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「ラブライブ!サンシャイン!! Saint Snow 1st GIG ~Welcome to Dazzling White Town~」の横浜と札幌の狭間で。

チケット当たり過ぎてて抽選方法大丈夫かしらと危惧したけれど特に問題なく開催されたGIGのお話です。狭間というかもう片足を札幌に突っ込んでいる頃合いです(もう会場内だよ!)。

Saint Snow初となる単独公演。横浜公演については2日目の昼夜公演に参加させていただきました。1日目の夜公演は有料配信ライブを購入してもよかったのですが「翌日現地で観るのに??」「現地観てから購入判断しても遅くないのでは??」の2点から一旦スルーすることに。どうせならネタバレも見ないようにしようとTwitterも極力見ないように過ごしてみました。

そんな私の感想を項目ごとにつらつらと語ってみようと思います。以下、ネタバレを含みますので何も知らないまま明日の札幌公演を迎えるんだいという方は回れ右していただければと思います。

・Saint Snowのライブパフォーマンスについて

新曲については上記ダイジェスト動画をご覧ください。ロックからバラードまで、低音から高音まで器用に歌いこなす鹿角聖良こと(ことって言うよね?)田野アサミさんとそれをハモリとラップと煽りで下支えする鹿角理亞役の佐藤日向さんの相性が相変わらず抜群です。ダンスも衣装もめちゃくちゃカッコいい。「Dazzling White Town」が特にお気に入りでBメロで腕を伸ばして手招きする聖良(伝われ!)と体を揺さぶったり腰に手を当てて肩を前後させる理亞(伝われ!)がたまらなく好きです。サビのブラックライト演出も面白く、田野さんのアイディアで網タイツがピンクに光ります(白い歯も光るらしい)。昨年、バンダイナムコフェスにGuilty Kissが参戦してポジティブな方向で話題を呼びました。次いで送り出せるユニットはどれかと問われたら私はCYaRonやAZALEAを差し置いてSaint Snowと答えることでしょう。パフォーマンス力の高さに加えてフェス向けのわかりやすい盛り上がり曲も多く、「ラブライブ!」を知らない人にも胸を張って薦めることができます。だからこそ、そんな彼女たちのパフォーマンスを声出し禁止立ち上がり禁止で応援しなければならないツラさといったら……! 想像を越える拷問でした。レギュレーションに反するウルトラオレンジの数はいつもに比べるとかなり少なく(観測できた範囲で10未満)、暴れ散らかしたい人の多くはおとなしく参加を見送ったことが想像され、当選倍率が低かった一因であると思われます。今回、「ラブライブ!」シリーズで感染症流行以降初となる観客を入れたライブとして大きな一歩を踏み出してくれました。配信やライブビューイングと異なり音を直接浴びることができ、何よりキャスト本人を直接目に焼き付けることができるのは現地ならではの楽しみです。それでも今のレギュレーションではどうしてもライブ満足度として「最高」とは言い難いもので。Saint Snowのパフォーマンス自体は大満足なのに外的要因によって愛するコンテンツの満足度が下がってしまうのはやるせなく、悔しくてたまりませんでした。

・Saint Snowのトークについて

めちゃくちゃ楽しい。こちらも2人の相性が抜群。基本的にはポジティブに暴走する田野さんを「ね、姉さま……??」と佐藤さんが制する構図です。逆に佐藤さんが暴走することもありますが、そのときは田野さんがちゃんとブレーキを踏んでくれます。双方ともにトーク回収能力が高く、互いが互いをコントロール可能なので、トークが散らかることも少なく、心穏やかに聞くことができます。3人だとどうしても他人任せになってしまったり、多数決の原理が働いて、2対1に分かれた1の方が一方的に弄られて終わってしまうことが多々あるんですよね。1年生組およびCYaRonの降幡愛さんや、2年生組およびGuilty Kissの逢田梨香子さんがその典型。類まれなる才能を封殺しているようで何だか勿体なく感じます。ちなみに3年生組およびAZALEAは諏訪ななかさんが己の存在を消してしまうので良いんだか悪いんだか比較的うまくトークが回ります。田野さんのトーク回しのいいところのひとつは「わかったフリをしてトークを合わせないこと」です。佐藤さんがわけのわからないことを言い出したとき、田野さんは決してそれをスルーしません。「それってどういうこと?」「それってこういうこと?」と逐一確認をとってくれます。佐藤さんに田野さんがついていけていないときはファンも同じくついていけていないことが多く、この気配りもトークが迷子にならない一助となっています。「あれ? Saint Snowって面白コミックバンドだったっけ?」というキャラぶれ感は否めませんが、個人的には笑顔になれる2人のトークが大好きなのでこのまま愉快な2人であり続けてほしいです。

