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LONGING AND BELONGING

 助っ人さん一ヶ月ぶりに登場にて、雨中整理作業の一日。
第一回Site Santa Feの下見の時のスナップショットがハラリ。

 1994年、キュレーターの故Bruce W.FergusonとVincent J.Vargaと一緒に写っている。サンタフェ空港から展示会場までの道すがら。2時間近くの道中、誰一人として出会わなかった。その地を進めばすすむほど畏怖の念を抱く、アメリカの自然。

 太陽と月が同じ視界に現れる水平線。地球の奥底のドワーフの国のまだ奥深く、地龍が走ったかのような渓谷。greenと呼ばれる薄い灰緑の低木と乾いた草、そして砂漠の赤茶色がただ広がる。

そこに私は立っていたんだと、まるで夢物語を思い出した。

 あの場所での恐れ。絶対的な孤独感。自分は何者かさえ見失う宇宙に放り込まれた感覚。小さすぎる生き物の私は、事務所の近く漆喰でできた小さな家を与えてもらったが、ずっと怖くて眠れなかった。コヨーテの声が聞こえ、朝に鳥の囀りが聞こえると少し眠りについた。

 一枚の小さな写真プリントも通行許可証の袋に入れておこう。

 From The Faraway Nearby

©松井智惠          2023年4月26日 筆

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