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TVアニメ「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」は私の予想を裏切りそして上回ってくれる。

第7話、第8話、第9話の話です。ここで遅れを取り戻すんだ……!

第1話で衝撃を受けてから早いもので9週間。毎話感想を書いていたのに、だんだんと頻度が下がり、ついに3話分をまとめて書くことになりました。ただただ私の筆が遅いからというのもあるのですが、いい意味で慣れてきてしまったというのもあります。だって毎回安定して面白いんだもん……! 毎回当たらないことに定評のある私の予想を裏切って予想を上回る素敵な展開を提供してくれます。

・第7話

遥と彼方の物語。私の「遥はキーになるけどあくまでモブでしょ」という予想を裏切ってがっつり介入しました。

遥って誰やねん。

そもそも虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(ニジガク)は「ラブライブ! スクールアイドルフェスティバル(スクフェス)」のガチャから出てくるμ'sのいる音乃木坂でもAqoursのいる浦の星でもないモブ学校の6校54人から人気投票で選ばれた3人(エマ、彼方、しずく)に新規6人を追加した9人のメンバーでスタートしました。

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近江彼方はもともと東雲学院に所属する姉妹の姉であり、遥は彼方の妹になります。同じグループに所属するラブライブ!シリーズの姉妹といえばAqoursの黒澤姉妹とSaint Snowの鹿角姉妹が有名ですが、実はシリーズ初のグループ内姉妹はこの近江姉妹だったのです。

そんな姉妹の濃厚な物語。近江彼方は宮下愛に並んで個人回の課題が思いつかないキャラでした。ところ構わずすぐ寝る以外は。まさかアイデンティティを奪う生活習慣改善ストーリーを展開するとも思えない中で、繰り広げられたのは優しい姉妹喧嘩でした。無自覚な自己犠牲を伴う「遥ちゃんのために」と「お姉ちゃんのために」のぶつかり合い。何だかんだあってお互いが譲り合い支え合う道を選びます。これ以降、彼方の日中睡眠頻度が減ったかどうかは定かではありません(描写は減った気がする)。

新曲は「Butterfly」です。PVの作画が美しすぎました。何となく全体の作画が怪しいんじゃないかと思われた第7話ですが、すべてはPVを引き立てるためだったのではと思わせる美しさ。傘をさしたふわふわ衣装がお気に入り。これまで3曲ずっと入眠ソングであった彼方にしては珍しいアップテンポで、中の人である鬼頭明里さんの「Colorful Closet」に1着紛れ込ませても違和感のない作品でした。英語の発音が耳に心地よいです。

・第8話

白しずくと黒しずくの物語。私の「演劇部とスクールアイドル同好会の狭間で悩む話でしょ」という予想を裏切って結構重めのお話でした。

先に述べたとおり、しずくもモブ学校の6校54人のひとりで、実はスクフェスのアルバム部員の記念すべき1人目でもあったりします。この頃はまさか彼女がこんなに躍進することになるとは思っていませんでした。

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彼女の悩みは本当の自分を曝け出せずに演じてしまうこと。曝け出すことが必要なヒロイン役を降板させられてしまったこと。第8話も第6話に並んでまた人生の良薬であると思います。人間として社会生活を営む以上、大なり小なり他人の評価は気になってしまうもの。自分を曝け出して嫌われてしまったらどうしようというのは多くの人が1度は通りそうな悩みです。出した答えは「嫌う人はいるかもしれないけれど、好いてくれる人がいるならば、いくらか曝け出してもいいじゃない」でした。出したというより中須かすみに告白がてら押し付けられたような感じでしたけど。かすみはかすみで悩んでいたりもするのでそれが「たったひとつの正解」であるとは思いませんが、誰からも嫌われない聖人君子であることはそれこそ演じない限り難しいので、本音と建前を適度に使い分けて、好きな人にさえ嫌われなければそれでいいんじゃないのかなと私は思っています。最後の最後の「ありのままの私を見てください」に思わず涙が溢れてきました。桜坂しずくとしての青春、人生を謳歌してくれ……!

この回は「演劇」を使った演出が秀逸でした。白しずくと黒しずくはどこまでが現実でどこまでが虚構なのか。どこまでがしずくの頭の中でどこまでが演劇なのか。途中で黒しずくの身長が白しずくと違うなということには気が付いていましたが正体には至れず種明かし。部長かぁ! そうかぁ! そうだよなぁ! 私のスタンディングオベーションが止まりません。

新曲は「Solitude Rain」です。白しずくと黒しずくが混じり合っての白黒衣装がめちゃくちゃ好みです。セリフから始まりいよいよSound Horizonめいてきました。そのうち雷鳴が轟き、じまんぐさんが語り始めるのではないでしょうか。曲調はどこか懐かしく、15年くらい前の美少女ゲームにありそうな感じがしました(伝われ)。

今回もモブ学校のひとつ、藤黄学院が登場しましたね。

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・第9話

仲間とライバルの物語。私の「朝香果林は藤黄に唆されて脱退をほのめかす話になるのでは」という予想を裏切って虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のコンセプトを再確認する話でした。

ここにきて東雲学院と藤黄学院をきれいに回収する構成に脱帽です。すでにグッズが展開されているほどの2校の推薦でフェスに参加できるけれど持ち時間の都合で1人しか歌えないよ誰が歌うのという展開。何だかんだあって果林が歌うことになるものの、本番を前にビビってしまう「弱いところもある」彼女をメンバーが応援して心を解きほぐします。仲間だけどライバル。ライバルだけど仲間。最近あまりにも仲が良すぎて忘れかけていましたが、μ'sやAqoursと異なりユニットを組まない虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の独自路線であり原点であるコンセプトです。勝利BGMが流れる中、ひとりひとりハイタッチするシーンがたまりません。

アウェイのフェスに乗り込むというのは1stライブ前のニジガクが辿ってきた道そのものなんですよね。懐かしのランティス祭やアニサマ2019を思い出したりしていました。

新曲は「VIVID WORLD」です。ビビっていたのと掛けていたかは定かではありません。宮下愛じゃあるまいし……! 1stシングルぶりのレーザービカビカなダンスミュージック。ライブでお衣装もビカビカ光るのかしら。ライブ映えしそうで楽しみです。「白とか黒」と言われるとひとつ前のしずくを思い出さずにはいられませんね。その後の「単純じゃないなら」の歌い方が大好きです。

・まとめ

ということで、9人のストーリーと新曲が出揃いました。ここまでいろいろな角度からいろいろな武器で攻撃されてきましたが、みなさんはどの攻撃にやられましたか。私はストーリーで天王寺璃奈に、新曲でエマ・ヴェルデにやられました。残りの4話はどうするのでしょう。とりあえず第10話は合宿回だそうです。「ラブライブ!サンシャイン!!」の合宿回は「何だぁギャグ回かぁ」と油断していたら友情ヨーソローに向けた引きでまんまとやられてしまったので、心引き締めて見守ろうと思います。流石に新曲はないと思っていますが、これまで新曲あるのが当たり前と飼い慣らされてしまった私たちをどのように満足させてくれるのか。失速することなくフィナーレまで盛り上げてくれることを楽しみにしています。

余談
第7話で遙の前で彼方が柔軟をするシーン……の側で璃奈も柔軟していました。第4話ではロボットのような硬さだったのに柔らかくなっている! 成長している……! というか数週間で体の柔らかさを追い抜かれてしまったので悔しくて私、柔軟を始めました。

璃奈といえば「#ドキピポプランクチャレンジ」なるものもあるそうです。柔軟だけじゃなく体幹も鍛えよう!

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