見出し画像

TVアニメ「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」が終わってしまったらしい。

嘘だと言ってくれ……! 第13話の感想です。

以下、ゲームをプレイしてアニメを見た前提で話が進んでいくのでネタバレその他諸々含めてご承知おきください。

――――――――――

第12話時点でおおよそ課題は片付いているので、第13話は「みんなの夢を叶える場所」である「スクールアイドルフェスティバル」を存分に楽しむだけだろうと、安心感をもって見ることができました。いや、不安だったのは第11話と第12話の間だけだったけど。信頼と安心のアニメ制作スタッフでした。

スクールアイドルフェスティバルの開幕。衣装はこれまでのソロ曲のものです。いくらか固有結界のイメージ中にしか存在しないものもありましたがアニメの中の現実世界に実装されていました。ライバルだけど仲間。円陣を組んで声掛けするのがいいですね。

私たちの虹を咲かせに!

ここからはソロ曲振り返りメドレーで「彼女たちがやりたかったライブ」を見ることができました。彼女たちのそれぞれの課題を思い描きながら振り返るとさらにグッとくるものがあります。

どのライブも素敵ですが、ひとつだけ選ぶとしたら、かつて互いの「大好き」がぶつかって同好会分裂を引き起こした優木せつ菜と中須かすみが同じ舞台で共演してステージを作り上げているところです。言ってしまえば茶番劇で、以前のせつ菜が望んでいた勝負するためのステージとはかけ離れています。かすみはぶりぶりの可愛さを捨てて悪役を買って出ています。悪役でも可愛いよと丸め込まれている可能性は否定できませんが、以前なら「そんなの全然可愛くないですぅ」と抗っていたかもしれません。個人的に結構お気に入りなので、ゲームに眼帯悪役衣装を逆輸入してもいいんじゃないでしょうか。逆輸入といえば、「せつ菜スカーレットストーム」のくだりは、実際のライブでのコール&レスポンスからの逆輸入でした。双方向に輸出入することで、キャストとキャラクターが近づいていくのはラブライブの面白いところのひとつだと思っています。

合間合間のキャラクター同士の絡みもたまりません。「りなあい」「えまかり」「しずかす」(順不同)あたりを推している人たちはいくらか死んでしまったのではないでしょうか。特に「しずかす」のやり取りが私好み。元々、かすみは月と星がモチーフの髪飾りをしたデザインでした。それがアニメのキャラデザでは省略されていたのです。確かに毎回描くの大変だしねと思っていたら、ここにきて、しずくからの、プレゼント……! やり方がうますぎる……!

「しずかす」と言えば後半、輝きに向かって走り出すシーンで、お台場のユニコーンガンダムの側をふたりで駆け抜けていきました。第1話ではユニコーンガンダムを映さないようなカメラワークをしていたので同じサンライズでも権利的な問題があるのかと思っていましたが、終盤にちょいちょい登場したうえに、このシーンではまさかの覚醒。機動戦士ガンダムUCのエピソード7のサブタイトルは「虹の彼方に」だそうで。このシーンのために虹ヶ咲の舞台をお台場にしたんじゃないかと思ってしまうくらい、よくできた演出でした。

時を戻そう。

輝きに向かって走り出す前、順風満帆だったスクールアイドルフェスティバルに暗雲が立ち込めました。雨が降ってきてしまったのです。しかし視聴者目線で不安はまったくありませんでした。雨が降るということ。それは後に虹が咲けるということなのだから。信頼と安心のアニメ制作スタッフなのだから。

何だかんだあって解決の目処が立ち、最後に一曲歌えることになります。ステージに辿り着き、勝利BGMが流れる中、ひとりひとり挨拶をしていきます。

これからも、躓きそうになることはあると思うけど、あなたが私を支えてくれたように、あなたには、私がいる。この想いはひとつ。だから全員で歌います。

9人の最後に歩夢のメッセージからの

あなたのための歌を。

全員による新曲披露!

ベタベタの王道展開ですが、それがいい! 個人パートの振り付けにこれまでのソロ曲の振り付けが組み込まれているのです。いい!

第13話の放送前に行われたTVアニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』オープニング&エンディング主題歌発売記念ステージ「トキメキらんらんるんるんGo!」の中で、3rdライブの開催が発表されました。おそらくアニメに沿った内容になることでしょう。そのうえで先の歩夢の「あなた」に向けたメッセージを読むと堪らないんですね。これは高咲侑に向けたメッセージであり、スクールアイドルフェスティバルを見にきてくれたファンに向けたメッセージであると同時に、これまで虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会を応援してきた画面の向こうのファンに向けたメッセージとも捉えることができるのです。ここにきて「あなた」の持つ意味が効いてくるのです。1stライブで「Love U my friends」を聞いたときの記憶がフラッシュバックしてうっすら涙を浮かべてしまいました。3rdライブでこの曲を披露する直前に、このあたりのメッセージの再現をされたら、メットライフドームに何体か死体が転がるのではないかと思います。そのうちの一体は私です。ベタベタの王道展開ですが、やってほしい。この1曲のためだけでも現地に行く価値がある……!

最後の最後は、侑の音楽科転入のためのピアノ試験でピアノに手が触れようかというところで閉幕。エンディングに繋がります。この「NEO SKY, NEO MAP!」の伴奏の導入がピアノなんですね。私を何度殺せば気が済むのか。憎い演出でした。伴奏の導入がピアノだからピアノに手をかざすラストカットだったのか、ピアノに手をかざすラストカットだから伴奏の導入にピアノを入れたのかはわかりませんが、後者だったら美しすぎて悔しいです。

ところで、第13話で侑に内緒で回されていたノートは結局なんだったのでしょう。シチュエーションは違えどゲーム内にもあったメンバーのメッセージを添えたあなた……侑へのプレゼントでしょうか。真相はもしかしたら第14話で……え!? 第14話はない!? 2期の発表もない!?

放送から1週間。すっかり虹ヶ咲ロスです。それだけ素敵な作品だったということで、スタッフの皆様には感謝しかありません。本当にありがとうございました。

また、私の虹ヶ咲アニメの感想も遅れたりまとめたりしながら無事に完走することができました。読んでいただいた皆様、ありがとうございました。日々の徒然も楽しんでいただけたら幸いです。

余談
「えまかり」のシーンでスクールアイドルフェスティバルを盛り上げるための応援イラストを掲載したボードが映されていました。この応援イラスト、別企画で募集されていたものなんですよね。応援イラストを送ったファンも、まさかアニメの最終話に使われてスタッフロールに自分の名前が掲載されることになるとは思っていなかったことでしょう。まさに、みんなで叶える物語。粋な計らいにほっこりしました。

関連記事

虹アニメ第12話楽しかったよという話。

虹アニメ第1話楽しかったよという話。

頂いたサポートは、美味しいものを経て、私の血となり肉となる。