・セットリストについて

01: Dazzling White Town
02: CRASH MIND
03: DROPOUT!?
トークパート
04: Lonely Snow Planet
05-1: Awaken the power
05-2: Awaken the power
05-3: SELF CONTROL!!
06: After The Rain
幕間映像&衣装チェンジ
07-1: SELF CONTROL!!
07-2: Believe again
07-3: Awaken the power
08: Over The Next Rainbow
アンコール
09: Dazzling White Town

そうきたか! 05と07がごちゃごちゃしていますが、要するに「07手前の衣装チェンジでこれまでの3種の衣装を全て使うこと」を意図して組まれていたように思います。元々、持ち曲が少ないSaint Snow。彼女らを含む11人曲である「Awaken the power」と「Over The Next Rainbow」を2人で歌うことによって補強してきた形です。まさかそれによって代表曲である「SELF CONTROL!!」または「Believe again」の二者択一を迫られることになるとは。幸い2日目昼夜公演だった私は全曲回収することができましたが、1日目の昼公演と2日目夜公演だった友人は05と07の入れ替えに留まり、悲しくも「Believe again」難民となりました。実はセットリストとお衣装以外にも日替わりだったものがあります。それは幕間映像です。大きく共通部分と日替わり部分に分かれており、日替わり部分にはのちに歌う3曲ーーつまり「SELF CONTROL!!」「Believe again」「Awaken the power」に対するSaint Snowの2人のアツい想いを語るインタビューが含まれていました。05で何の脈絡もなく始まった2人で歌う「Awaken the power」には「なんと!」という驚きと「なんで?」という疑問を同時に抱くことになったのですが、07のインタビュー後であれば唐突感は薄れるため、セットリストの構成としては横浜2日目夜公演が今のところ私好みです。組み合わせとしては「Awaken the power」を抜いた組み合わせもできるはずですが札幌公演ではどうなるのでしょう。「Awaken the power」はそのままに「SELF CONTROL!!」が1回、「Believe again」が2回になるような気もします。それ以外の差分は今のところ思いつかない……。

・有料配信ライブについて

今回、横浜公演については全3公演の有料配信ライブが行われました。しかし差分は上記の通り。ライブに臨む目的は人それぞれですが、Saint Snowのトークを聞き逃したくないというわけでなければ現地か配信で1公演参加し、必要に応じて聞けなかった楽曲やトークを配信追加購入で補完することでも十分楽しむことができたように思います。札幌公演はどうなるのでしょう。横浜公演を見るに大きな差分は想像できず、アーカイブで画面に穴が開くほど繰り返し見られる環境だっただけに、横浜公演を十分に堪能した人がライブパート目当てに札幌公演の有料配信ライブを観る積極的な理由を今のところ見出すことができません。有料配信ライブの売り上げを心配しつつ、見なかったことを後悔するようなアッと驚く差分があることに期待したいと思います。

・まとめ

半年以上ぶりとなる「ラブライブ!サンシャイン!!」の現地ライブ。やっと戻ってこれたんだという感慨深さがあり、とても嬉しかったです。懐かしいぞこの感覚! 開催の実現に向けて尽力してくださった関係者各位に感謝申し上げます。しかしながら歯痒さが残ったのもまた事実。心から全力で楽しめる「最高」な日が来ることを待ちながら応援し続けるほかありません(有料配信ライブの全通は金銭面での応援のひとつになるのかもしれません)。2nd GIGを開催するとなればいくらか新曲があったほうがもちろん嬉しいです。しかし、たとえ1st GIGとセットリストに大きなかわり映えがなかったとしても、声出しOK立ち上がりOKであるだけで、2nd GIGを開催する価値はあると私は思っています。

余談
今回のGIGに限らずこれまでのライブMCでも田野さんの話を聴くたびに「よくできた人だなぁ」と感心しきりです。ファンだけでなくすべての人に感謝しながら前向きに生きていることが話の端々から伝わってきます。ちょうど横浜公演の数日前に事務所公式動画がYouTubeにアップされていました。

中にはGIGトークで触れられていた内容に近いものもあります。当然といえば当然なのですが、回答に一貫性があることから、その場しのぎで適当に答えているわけではなく、ちゃんと彼女の中に太い芯が通っているんだなと思いました。歌ってよし。踊ってよし。喋ってよし。声優としてというより人間として魅力的で、油断すると田野アサミ沼にハマってしまいそうです。

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