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TVアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」2期~9人の物語が動き出した第1話~

TVアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」2期第1話「ようこそLiella!へ!」の感想記事です。以下、ネタバレが含まれますので、その点ご了承ください。

いよいよ始まりました。相変わらず気になってしまう点は多々ありますが、ワクワクする導入として、全体的によくできた第1話だったのではないでしょうか。事前に「どうするんだろうなぁここ」と思っていたところも部分的に触れられていたように思います。

まずは2期生4人について。

桜小路きな子
想像以上に表情がくるくる変わる子で想像以上にアホの子でした。ヒルズ族。1期生と2期生を繋ぐハブであり、2期生の中心的な役割を担ってくれそうです。2期生の振り回され役ともいう。次回予告で練習しているので屋上でLiella! のパフォーマンスを浴びて入部を決めたのでしょうか。実は仮入部で最終判断が4人の中で最後でもいいですよ。私が見てきたファンミの中で鈴原希実さんが声を張るところを見たことがなかったので「え、あの鈴原希実さんが、この桜小路きな子を!?」というのがわりと衝撃的でした。

米女メイ
ヤバいやつ。想像と性格が違っていました。「何だテメエ」とでも言いそうな風貌から放たれた第一声がまさか「しゅごい」とは思うまいて。キャラの外見の印象と実際が違っていたのはキャストも同じだったので、ここにきて「なるほど薮島朱音さん」と思ったりしました。Liella! への関心度が現時点で最も高い子です。Liella! 加入に際しては、推しとの距離感といいますか、自分が憧れの対象と同じ舞台に立つ意味と葛藤あたりが描かれるとたいへん私好みです。

若菜四季
ヤバいやつ。第1話では桜小路きな子の足を物理的に引っ張って背中を精神的に押しました。展開に困ったら彼女に謎アイテムを造らせておけば、だいたい何とかなるであろう無限の可能性を感じました。可可に目をつけられて凝った舞台装置造らされそう。曰く、メイの隣の席になったのは偶然でLiella! のパフォーマンスを覗くことになったのは必然。彼女のスクールアイドルに対する胸の内はいつ明らかとなるのか。「メイが興味を持っているから」くらいの受動的なところから始まると思っていましたがはてさて。

鬼塚夏美
ヤバいやつ。ヤバいやつしかいないな。他の3人は片想いであれ両想いであれLiella! との接点ができましたが、彼女は現時点で我関せず。彼女自身は向いていると思っているのかいないのか、LTuberとしての自分に熱心です。ゆくゆくは富や名声のためにLiella! に興味を持ち始めるのかしら。オニナッツーが口癖の彼女は大枠で括るとギャラクシーが口癖の平安名すみれとキャラ被りしている部分が多いです。このあたりの差別化をどうするのか。すみれとの絡みがどうなるのか。そのあたりが気になります。後半、イイハナシをするところで「だから夏美でいいって」と訛っているように聞こえるので、桜小路きな子と都会憧れ繋がりが生まれるかもしれません。絵森彩さんの芝居が画に対して少しばかり浮いているような気もしますが、キャストの出自が演技畑とは限らないラブライブではよくあること。時間が経てば板につくのであまり心配はしていません。そのうち落ち着くのかなと思います。

次は楽曲について。

OPは初の9人曲となる「WE WILL!!」です。

爽やかな楽曲。Aメロが2期生ソロ4連発から始まって、あぁ新しいLiella! なんだなと改めて思いました。1期生の5人の声が丸かったり尖っていたりそれぞれ特徴的だったのに対し、2期生は鈴原さん以外が似通っているなという印象です。特にイケボ寄りである大熊和奏さんと薮島朱音さんの聞き分けが難しく、現時点では自信を持った判断ができません。そのうち分かるようになるのかしら。9人だと衣装が3人ずつ3パターンで分かれるケースが多い中で、5と4に分かれているのが面白いなと思いました。ちなみに「WE WILL!!」も「Wish Song」も調の違いはあれど階名としてはサビ終わりの3音が「シレド」で同じです。加えて「レド」の部分に曲名が入るので、どちらも「レ」で「うぃ」が入るんですね。そのせいで「WE WILL!!」のサビ終わりを聞くだびに「Wish Song」がよぎってしまう呪いに掛かってしまいました。

挿入歌は1期生5人曲の「Welcome to 僕らのセカイ」です。遊園地のようなミュージカルのようなお洒落な楽曲で楽しい気持ちになります。5人曲でこれまでありそうでなかったテイスト。歌詞を聴くとちゃんと新入生歓迎曲になっていますね。あまりの楽しさからか途中で桜小路きな子がカットイン。アニメ準拠のライブで披露する際も彼女をうまく使ってくれたら面白いなと思います。虹ヶ咲以外で「誰かひとりのために歌う(但し結果的に陰から何人か見ている)」のはこれまであまりなかった展開じゃないかしら。

その他について。

・可可帰国問題はなかったことにはなっていませんでした。雑に時間の猶予は与えられたみたいですが、可可とすみれの秘密の関係はまだ裏で続きそうです。どうやって他のメンバーに発露することになるのでしょう。
・かのん先輩と呼ばれて嬉しそうにクネクネするくだりはただの伊達さゆりさんでした。これからもLiella! を引っ張ってくださいさゆり先輩。
・5人のままかそうじゃないかの議論もありました。それぞれスタンスがふわふわしていたようにも思いますが、最終的に優勝に拘るために5人で続けることに対して「自己満足になっちゃうんじゃないの」とぴしゃりと言える平安名すみれに痺れる憧れる。
・なぜ澁谷かのんは桜小路きな子に拘ったのか。たまたま屋上で出会って、たまたま家まで送って、たまたまディスプレイ前で見かけたから。それだけでは片付かない運命以外の理由付けが何かしらあるといいなぁと思いました。どこか自分と重ねているのかしら。
・何となくひとりずつ順に加入していくような雰囲気も出てきましたが次回のタイトルが「2年生と1年生」なのでまだよくわかりません。

どんな展開が待っているのかタイトルだけでは読み切れない第2話も楽しみです。若菜四季が次回予告で着けていた謎ゴーグルの機能も楽しみです。

余談
1期の頃からそうでしたが、平安名すみれに対する唐可可のアタリがいくらなんでも強すぎるんじゃないかなと思っています。ある人によれば、これは強くアタれる特別な信頼感が根底にあり「いいぞもっとやれ」とのこと。なるほどそういう見方もできるのか。わかるかー! 私はそこまで訓練されていないので、強くアタり続けるならば、ちゃんと強くアタることが許される伏線をチラ見せしてほしいです。或いはそれを覆すだけのカタルシスを。でないと唐可可の印象がただただ悪くなるだけになりかねません。

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