見出し画像

「Saint Snow PRESENTS LOVELIVE! SUNSHINE!! HAKODATE UNIT CARNIVAL」を終えて~ライブ感想編~

別項でセットリスト予測などしていましたが、ありがたいことに私自身、「Saint Snow PRESENTS LOVELIVE! SUNSHINE!! HAKODATE UNIT CARNIVAL」の1日目を現地より参戦させて頂くことができました。人生二度目の北海道でなかなか楽しかったので、ライブ感想、セトリ予想答え合わせに加えて、ただの旅行記についてもつらつら語れればと思います。本項はライブ感想編です。

・「最高」でした!
7文字にまとめろと言われればこれに尽きます。本ライブは「UNIT CARNIVAL」の名の通り、これまでのAqoursのライブとは異なる、もっといえばラブライブ! のプロジェクトを通しても初の試みとなる「ユニット」にとことん焦点を当てたライブでした。2次元アニメの3次元再現という従来のコンセプトの枠を超え、アニメ映像をほとんど使うことなく、歌、ダンス、MC等、彼女たちのパフォーマンスそれ自体で勝負するライブでした。そして「それでも私たちはちゃんと魅せられるんだぞ!」ということを突き付けられたライブでした。私はそう感じました。

・始まりは「DROPOUT!?」
どどーん! とOPムービーが流れた後は「SELF CONTROL!!」のイントロをアレンジした楽曲に合わせてユニットのルーレットが回り始め、「なるほど今回はこういう演出で来るのか」と思っていると、まず最初に止まった先は「Saint Snow」。これはいきなり「SELF CONTROL!!」で盛り上げてくるパターンかと思いました。思ったでしょ?? そしたら流れ始めたのが「DROPOUT!?」。結構意表を突かれた形で、アップテンポで刻まれる重低音がくるまで「DROPOUT!?」であることを呑み込めないほどでした。そうきたか! そうきましたか!  でもそれだよ! 大正解だよ!

こちらの3曲目になります。聞いていただければSaint Snowの登場と共に会場のボルテージが一発で上限に達したことは容易に想像がつくのではないでしょうか。私も例に漏れずもう大はしゃぎ。鹿角聖良を演じる田野アサミさんの歌とダンスのカッコいいことカッコいいこと! 鹿角理亞を演じる佐藤日向さんのコーラスとラップのカッコいいことカッコいいこと! 月並みな感想ですが、あのSaint Snowが本当に目の前にいるんだという事実に感動してしまいました。先の視聴動画の2曲目でもあり本公演の2曲目でもある「CRASH MIND」もとてもよかったです。「コッペリアの棺」に代表されるALI PROJECTの楽曲にありそうな曲調だと思っていたので、操り人形のような振付が出てきたときは「それな!」という気持ちでした。お二人ともラブライブ! のライブという意味では初舞台なわけですが、芸能キャリアとしては他の面々より長かったりもするので、最初の表情こそ硬かったものの、MCなんかは手慣れたものでした。「お金貯めてここきてくれたんだよね?」うんうん! 「有給だって限りがあるわけじゃない?(開催日が2018年4月27日金曜日)」うんうん! 笑わせていただきました。コール&レスポンスもうまくいってよかったですね。「HAKODATE UNIT CARNIVALは!」「遊びじゃない!」

・AZALEA&CYaRon&Guilty Kiss
ひとまとめにするのもどうかと思ったのですが、ひとつずつ語るとずいぶんな文字数になるのでまとめさせていただくことにします。それでも長いんですが。

例のユニットのルーレットによって決められた順番は、AZALEA ⇒ CYaRon ⇒ Guilty Kissでした。国木田花丸を演じる高槻かなこさんが「(最初は)CYaRonがくると思ったでしょう?」と言っていた通り、これまで恒例となっている順番とは変えてきた形です。1日目の衣装はキービジュアルにもなっていたユニット1st CDジャケットの衣装で、1日目の曲目はユニット毎に「1st A面 ⇒ Blu-ray全巻購入特典 ⇒ 1st B面」といった流れで、全面的に1stライブのユニットパートを意識した構成となっていました。

このパートで私が感じたのは「成長」です。衣装が披露されたのも、楽曲が披露されたのも、2017年2月末の1stライブぶりのことになります。それから1年と数か月、彼女たちは単独公演だけでも2ndライブの6公演、ファンミーティングの21公演という俄かには信じがたい(悪い言い方をすれば随分とブラックな)場数を踏んでおり、そこで得た経験と自信を存分に見せつけてくれました。歌でも、ダンスでも、MCでも。

歌については黒澤ダイヤを演じる小宮有紗さんの成長を特に感じています。1stライブの時に私が気づけなかっただけなのかもしれませんが、今回聞けなかった「GALAXY HidE and SeeK」の1番のソロパートを2ndライブで聞いたときに「こんなに人を魅せる歌い方ができる人だったっけ」と気づきを得たことを鮮明に覚えています。そんな彼女が1年ぶりに歌う「トリコリコPLEASE!!」です。聞いて虜にならずにいられるでしょうか。

ダンスについてはもうみんな素晴らしかったです。もともとダンス経験者である渡辺曜を演じる斉藤朱夏さんはパフォーマンス力が頭3つほど飛び抜けていたため、1stライブのときは会場の一番後ろにいても(例えじゃなくて本当にスタンドの一番後ろだった……)、人一倍とんでまわってキレのある彼女を簡単に見つけ出すことができました。しかし今はそれが難しいのです。他の8人が斉藤さんに追いつきつつあるのです。見ていて「この人たち、本業なんだっけ……」と思うことしばしば。先のパートのSaint Snowは1曲歌うと呼吸が乱れていることが観客にも伝わってくるのですが、AZALEA&CYaRon&Guilty Kissの9人は平然と3曲やりきってしまうのです。体力もすごい。

