に、「やっと12人になれたニジガク」だったのだなと改めて思いました。そうそう、「ミラクル STAY TUNE!」のわちゃわちゃが関西弁に! 彼女たちが全国をファンミーティングで巡る日が来たら名物ソングになるのでは。

まとめ
めちゃくちゃ楽しかったです。ソロ主体の虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会だからこそ、12人もいる虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会だからこそできる面白さがたっぷり詰まったライブでした。次にどこから誰がくるのかまったく読めないワクワク感の連続はニジガクならではだと思います。開催が発表された5thライブはアニメ寄りのはずですが、どんな仕掛けでワクワクさせてくれるのか今から楽しみです。

余談
もたもたしているうちに5thライブの会場が発表されました。武蔵野の森総合スポーツプラザと東京ガーデンシアターです。それぞれ1stライブと2ndライブを実施した場所で、感慨深いのはわかります。わかるんだけどキャパ大丈夫か?? チケット握れるのか?? というのは少しばかり心配です。

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