水曜よるごはん8〜またたび文庫さんコラボ2〜
暖かいのは嬉しいけど寒いうちに食べておきたいものがまだまだあって焦ります!bokashiスタッフのおはぎです。
毎週水曜日にみんなでごはんを囲む水曜よるごはん、第8回を1/18に行いました。今回は白老の移動本屋 またたび文庫さんと2度目のコラボで、「資本主義」がテーマです。
毎月bokashiへ来てくださることになったまたたび文庫さん。前回のコラボで、誰かと一緒にやることで「食べる」を異なる角度から深められることに気づきました。
そこで、またたび文庫さんの出店に合わせ、水曜よるごはんとのコラボも月1のイベントで行わせていただくことになったのです。
今回選んでくださったのは「資本主義を乗り越える」という本。都市と農村を行き来しながら暮らす哲学者 内山節さんが、自然や共同体とともにある経済について構想した一冊です。
12月の選書とは打って変わり、直接食に触れている内容ではありませんが、食は全てとつながっているはず!と、少しとっつきづらいテーマを食べるという日常的な行為から考える会を目指しました。
きょうの献立
・ミートボールのスパイス煮込み
・白菜のさっぱりナムル
牛肉をミンチにし、スパイスを混ぜて肉団子に。根菜もたっぷり入れて、スパイシーでほかほかする、栄養満点のスープにしました。香草代わりのセロリがポイントです。
スープがアツアツなので、ナムルにはお酢を足してさっぱりさせました。
ミートボールはスパイスでのしっかりした味付けにより食べごたえのあるスープになりました。具沢山の汁物は幸福感が増しますね。
ナムルには普通の白菜だけでなくオレンジ白菜も使ったことで、甘みが足されて見た目も鮮やかになりました。
食べることと資本主義の話
この献立のどこが「資本主義を乗り越える」こととつながっているかというと、それは「食材の流通」です。
内山節さんは、現在ある資本主義の仕組みに対し、古くから村のコミュニティ内で行われてきたモノのやりとりなどの、伝統的な経済を構想しました。
ミートボールの牛肉はお世話になっている酪農家さんからいただいたもの。
ごはんのお米はよく行く飲食店で使われていて、そこから買ったもの。
これは単純なモノとお金の交換ではなくつながりを伴った流通であり、すべてをお金に換算してまわしていく資本主義とは異なるしくみでまわっている経済だと思います。
参加者の方にも「資本主義についてどう思うか」を一言ずつ話していただきました。
かなりざっくりした質問でしたが、職業や年齢の違いによって、身近な暮らしの中で抱くことから社会全体を取り巻く環境として感じることまで様々な意見が出ました。
日常の「食べる」行為が社会全体とつながっていることを再認識すると同時に、少し難しいテーマでも参加者の皆さんが積極的に話してくださり、意見交換されていたことが嬉しかったです。
ひとつの食卓を囲むことが場の空気を和ませてくれて、普段は言いづらいことも話せるのかもしれません。
心地よい、けれどしっかりした議論も行われていた今日の水曜よるごはんでした。
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