MCについては自由度が上がっていました。1stライブでは随分台本に忠実で1日目と2日目でかわり映えしなかったMCも、今はいくらかアドリブがきかせられるようになっている気がします。キャスト同士の生の、その場限りのやりとりが見られたような気がしました。桜内梨子を演じる逢田梨香子さんは1stライブの頃から台本の向こう側にいける(というか台本通りにできない可能性もある)トーク力を持ち合わせていましたが、今回もいろいろあって会場を沸かせてくれました。後に楽屋で怒られたかもしれませんが、そのままの逢田さんでいてほしいと私は切に願っています。

2日目のこのパートは、ユニット2nd CDのジャケット衣装で、「1st A面 ⇒ 2nd A面 ⇒ 2nd B面」という流れだったそうです。こちらはこちらで両A面が聞ける贅沢プランではありますが、どちらか選べと言われたならば、個人的には現在の姿で1年前の曲をたっぷり聞くことができた1日目を聞けてよかったなと思っています。もっとも現地参加が2日目のみであったなら手の平を返している可能性は否定しません。人間ってそういうものよ。

そして「SELF CONTROL!!」
先のパートの最初のユニット、AZALEAのMCで「次が私たちの最後の曲になります」という旨の発言をされたときに、「え、ということはSaint Snowは最初の2曲でおしまい!?」と思ったりもしましたが、そんなことなく再登場してくれました。やっぱり「SELF CONTROL!!」はどうあっても外せないでしょう! ニコニコ動画の「ラブライブ!サンシャイン!!」のタグの中で、ある意味ひどい話ですが、Aqoursを差し置いて最も再生されている楽曲です。作中ではこの曲を歌って彼女らは9位という何とも言えない順位をとっています。最初に私がこの曲を聞いたときの印象は「確かに9位の曲とダンスだ……絶妙にダサい……」でした。この印象は今でも間違っていないと思いますし、そういう制作発注がなされていてもおかしくないと思っています。が、これが目の前で生でやられると、全然ダサくない! 超カッコいいの! なんで9位なの!? 曲が始まった瞬間の会場の「待ってました!」という空気が忘れられません。サビの決め台詞である「Dance now! Dance now!(この表現がまさに絶妙にダサい)」を会場全体でコールできたことはとても幸せで、「Dance now!」ができただけでもう函館に来た甲斐があったと言っても過言ではありません。

・11人でMC
「Come on!」とSaint Snowと観客が呼び込んで11人が集合。まとめの挨拶に入りました。AZALEA&CYaRon&Guilty Kissからの挨拶は「Saint Snowのおかげで」「Saint Snowがすごくて」とSaint Snowを持ち上げる内容が多かったように思います。その一言一言に涙ぐむSaint Snowのお二人が印象的でした。そりゃそうだよなと思います。今回のライブ、「Saint Snow PRESENTS」とは銘打っていますが、その実態は「AZALEA&CYaRon&Guilty Kissの9人のライブにゲストでSaint Snowが出演する特別回」と表現してもそこまで違和感のないものだったように思います。このギャップは、既に築き上げられているAZALEA&CYaRon&Guilty Kissのファンの想いまで含めた諸々を、初舞台のSaint Snowがまるっと背負わなければならないことに繋がります。私だったら背負いたくない! さぞ緊張したことでしょう。いろいろな想いがあったことでしょう。そんな中できっちりと仕事をやり抜いたSaint Snowに「今日はあんたが主役だよ!」と指さし確認をするような、そんな挨拶だったと感じました。

・11人で「ユメ語るよりユメ歌おう」
最後はAqours 9人の曲を11人で歌う特別バージョンで締め! いつもそうですが、すべてを出し切り、半ば解放されたキャスト達が笑顔できゃっきゃとはしゃぎながら歌う最後の曲が大好きです。

・まとめ
「最高」でした!
結局ここに落ち着きます。今更ですがこれは「SELF CONTROL!!」の「最高だと言われたいよ」というこれまた絶妙にダサい承認欲求丸出しの歌詞からきています。本公演のBlu-rayディスクが10月末に出るそうで、今から楽しみで仕方ありません。2日目はライブビューイングも見ていないので早く見たい!

・余談1:「Awaken the power」をやらなかった件
別項でも触れますが、セットリスト予想でこの曲を外していた人どれくらいいるのでしょうか。このCDに本公演の先行申し込み券が封入されていたのに。歌い手11人が全員揃う希少な機会だったのに。函館が舞台の曲なのに。Awaken the powerを聞きに函館まで来た人もいくらかいたのではないでしょうか。前向きに捉えれば3rdライブにSaint Snowが駆けつけてくれる一筋の光が見えたわけですが、それはそれとして、3rdライブに持ち越すとしてもTVサイズくらいやってもよかったのではないかと個人的には思いました。「ユニット曲じゃないから」といわれればそれまでですが、キービジュアルの背景として楽曲PVに出てくる函館の八幡坂が描かれているにも関わらず、楽曲に一切触れなかった理由については興味のあるところです。

・余談2:キャストさんへのメッセージ
2018年3月中旬に行われたファンミーティングから、キャストさんにイラストつきのメッセージを送ることを覚えました。ハコ推しなのでその時は大きな1枚に9人描いてAqours様宛のプレゼントBOXに投入したのですが「これどういうタイミングで伝わるんだ?」という疑問が残ったので、今回は11枚書くことにしました。描くことにしました。ずらっと並べるとこんな感じ。自己満足で恐縮ですが楽しかったです。少しでも想いが届くといいなぁ。

画像1


この記事が参加している募集

#イベントレポ

26,355件

頂いたサポートは、美味しいものを経て、私の血となり肉となる。